決算を手掛かりとした個別対応/オープニングコメント

市況
2024年5月14日 8時28分

14日の日本株市場は、引き続き膠着感の強い相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが81ドル安、ナスダックは47ポイント高だった。4月のNY連銀が発表したインフレ期待の上昇を受け、利下げ期待が後退し利益確定の売りが優勢となった。米消費者物価指数(CPI)の発表を警戒した持ち高調整の動きも重荷となり、NYダウは9日ぶりに反落。ハイテクはアップルや決算を控えているエヌビディアの上昇が下支えとなった。シカゴ日経225先物は大阪比65円高の38185円。円相場は1ドル156円20銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38010円まで売られた後は、日中終値を上回っての推移となった。小幅な値動きではあるものの、38000円辺りでの底堅さが意識された。昨日の日経平均株価は一時37969円まで下落する場面も見られたが、その後は38000円を上回っての推移だった。米インフレ指標の発表を控えて様子見ムードの強い相場展開になりそうだが、売り方にとっても仕掛けづらくなりそうだ。

ただし、日経平均株価は25日線に上値を抑えられるなか、25日、75日線との乖離は24円程度に縮小してきており、デッドクロスが意識されてきた。トレンドが悪化傾向をみせてくるなか、先物主導での短期的な売り仕掛けの動きに振らされやすい需給状況であろう。また、イスラエルはガザ北部で地上戦が再開したと報じられていることから、地政学リスクへの警戒が強まる可能性がある。

物色としては決算を手掛かりとした個別対応に向かいやすいほか、ナスダック指数の反発を手掛かりに、足元で低迷が続いている半導体株などには、売り方の買い戻す動きがみられる可能性がありそうだ。東エレク<8035>は4日続落で2000円超下げていることもあり、同社が反発をみせてくるようだと、他の半導体株への物色が期待される。

なお、決算を手掛かりとした物色としては、昨夕発表したサントリーBF<2587>、スズキ<7269>、大日印<7912>、TOPPAN<7911>、古河電工<5801>、日本酸素HD<4091>、大林組<1802>、UBE<4208>、アコム<8572>、シチズン<7762>、カバー<5253>、ユーグレナ<2931>の動向が注目されよう。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.