CVSヘルスが決算を受け上昇 医療保険部門が貢献=米国株個別

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2022年11月2日 23時07分

ドラックストア運営や医療保険管理などを手掛ける総合ヘルスケア大手のCVSヘルス<CVS>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の1株利益の見通しを上方修正した。

医療保険部門が貢献したほか、オピオイド疑惑に関する訴訟で50億ドルの和解が成立したことから、年間の利益見通しを上方修正している。保険料のうち患者の治療に充てられる割合を示す医療給付率は83.5%となり、前年の85.8%から低下。同事業の収益性が高まったことを示唆している。

感染の検査や予防接種の需要は減少したものの、処方箋や市販の検査キットを求めて来店する人が増えたことで、同チェーンの小売部門の売上高は増加した。薬局の売上げは、請求件数の増加、専門薬局とブランドのインフレに伴う値上げによっても牽引された。

(7-9月・第3四半期)

・既存店売上高:9.9%(予想:4.3%)

・1株利益(調整後):2.09ドル(予想:1.99ドル)

・売上高:811.6億ドル(予想:767.7億ドル)

薬局サービス:432.2億ドル(予想:411億ドル)

小売/長期ケア:267.1億ドル(予想:248.5億ドル)

医療保険:225.1億ドル(予想:221.2億ドル)

・営業利益(調整後):42.3億ドル(予想:41.2億ドル)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):8.55~8.65ドル(従来:8.40~8.60ドル)(予想:8.55ドル)

・売上高:3090~3140億ドル(従来:3070~3120億ドル)(予想:3124.5億ドル)

薬局サービス:1625~1653億ドル(予想:1645.4億ドル)

小売/長期ケア:1027~1040億ドル(従来:1010~1027億ドル)

医療保険:893~908億ドル(予想:902.2億ドル)

・営業キャッシュフロー:132~145億ドル(従来:125~135億ドル)(予想:131億ドル)

(NY時間09:57)

CVSヘルス<CVS> 97.70(+3.08 +3.25%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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