アドビが決算受け下落 通期見通しが予想下回る FTCの調査も明らかに=米国株個別

材料
2023年12月14日 23時50分

(NY時間09:40)(日本時間23:40)

アドビ<ADBE> 580.17(-44.09 -7.06%)

アドビ<ADBE>が下落。前日引け後に9-11月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、株価は下落。ガイダンスを嫌気している模様。通期の見通しが各指標とも予想を下回り、新たなAIツールが業績を押し上げると期待していた投資家を失望させた格好。

市場は、同社がユニークなテキストや画像を生成する生成AI技術から恩恵を受ける最初の大手ソフトウェアの1つになると期待している。同社はここ数カ月、AIモデル「ファイヤーフライ」の新バージョンを発表し、価格を引き上げ、10月のユーザー向けコンファレンスではこの技術に焦点を当てていた。

同社はまた、米連邦取引委員会(FTC)が1年以上に渡って、同社のユーザーに対する解約慣行を調査していることを明らかにした。この問題解決には多額の金銭的費用や罰則を伴う可能性があり、業績に重大な影響を及ぼす可能性があると述べている。

ただ、アナリストからは「24年度のガイダンスは投資家の高い期待を裏切ったが、同社は歴史的に保守的なガイダンスを示す傾向がある」とのコメントも出ていた。

(9-11月・第4四半期)

・1株利益(調整後):4.27ドル(予想:4.14ドル)

・売上高:50.5億ドル(予想:50.2億ドル)

デジタルメディア:37.2億ドル(予想:36.9億ドル)

クリエイティブ:30.0億ドル(予想:29.9億ドル)

ドキュメントクラウド:7.21億ドル(予想:7.00億ドル)

・残存履行義務:172.2億ドル(予想:168.1億ドル)

・デジタルメディアARR:151.7億ドル(予想:151.3億ドル)

・デジタルメディア新規ARR:5.69億ドル(予想:5.25億ドル)

(12-2月・第1四半期見通し)

・1株利益(調整後):4.35~4.40ドル(予想:4.27ドル)

・売上高:51.0~51.5億ドル(予想:51.7億ドル)

デジタルメディア:37.7~38.0億ドル(予想:38.0億ドル)

(24年度通期見通し)

・1株利益(調整後):17.60~18.00ドル(予想:18.00ドル)

・売上高:213~215億ドル(予想:217億ドル)

デジタルメディア:157.5~158.5億ドル(予想:159.5億ドル)

・デジタルメディア新規ARR:約19.0億ドル(予想:20.2億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.