ダウ平均は3万ドル割り込む 景気後退への懸念がさらに強まる=米国株序盤

市況
2022年9月23日 23時53分

NY株式23日(NY時間10:39)

ダウ平均   29637.44(-439.24 -1.46%)

ナスダック   10858.49(-208.31 -1.88%)

CME日経平均先物 26455(大証終比:-575 -2.18%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続落し、過去6週間で5回目の下落に向かっている。下げ幅は400ドルを超え、3万ドルを割り込んだ。6月に付けた取引時間中の安値2万9653ドルを視野に入れる展開。ダウ平均は6月中旬から8月中旬にかけての、FRBの政策軟化への期待や好調な企業決算に支えられた上昇をほぼ帳消しにしている。

FRBのインフレ対策への決意が米経済をリセッション(景気後退)に陥らせるという懸念がさらに強まっている。今週のパウエルFRB議長の発言が予想以上にタカ派的だったことで、市場では、株式市場がこれまで経済縮小のリスクを過小評価してきたとの警戒が広まっている。

米大手銀の集計によると、9月21日までの1週間に米国株ファンドから40億ドルの資金が流出したという。投資家は世界金融危機以来最も悲観的で、他の主要資産クラスのほとんどを敬遠し、現金に逃避していると分析している。

また、別の米大手銀がS&P500の年末の目標を従来の4300から3600に引き下げた。今週のFOMCと利上げを受け、ハードランディングの可能性がこれまで以上に高まったとし、年末にかけて株価の重石となるとしている。インフレ、経済成長、金利、企業収益、バリュエーションの先行経路はすべて通常よりも流動的で、潜在的な結果の分布も広いと指摘。また、不況に陥るとのシナリオであれば、S&P500はさらに下落の可能性もあるという。

ほぼ全面安の中、エネルギー株の下げがきつい。原油相場の下げが加速しており、WTIが80ドルを割り込んでいる。世界的な利上げの動きを受け、原油需要の見通しが暗くなっているようだ。80ドル割れは1月初旬以来。

そのほか、IT・ハイテク、銀行、産業など主力セクターは揃って下落。医薬品や生活必需品などディフェンシブも下落している。

アップル<AAPL> 149.74(-3.01 -1.97%)

マイクロソフト<MSFT> 239.47(-1.51 -0.63%)

アマゾン<AMZN> 114.25(-3.06 -2.61%)

アルファベットC<GOOG> 99.37(-1.20 -1.19%)

テスラ<TSLA> 276.97(-11.62 -4.03%)

メタ・プラットフォームズ<META> 140.23(-2.59 -1.81%)

AMD<AMD> 67.69(-1.81 -2.60%)

エヌビディア<NVDA> 123.94(-1.67 -1.33%)

ツイッター<TWTR> 41.56(+0.16 +0.39%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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