コインベースが決算受け大幅安 第2四半期も弱い見通しを示す=米国株個別
仮想通貨交換業者のコインベース・グローバル<COIN>が大幅安。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株損益が予想外の赤字となったほか、営業収益も予想を下回った。EBITDAも予想を大きく下回っている。総取扱高も個人投資家中心に予想を下回った。同社はまた、第2四半期の総取引量が第1四半期よりも少なくなる見通しを警告している。
ビットコインが11月の史上最高値から50%以上急落しており、多くの個人投資家が傍観を余儀なくされている。仮想通貨の事業は非常に不安定であり、弱気市場に苦しんでいる。
アナリストからも目標株価の引き下げが相次ぎ、同社は今後も厳しい環境に直面すると指摘している。ただ、一部からは、「経営陣は第2四半期はさらに弱い結果になると予想していると述べているが、驚くべきことではなかった。今回の決算は厳しい仮想通貨市場を反映しているが、流動性と長期的な成長見通しを考えると、懸念は大きく誇張されているように見える」とも語った。
(1-3月・第1四半期)
・1株損益:-1.98ドル(予想:0.20ドル)
・営業収益:11.7億ドル(予想:14.8億ドル)
取引:10.1億ドル(予想:12.6億ドル)
サブスク・サービス:1.52億ドル(予想:1.83億ドル)
その他:155万ドル(予想:4720万ドル)
・EBITDA(調整後):1969万ドル(予想:3.72億ドル)
・月間取引ユーザー:920万(予想:950万)
・総取扱高:3090億ドル(予想:3356億ドル)
個人:740億ドル(予想:979.6億ドル)
機関投資家:2350億ドル(予想:2342億ドル)
(通期見通し)
・月間平均取引ユーザー:500~1500万(予想:1020万)
(NY時間09:51)
コインベース<COIN> 60.73(-12.26 -16.80%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美