話題株ピックアップ【夕刊】(1):ディーエヌエ、シャープ、いすゞ

注目
2020年8月6日 15時15分

■ディー・エヌ・エー <2432>  1,637円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ディー・エヌ・エー<2432>がストップ高に買われた。今週に入り底入れ反騰体制にあったが、きょうは一気に75日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する戻り足をみせた。同社が5日取引終了後に発表した20年4~6月期決算は、スマートフォンゲームやライブ配信事業が好調で収益を押し上げており、最終利益段階で前年同期比4倍の99億200万円と高水準の伸びを達成した。これを好感する形で投資資金の流入が加速した。

■UTグループ <2146>  3,025円  +503 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

UTグループ<2146>がストップ高に買われた。5日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高258億2900万円(前年同期比0.4%増)、営業利益17億6300万円(同6.4%増)と増収増益を確保しており、これを好感する買いが入った。新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、自動車関連分野でサプライチェーン分断や自動車需要の減退などにより、工場の一時稼働停止や派遣人員数の削減を行う顧客が増加し、主力のマニュファクチャリング事業は大幅減収減益に沈んだ。一方、ソリューション事業は単価上昇に加え、4月に新規連結した東芝系3社が寄与し、収益を大きく伸ばした。また、エンジニアリング事業では事業戦略の見直しに伴う新卒採用の一時的な抑制で減収となったものの、業務効率化や稼働率向上が奏功し大幅増益を達成した。

■ソリトンシステムズ <3040>  1,767円  +263 円 (+17.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

ソリトンシステムズ<3040>が急騰し、約2年半ぶりの高値をつけた。5日の取引終了後に発表した20年12月期上期(1~6月)の連結経常利益が前年同期比5倍の5億4900万円に急拡大しており、これが好材料視された。主力のITセキュリティー事業でテレワーク向けの業務用リモートデスクトップ「Soliton SecureDesktop」の販売が好調だった。自社の製品とサービスの販売に注力したことで同事業の採算は大きく向上した。また、国内のパブリックセイフティ分野(防災、治安、危機管理)向けにモバイル映像中継装置「Smart-telecaster ZAO-S」の販売を推進し、映像コミュニケーション事業が黒字化したことも大幅増益に貢献した。

■ワールド <3612>  1,420円  +135 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

5日に決算を発表。「上期税引き前を赤字縮小に上方修正、通期も増額」が好感された。

ワールド <3612> が8月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前損益は34.1億円の赤字(前年同期は85億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて4-9月期(上期)の同損益を従来予想の182億円の赤字→174億円の赤字(前年同期は75.6億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

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■太陽ホールディングス <4626>  5,580円  +450 円 (+8.8%)  本日終値

太陽ホールディングス<4626>が後場急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう正午頃に、21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比91.9%増の33億7300万円となり、上半期計画51億円に対する進捗率は66.1%となった。売上高は同25.0%増の192億7500万円で着地した。電子材料事業では半導体市場の成長を追い風に、半導体パッケージ用ドライフィルムの売り上げが増加。また、4月にアストラゼネカから譲り受けた4製品の長期収載品の寄与などで、医薬事業も伸びた。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■シャープ <6753>  1,224円  +92 円 (+8.1%)  本日終値

シャープ<6753>は4日続伸、一時13.1%高の1280円に買われた。5日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想について、売上高2兆3500億円(前期比3.5%増)、営業利益820億円(同55.4%増)、純利益500億円(同2.4倍)と発表しており、これが好感された。同社では、新型コロナウイルスの収束時期を見極めることは依然として困難だが、同社グループのサプライチェーンは概ね正常化してきており、販売面での制約がなくなれば本業は回復していくと見込んでいるという。なお、今期の配当予想は引き続き未定としている。なお、同時に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高5172億9000万円(前年同期比0.4%増)、営業利益90億8300万円(同37.8%減)、純利益79億5000万円(同36.6%減)だった。

■三井海洋開発 <6269>  1,639円  +104 円 (+6.8%)  本日終値

5日に決算を発表。「4-6月期(2Q)経常は黒字浮上」が好感された。

三井海洋開発 <6269> が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。20年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常損益は89.3億円の赤字(前年同期は22.8億円の黒字)に転落した。

⇒⇒三井海洋開発の詳しい業績推移表を見る

■ツムラ <4540>  2,900円  +162 円 (+5.9%)  本日終値

5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は6%増益で着地」が好感された。

ツムラ <4540> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比6.5%増の57.5億円に伸び、4-9月期(上期)計画の94億円に対する進捗率は61.2%に達し、5年平均の52.7%も上回った。

⇒⇒ツムラの詳しい業績推移表を見る

■住友精化 <4008>  3,605円  +195 円 (+5.7%)  本日終値

住友精化<4008>はマドを開けて大きく買われ、年初来高値を更新した。5日の取引終了後、21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は売上高276億9700万円(前年同期比12.5%増)、経常利益33億1600万円(同2.3倍)だったと発表しており、これを好感する買いが入った。中国で衛生材料の原材料調達を優先する動きが一時的に拡大し、吸水性樹脂の販売が大幅に増加したうえ、原料価格が下落したこともプラスに働いた。また、機能化学品部門で水溶性ポリマーや微粒子ポリマーの販売が伸びたことも業績拡大を後押しする格好となった。

■いすゞ自動車 <7202>  993.5円  +53.5 円 (+5.7%)  本日終値

いすゞ自動車<7202>が大幅に4日続伸。株価は前日に比べ7%強上昇した。5日取引終了後に決算を発表。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比95.2%減の21億8700万円だった。市場では、40億円前後の赤字を予想する見方が出ていただけに、ポジティブ評価からの買いが流入した。主力市場であるタイでの販売は、大きく落ち込むものの、市場の予想との比較では底堅く推移する見込みだ。なお、未定としていた21年3月期の同利益は前期比64.4%減の500億円と予想されている。

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