【クラファン・優待】日本の陶磁器を世界へ! 職人と顧客をつなぐPF運営 ゆうらホールディングス、5月14日募集開始

経済
2024年5月13日 16時54分

陶磁器職人と顧客をつなぐプラットフォームを運営するゆうらホールディングス株式会社(東京都千代田区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは5月14日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:500万円、上限募集額:5000万円
・ エンジェル出資実績あり
・ 3回目(1回目は2128万5000円、2回目は1468万8000円調達)
・ エンジェル税制あり(優遇措置B)
・ 株主優待あり:商品購入者へ「ゆうらオリジナル陶器セット」贈呈など
・ みなし時価総額:3億6818万円
・ 類似上場企業:ジェネレーションパス <3195> [東証G]、ベガコーポレーション <3542> [東証G]、ジェイドグループ <3558> [東証G]、Waqoo <4937> [東証G]、クラシコム <7110> [東証G]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

日本の陶磁器産業を国内外へ発信

ゆうらホールディングスの佐々木歩美代表は、陶器メーカーの営業職・取締役、一般社団法人日本デザイン・陶藝研究協会理事長のキャリアを通して、日本の伝統文化を担う多くの陶器職人と向き合ってきました。

その中で、業界や職人の課題、ニーズに気付き、日本の優れた文化である陶磁器産業を国内外に発信し、活性化させるための事業に取り組んでいます。

「これまで築き上げた職人との信頼関係と、営業職のキャリアで培った販路開拓のノウハウを生かし、匠の技を未来へつなげたいと考えています」(同社)

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(出典:FUNDINNO)

同社は、日本の伝統工芸品である陶磁器を作る職人と、国内外の消費者をD2Cで直接つなぐ「匠ワンストップ」事業を展開しています。

中間業者を挟まず、職人の利益率を向上させ、また、顧客からの評価や要望をダイレクトに受け取ることができるため、それが創作にも生かされているそうです。

現在、オフライン4店舗とオンラインECを運営し、記念品や贈答品として、法人向け販売も実施。メタバース空間で、商品を360度確認しながら買い物ができるバーチャルショールームも開発を進めています。

売上高は毎年伸びており、前期は約1.5億円。今後はインバウンドや若年層の需要も捉え、中長期的には海外展開を視野に入れつつ、IPOを目指すとしています。

同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。

【成長のための課題】

・店頭販売におけるスタッフの強化

・システム開発の内製化

【解決方法】

・百貨店の外商経験者など、接客スキルにたけたスタッフの積極採用による販売力強化

・エンジニア、マーケターなどの専門人材の採用強化

前回からの進捗

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(出典:FUNDINNO)

前期売上高は昨年度比約1.5倍の約1.5億円と当初計画を上回る成長を実現。主な要因として、法人需要の獲得件数の増加、新店舗の順調な稼働、海外顧客向け越境ECの好調さが挙げられるそうです。

2022年にオープンした2店舗に加え、2024年3月にコレド室町(東京・日本橋)内に新店舗をオープンし、国内のオフライン店舗は4店舗に。提携職人数は約90人と、前回募集時から約1.3倍に増加し、取引法人数も約200社と約1.4倍に成長しています。

越境ECも好調で着々と海外のファンが増加し、台湾のほか、米国や英国からも注文があったそうです。

一方、前回募集時、2023年にリリース予定としていたバーチャルショールームについては、プラットフォームの設計を変更したことと、コレド室町の新店舗オープンに注力したことで、開発が遅れており、年内のリリースを見込んでいます。

職人の「伝統を残す」モチベーション低下

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(出典:FUNDINNO)

現在、職人が作る陶磁器の多くはまず、産地の卸問屋へ納品され、そこから販売圏の卸問屋へ卸された後、販売店に並んでようやく、消費者の目に触れるそうです。

間に複数の仲介業者が入ることで製品の値段は変動しやすくなり、相場も不安定に。また、利益が減ることで職人の創作活動の継続が難しくなり、「伝統を残す」というモチベーションも下がりかねないといいます。

「職人・顧客それぞれの声はお互いに届きにくくなるので、職人は顧客ニーズを捉えづらくなり、顧客は『好みと違う』『欲しい商品がない』という不満を抱えることになります」(同社)

市場の魅力・事業内容・ビジネスモデル・特徴

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(出典:FUNDINNO)

同社によると、洗練されたデザインで知られる、長崎県波佐見町の伝統工芸「波佐見焼」が昨今、人気を集めています。

陶磁器や陶芸体験を求めて同町を訪れる観光客は増加し、2012年の延べ約79万人から、2017年には100万人を突破、2023年のゴールデンウィークにおける「おでかけ指数」も九州・沖縄・山口各県の市町村でトップになるなど注目が集まっているそうです。

特に、波佐見焼の製陶所は20~30代の若者の人気スポットとなっており、同施設でのアンケート調査では、39歳以下が約4割を占めています。

「これまで、伝統工芸品になじみの薄かった若年層へ陶磁器のデザイン性や魅力を発信していくことで、新たなニーズも掘り起こしていきたいと考えています」(同社)

一方、日本を訪れるインバウンド旅行者の伝統工芸品の購買意欲は年々高まっており、2019年同期比で約1.98倍、2020年同期比で約1.36倍と増加基調に。

また、インバウンド旅行者は日本で購入したものを海外で試し、気に入れば海外から、または再訪日時に再購入する傾向があるといい、同社は工芸品ブームを追い風に感じているそうです。

「インバウンド需要の獲得は外貨獲得にもつながり、日本経済にとって重要な国策です。弊社はこの後押しを受け、成長するとともに、弊社自体も国策に貢献できるよう邁進してまいります」(同社)

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(出典:FUNDINNO)

「匠ワンストップ」事業は同社がプラットフォームとなり、陶器・陶磁器を作る職人と顧客(個人・法人)を直接つなぎ、中間業者の入らないD2C型モデルの流通構造を実現するものです。

製品についての細かい調整や流通、納品などの作業は同社が行い、職人の負担が増えることはなく、流通期間の短縮やコスト削減により、職人の利益率を約30%上げることができたといいます。

同社が、顧客からの評価や要望などのマーケティング要素を店舗やオンラインツールなどを用いて調査し、職人にフィードバックすることで創作に生かされているそうです。「シルバー色でも電子レンジ使用可能な陶磁器、家庭で使いやすい手頃な価格帯の製品など、顧客の声を受けて制作した事例も多数あります」(同社)。

商品販売はオフライン4店舗とオンライン通販で行い、今後はバーチャルショールームも加わる予定です。

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(出典:FUNDINNO)

同社では、D2C型モデルにより、中間マージンが抑えられるため、個人販売は平均粗利率約55%と高い粗利率を保持することができ、職人へも還元されるといいます。

法人に関しては飲食店や旅館などからの引き合いが多く、企業のノベルティなどでの需要も獲得。法人向けの平均購入単価は100ロット以下で1万円(税抜)前後、100~200ロットで5000円(同)です。

「個人、法人とも売上を拡大させていく計画ですが、今後は主に法人を伸ばし、売上の拡大を目指していく計画です」(同社)

伝統工芸品領域では、未上場ながら売上高約75億円を記録した全国で店舗展開中の企業も、職人の経営難を救う類似の仕組みで成長しているといい、ロールモデルとしつつ、成長を図りたいとしています。

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(出典:FUNDINNO)

同社代表は一般社団法人日本デザイン・陶藝研究協会の代表を務めており、同協会は、国の伝統工芸品産業の振興に関する支援機関、産地プロデューサーとしても認定されています。

伝統工芸品に関する情報交換の場を設けたり、展示会などのイベントで魅力の発信をしたりしているほか、職人や若い工芸品クリエイターの支援も実施。「職人の中には、技術が優れているのに自身のPRや商談が苦手な方も多いので、そのような方々の支援や弊社事業の紹介を行っております」(同社)。

今後の成長に向けて

(1)2025年よりIPO準備開始、2028年IPOを計画

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(出典:FUNDINNO)

(2)短期計画

年内に国内に新たな店舗を出店し、さらに販売網を拡大する計画です。以降も店舗数拡大に注力していくとしています。

メインターゲットである、料理やテーブルコーディネートが趣味の40~60代女性のほか、若年層のファミリーやSNSで発信している20~30代女性にリーチできるよう、低価格帯の商品開発なども進めたい考えです。

「子供向けの体験教室なども実施し、陶器・陶磁器の裾野を広げ、国内需要を拡大させたいと考えています」(同社)

(3)中長期計画

海外市場の開拓についても、国内同様、越境ECのほか、ショールームやショッピングモール等への常設店を展開していく計画です。

特に欧州市場は大きなポテンシャルがあるといい、伝統工芸品の輸出先・広める市場として最適と考えています。

まずは、ルクセンブルクへの出店を計画しているそうです。同国は、

・国民1人あたりのGDPが世界1位(高所得者が多い)

・フランスやドイツなどと接しており、輸出がしやすい(多国展開しやすい)

・人口の約半分が外国人といった国際性が高い(多くの国の人へ訴求できる)

・人口比でミシュラン星付きレストランの数が多い(こだわりの食器へのニーズがある)

・日本の陶磁器店舗が少ない(ブルーオーシャンの市場)

など事業とのシナジーが高く、欧州市場攻略の初手として最適だと見ています。2026年をめどに準備を進めていく予定です。

(4)2028年に国内年間販売数量15万個以上を計画

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(出典:FUNDINNO)

株主構成

同社はエンジェル投資家などから出資を受けています。

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・ジェネレーションパス <3195> [東証G]

・ベガコーポレーション <3542> [東証G]

・ジェイドグループ <3558> [東証G]

・Waqoo <4937> [東証G]

・クラシコム <7110> [東証G]

株主優待

【基準日】

毎年11月末日

【優待内容】

<優待①>

同社直営ショールーム、または公式ECサイトで商品を購入した人に特典として、「ゆうらオリジナル陶器セット」を贈呈。

<優待②>

・1~29株保有:商品10%オフクーポン

・30~49株保有:同15%オフクーポン

・50株以上保有:同20%オフクーポン

【申し込み方法】

・基準日経過後、メールで申し込みの案内をする。

・オンラインショップ(https://you-la.jp/)、またはショールームで購入時に、株主優待を利用する旨を口頭や備考欄などで知らせる。

【注意事項】

・割引クーポンは優待基準日を基準に、1年間に何度でも利用できる。

・優待内容は今期(2024年6月期)の内容。

・優待内容は変更や廃止になる場合がある。

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等

ゆうらホールディングス株式会社

東京都千代田区神田錦町三丁目21番地

資本金:30,236,500円(2024年4月10日現在)

発行済株式総数:36,818株(同)

発行可能株式総数:300,000株

設立日:2016年7月21日

決算日:6月30日

■募集株式の発行者の代表者

代表取締役 佐々木歩美

代表取締役 髙木督

■募集株式の種類及び数(上限)

普通株式 5,000株

■募集株式の払込金額

1株あたり 10,000円

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額500万円を以下の目的に充てる予定。

新商品開発費 210万円

人件費 207万円

手数料 82万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額4,500万円(目標募集額500万円と上限募集額5,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。

店舗設備購入費用 1,400万円

ソフトウェア開発費 550万円

人件費 1,198万円

マーケティング費用 609万円

手数料 742万円

■投資金額のコース及び株数

100,000円コース(10株)

200,000円コース(20株)

300,000円コース(30株)

400,000円コース(40株)

500,000円コース(50株)

1,000,000円コース(100株)

2,000,000円コース(200株)

3,000,000円コース(300株)

4,000,000円コース(400株)

5,000,000円コース(500株)

10,000,000円コース(1,000株)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(50株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(1,000株)を上限とする。

■申込期間

2024年5月14日~5月23日

■目標募集額

5,000,000円(上限募集額 50,000,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は40,000,000円とする。

■払込期日

2024年6月17日

■連絡先

ゆうらホールディングス株式会社

電話番号:03-5577-2101

メールアドレス:info@you-la.co.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

〈2028年IPOを計画〉世界で需要高まる伝統工芸品のプラットフォーム。高収益モデルで3期連続増収・4期連続黒字見込み「ゆうらホールディングス」

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