注目銘柄ダイジェスト(前場):インソース、日本情報C、キヤノン電子など

市況
2022年4月26日 11時57分

キヤノンMJ<8060>:2765円(+184円)

大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は148億円で前年同期比39.8%増益となり、通期予想は従来の405億円から415億円、前期比4.5%増に上方修正している。エンタープライズのIT ソリューション、プロフェッショナルの産業機器などが堅調に推移のほか、人件費を中心とした販売管理費減少も寄与のもよう。同じグループのキヤノン電子とは対照的な好決算となる形に。

インソース<6200>:2375円(+310円)

大幅続伸で上昇率トップ。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の12.3億円から16.7億円、前年同期比32.9%増に引き上げ。第1四半期の同20.0%増から増益率は一段と拡大の形に。民間企業への研修および高単価なDX研修が好調に推移したほか、高採算である動画・e ラーニング販売も拡大しているもよう。コロナ感染拡大のリバウンドなどを警戒して通期予想は据え置きも、上振れが意識される形に。

キヤノン電子<7739>:1457円(-134円)

大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は10.1億円で前年同期比44.9%減益となっている。通期予想は81.1億円で前期比27.8%増益であり、想定以上に低調なスタートと捉えられている。部材不足や原材料費高騰の影響が響いているほか、新規事業の赤字拡大なども重しとなったようだ。直近ではキヤノンの業績上振れ観測なども報じられていたことで、大幅減益決算にはネガティブなインパクト。

中外薬<4519>:3836円(-286円)

大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表している。コア営業利益は989億円で前年同期比51%増益、血友病治療薬へムライブラのロシュ向け輸出などが好調に推移。アレクシオン社との訴訟和解金をノンコア収益として計上し、営業利益は1870億円で同2.9倍増となっている。ただ、コア営業利益は通期計画4400億円、前期比22.5%増に対して22.5%の進捗率にとどまっており、市場コンセンサスも下回ったもよう。

住友鉱<5713>:5404円(-465円)

大幅続落で下落率トップ。インドネシアでのニッケル製錬所建設の検討について中止すると発表している。協議を進めてきた現地企業との間で、工期やコスト面で意見が食い違い交渉を続けられないと判断したようだ。年間4万トンの生産能力を計画し、同社のニッケル製錬所では最大規模になる見通しであった。投資負担の減少は株主還元余力の拡大につながるものの、中長期的なニッケル事業の成長期待低下をネガティブ視の動きが先行。

エネチェンジ<4169>:611円(+23円)

大幅に9日ぶり反発。主要顧客のエルピオ(千葉県市川市)の電力小売事業のサービス停止について、業績へ与える影響は軽微との見込みを発表している。今回の件に関連するユーザーから4万件を超える切替申込を受領しており、エルピオのENECHANGE経由ユーザー数約3万9千件を超えた。また、破産などの法的整理ではないため、エルピオ向けの債権は通常通りの回収がなされると見込んでいるという。

日本情報C<4054>:1256円(+141円)

大幅に続伸。40万株(4億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は約2.8%。取得期間は5月17日から6月23日まで。同業のリアルネットプロ(東京都港区)を完全子会社化し、不動産業界向けのDX化推進サービスを加速させるため。リアルネットプロ株3万株のうち2万4000株を13.53億円で取得し、残る6000株は自社株買いで取得した自社株と交換する。

《ST》

提供:フィスコ

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