ビル・ドットコムが決算受け大幅安 堅調な数字も弱さが意外なレベルで示されたとの指摘=米国株個別
中小企業向けの決済システムを手掛けるビル・ドットコム<BILL>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の1株利益、売上高とも上方修正している。
堅調な数字ではあるが、市場の反応は冴えない。第3四半期の売上高が予想を下回り、マクロ環境主導の顧客基盤の弱さが意外なレベルで示されたという。
今回の決算を受け、投資判断を引き下げるアナリストも出ている。「コア事業の弱さが予想以上にひどく、傍観者に移行する」と述べている。また、「更新されたガイダンスは取引件数の減少を織り込んでいるが、中期的な競争リスクに加え、同社の軌道を懸念している」とも付け加えた。
(10-12月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.42ドル(予想:0.13ドル)
・売上高:2.60億ドル(予想:2.45億ドル)
・決済取扱額:6370万ドル(予想:6941万ドル)
・顧客数:18万2700社(予想:17万4000社)
(1-3月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.22~0.25ドル(予想:0.12ドル)
・売上高:2.45~2.48億ドル(予想:2.51億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):0.99~1.05ドル(従来:0.48~0.59ドル)(予想:0.55ドル)
・売上高:9.99~10.1億ドル(従来:9.94~10.1億ドル)(予想:10.0億ドル)
(NY時間10:58)
ビル・ドット・コム<BILL> 97.96(-30.95 -24.01%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美