今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買い拡大の可能性低い

通貨
2022年5月17日 7時50分

16日のドル・円は、東京市場では129円64銭から128円70銭まで反落。欧米市場では129円62銭まで買われた後、128円99銭まで反落し、129円10銭で取引終了。本日17日のドル・円は主に129円を挟んだ水準で推移か。世界経済の減速懸念は消えていないことから、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

16日発表された中国の4月鉱工業生産と4月小売売上高は、いずれも市場予想を下回る結果となった。新型コロナウイルスの感染流行を抑制するために厳しい行動制限が導入されており、個人消費は予想以上に落ち込んでいる。都市部における行動制限がすみやかに解除される可能性は低いことから、中国の4-6月期国内総生産(GDP)は前年同期比でマイナスとなる可能性がありそうだ。

中国経済の減速は欧州各国の経済情勢にも影響を与えるとの見方も出ている。欧米主導の対ロシア経済制裁によって欧州諸国はエネルギー供給不安に直面しており、経済的な打撃となっているが、市場関係者の間からは「中国経済の減速が続いた場合、欧州経済の景気後退入りは避けられない」との声が聞かれている。

《FA》

提供:フィスコ

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