注目銘柄ダイジェスト(前場):コーエーテクモ、第一三共、スタンレー電など

市況
2020年7月28日 12時04分

日立建機<6305>:3100円(-190円)

大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、調整後営業利益は29.4億円で前年同期比87.2%減益となっている。中国売上が想定外に横ばいにとどまったことで、市場予想を下回る水準になっている。また、会社側では回復スピードが想定より緩やかになる可能性にも言及、世界需要台数見通しに関して下半期は下方修正しているようだ。好調な中国市場における相対的な伸び悩みをネガティブ視する動きが優勢に。

スタンレー電<6923>:2827円(+158円)

大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は4.5億円の赤字となったが、市場予想は15億円程度の赤字であり、想定以上に底堅いスタートと受けとめられている。また、未定としていた通期予想も公表、営業利益は300億円で前期比20.8%増益としている。こちらも市場期待以上の大幅増益となる形に。売上は2ケタ減を想定だが、コスト低減や新モデル効果による収益性向上を見込んでいるようだ。

コーエーテクモ<3635>:3855円(+435円)

急騰。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は43.9億円で前年同期比4.6倍の大幅増益となっている。通期計画は引き続き未公表としている。ソーシャルゲーム事業は中国「三国志戦略版」を中心に安定的に推移しており、リピート販売も順調に販売本数を積み上げたようだ。水準は市場コンセンサスも上回ったとみられる。新作販売スケジュールなどには不透明感も残るが、高い業績変化率にインパクトが強まる展開となっている。

サンウッド<8903>:447円(-18円)

一時大幅高。21年3月期第1四半期(20年4-6月)の営業損益を7.47億円の黒字(前年同期実績は2.22億円の赤字)と発表している。竣工物件などの引き渡しで不動産開発事業が伸長した。リノベーション事業で利益率が改善したことも黒字転換に寄与した。通期予想は前期比44.7%減の4.70億円で据え置いたが、第1四半期時点で既に上回っていることから、いずれ上方修正される可能性があるとの期待が広がった。その後、株価はマイナスに転じている。

第一三共<4568>:9367円(+701円)

急伸。アストラゼネカと抗がん剤DS-1062の共同開発・販売で提携したことを発表している。契約金額は総額で6600億円、うち、契約一時金1100億円、開発マイルストン最大1100億円、販売マイルストン最大4400億円となっている。一時金、開発マイルストンは契約期間を通じて売り上げが繰延計上される。収益上乗せ要因となるほか、臨床開発の迅速化、開発費負担の軽減などにつながるとの期待が先行。

ドリコム<3793>:675円(-3円)

朝高後マイナス転換。21年3月期第1四半期(20年4-6月)の営業利益を従来予想の3.00億円から6.00億円(前年同期実績1.28億円)に上方修正している。ドリコムが開発・運用パートナーとなっているバンダイナムコエンターテインメント(東京都港区)のブラウザゲームサービス「enza」タイトルの2周年イベントや既存ネイティブゲームタイトルの6周年イベントが好評を博し、想定を上回る水準で推移したため。通期予想は非開示。

ホープ<6195>:4010円(+70円)

大幅に6日続伸。20年6月期の営業利益を従来予想の8.50億-9.50億円から10.20億円(前期実績0.87億円)に上方修正している。新型コロナウイルスの影響などで電力需給バランスが崩れ、電力市場卸売価格の下落が想定より長期間続いたため。また、減損処理による投資有価証券評価損0.48億円を特別損失として計上する。純利益予想は6.00億-6.75億円から6.67億円(同0.75億円)に見直した。

《ST》

提供:フィスコ

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