前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2024年4月25日 5時20分

■レゾナック <4004>  3,390円 (-321円、-8.7%)

東証プライムの下落率2位。レゾナック・ホールディングス <4004> [東証P]が続急落。23日の取引終了後、ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し、1000億円を調達すると発表した。CBの株式転換による1株利益の希薄化を懸念した売りが出たようだ。払込期日は5月13日で、償還期日は2028年12月29日。調達資金のうち、半導体材料などの設備投資に約400億円、長期借入金の返済に約600億円を充てる。

■IHI <7013>  3,625円 (-219円、-5.7%)

東証プライムの下落率6位。IHI <7013> [東証P]が4日ぶり急反落。NHKがこの日、IHIのグループ企業で船舶用エンジンを製造するIHI原動機が燃料消費率の測定データを改ざんしていたことが関係者への取材でわかったと報じた。国土交通省は会社側に事実関係の報告を求め、詳しいいきさつを調査する方針と伝えている。今後の事業展開への影響を警戒した売りが優勢となった。

■アルコニクス <3036>  1,356円 (-53円、-3.8%)

東証プライムの下落率10位。アルコニックス <3036> [東証P]が続落。23日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、売上高が計画を30億円下回る1740億円(前の期比2.4%減)、最終利益が計画を27億1600万円下回る15億円(同72.7%減)で着地したようだと発表。これをネガティブ視した売りが優勢となったようだ。二次電池材料や半導体実装装置関連の販売不振が続いたほか、伸銅品素材・製品が低調だった。ニッケルや銅の原料取引の収益率が市況の低迷により低下したことも響く。加えて、中国での不動産業界の低迷を背景に、連結子会社が保有する売掛債権の回収可能性を検討した結果、貸倒引当金繰入額12億1400万円を特別損失として計上。子会社の富士カーボン製造所での中国拠点の再編に関連する費用も特別損失に計上する。

■旭化成 <3407>  1,074円 (-25円、-2.3%)

旭化成 <3407> [東証P]が続落。日本経済新聞電子版が24日、「旭化成が電気自動車(EV)向け電池の主要部材の工場をカナダに新設する」と報じた。投資額は2000億円規模になる見込みという。将来的な業容拡大が期待される一方、大型の設備投資に伴う収益圧迫への懸念が高まり、同社株は報道を受けて一時4.8%安の1046円まで売られる場面があった。

※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.