11日の米国市場ダイジェスト:NYダウ0.48ドル安、コロナウイルスへの懸念が和らぐ

市況
2020年2月12日 7時57分

■NY株式:NYダウ0.48ドル安、コロナウイルスへの懸念が和らぐ

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は0.48ドル安の29276.34、ナスダックは10.55ポイント高の9638.94で取引を終了した。コロナウイルス感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの報道を受け、買いが先行。パウエルFRB議長は下院での公聴会で、コロナウイルスによる世界経済への影響を注視していると述べたものの、金融政策への言及はなく相場への影響は限られた。その後は、引けにかけて上げ幅を縮小し小動きとなった。セクター別では、自動車・自動車部品や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品やソフトウェア・サービスが下落した。

通信大手のTモバイル(TMUS)は、同業スプリント(S)の買収計画をNY連邦地裁が承認し大幅上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)及びアドバンスド・マイクロ・デバイシズ(AMD)は、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け堅調推移。一方で、スポーツ用品のアンダーアーマー(UA)は、決算内容が予想を下振れたほか、弱気な業績見通しが嫌気され大幅下落。SNSのフェイスブック(FB)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け売られた。

マーケット終了後に配車サービス大手リフト(LYFT)が発表した10-12月期決算は、売上高が予想を上振れ、一株損失は予想よりも縮小した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:

11日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円96銭まで上昇後、109円74銭まで反落して引けた。米国の12月JOLT求人件数が予想外に減少し2年ぶりの低水準となったことや米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が新型肺炎が経済の新たなリスクとなりうると警告したためドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.0892ドルまで下落後、1.0925ドルまで反発して引けた。ユーロ・円は、119円60銭まで下落後、120円03銭まで反発。ポンド・ドルは、1.2926ドルから1.2968ドルまで上昇した。予想を上回った英国の10-12月期国内総生産(GDP)を好感したポンド買いが続いたが、カーニー英国中央銀行総裁が長期にわたり低金利が続く可能性を指摘したほか、利下げの可能性を示唆したためポンド売りが再燃。ドル・スイスは、0.9789フランまで上昇後、0.9751フランまで下落した。

■NY原油:反発で49.94ドル、アジア株高を好感した買いが入る

NY原油先物3月限は反発(NYMEX原油3月限終値:49.94 ↑0.37)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+0.37ドルの1バレル=49.94ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは、49.58ドル-50.69ドル。時間外取引のアジア市場で50ドル台を回復し、通常取引開始後に50.69ドルまで続伸したが、その後は上げ渋り。通常取引終了後の時間外取引で49.71ドルまで下落する場面があった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.77ドル +0.08ドル(+0.23%)

モルガン・スタンレー(MS) 55.78ドル +0.43ドル(+0.78%)

ゴールドマン・サックス(GS)236.46ドル -0.90ドル(-0.38%)

インテル(INTC) 67.41ドル +1.02ドル(+1.54%)

アップル(AAPL) 319.61ドル -1.94ドル(-0.60%)

アルファベット(GOOG) 1508.79ドル +0.11ドル(+0.01%)

フェイスブック(FB) 207.19ドル -5.87ドル(-2.76%)

キャタピラー(CAT) 136.19ドル +1.87ドル(+1.39%)

アルコア(AA) 15.74ドル +0.32ドル(+2.08%)

ウォルマート(WMT) 115.40ドル +0.15ドル(+0.13%)

スプリント(S) 8.52ドル +3.72ドル(+77.50%)

《SF》

提供:フィスコ

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