【クラファン・優待】うま味成分4倍! 独自熟成技術を用いた“次世代和牛” MARBLANC、6月11日募集開始

経済
2024年6月11日 12時17分

独自技法を用いた熟成肉を提供する株式会社MARBLANC(大阪市北区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは6月11日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:1000万円、上限募集額:5000万円
・ VC出資実績あり
・ エンジェル税制あり(優遇措置AまたはB)
・ 株主優待あり:公式オンラインショップ割引など
・ みなし時価総額:4億4000万円
・ 類似上場企業:秋川牧園 <1380> [東証S]、福留ハム <2291> [東証S]、滝沢ハム <2293> [東証S]、柿安本店 <2294> [東証P]、スターゼン <8043> [東証P]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

持続可能な食肉業界の実現へ

MARBLANCは、独自の熟成技術と食肉卸売業2代目の知見を生かし、和牛全体の価値の底上げを目指す食肉スタートアップ企業です。

世界で躍進する食肉ECスタートアップをベンチマークに、産地に依らない高品質な和牛肉を仕入れ、食肉卸の知見と独自の熟成技術で新しい食肉体験を提供しています。

「食肉EC市場の急成長を背景に、持続可能な食肉業界の実現と世界進出を目指します」(同社)

【タイトル】

(出典:イークラウド)

成長する食肉ECスタートアップ

同社によると、世界的に需給のギャップや持続可能性などの課題を抱える食肉関連業界ではスタートアップの台頭が相次ぎ、成長が見られるジャンルの一つが食肉ECスタートアップだといいます。

【タイトル】

(出典:イークラウド)

一方で、日本の食肉市場も世界と同様の課題を抱えているそうです。

国内の牛肉EC市場は、ふるさと納税の広まりやコロナ禍を背景にした取り寄せ文化の浸透で年平均16.8%と急成長。「もらいたいグルメギフトランキング」で生鮮肉は3割超で1位ですが、実際に生鮮肉が贈り手に選ばれる割合は約1割にとどまっているといいます。

「MARBLANCは、このギャップの背景には選択肢不足があると考えています。消費者のニーズは多様化し、赤身志向や利便性、ギフトとしてのデザイン性などが重視される一方、売り手は従来の『脂の入り具合』『ブランド産地』の2軸に基づく商品しか提供できていません」(同社)

持続可能性も大きな課題だといい、世襲の割合が高いとされる食肉業界はイノベーションが起こりにくいと同社は考えています。一部ブランド化が進んでいる産地に利益が集中することで、他地域の生産者が資金繰り難に陥るケースなどを背景に、肉牛の生産者数は10年間で5万7500軒(2014年)から3万8600軒(2023年)まで減少しているそうです。

【タイトル】

(出典:イークラウド)

同社は、産地に依らない高品質な和牛肉を家業の食肉卸売から低コストで確保し、独自の熟成技術などを用いて価値を高めることで業界の課題に挑んでいます。「和牛を評価する新しい価値観を創出することで和牛全体の価値を底上げし、国内の潜在需要の開拓と『WAGYU』の価値がさらに高まる世界への展開も目指します」(同社)。

高品質な和牛を独自技法で熟成

MARBLANCは、独自の技法を用いた熟成肉を提供しています。テスト販売として活用した購入型クラウドファンディングでは目標額30万円の7倍超の212万円を集めており、消費者のニーズの高さがうかがえるそうです。

「素材となるのは、産地に依らない高品質な和牛です。代表の家業の食肉卸店は、ミシュラン星付きのレストランで使われているような和牛を取り扱う元卸業者と20年来の取引があり、低コストでの仕入れが可能です」(同社)

(1)ハイブリッド熟成でうま味を高める

同社は、従来の熟成手法を組み合わせた「ハイブリッド熟成」で、うま味成分のグルタミン酸を熟成前の4倍に高めています。

ハイブリッド熟成で組み合わせている手法は、肉の表面に風を当てて水分を飛ばすことで、うま味を凝縮する「ドライエイジング」と、真空パックで長期保管することで肉質を柔らかくする「ウェットエイジング」です。

ハイブリッド熟成では、創業前から取り組んできた熟成肉の食品分析を元に設けた独自基準の下、熟成環境をコントロールするIoT搭載の専用ボックスと特殊包装機械を使います。

まずは専用ボックスで「ドライエイジング」を施します。ボックス内は0.1度・0.1%単位で温度や湿度をコントロールすることが可能。独自データを元に、肉の部位に応じて、熟成期間や温度、湿度などの条件を調整することで、安定した品質を保つことができるそうです。

また、社外秘の特定の素材を肉と一緒にボックスに入れ、うま味成分を増加させるスピードを上げるといいます。

次に、最長20日間冷蔵保存できる「マーブランパック」で「ウェットエイジング」を実施。一般的な真空パックで冷蔵保存できる期間は最長で10日間ですが「食肉先進国の欧米から導入した特殊包装機械で、雑菌の原因となるドリップが出にくい方法で真空パックすることで熟成期間を延ばしています」(同社)。

(2)ギフトにもおすすめのパッケージ

同社の熟成肉は、こだわったオリジナルパッケージで届きます。絵画のようなパッケージは高級感を演出し、輸送時の衝撃から肉を守るクッションの役割も果たしているそうです。

中央の空白を付加価値の付いた熟成和牛で埋めるデザインには、消費者のニーズに応えきれていない部分を新しい価値提案で補完し、業界全体の成長を支えていくという決意が込められているといいます。

「部位の紹介や焼き方、シェフ監修のレシピなどが同梱され、従来の精肉ギフトとは一線を画す新しい顧客体験の提供を目指しています」(同社)

今後の成長に向けて

同社は「後世と世界に誇る食肉文化を創る」というビジョンの下、商流の川下から川上に向けて事業を展開し、業界全体を支える持続可能な基盤構築を目指しています。「将来的には、サプライチェーン全体に参入することで生まれる強みを生かし、価格競争に巻き込まれることなく海外市場へ進出する計画です」(同社)。

【タイトル】

(出典:イークラウド)

(1)オンラインで販売実績を重ねる

足元では、最小限の固定費で最大限の売上が期待できるオンライン販売に注力するといいます。利益率の高い自社ECに固執せず、消費者の購買意欲が高い大手ECモールも活用しながら、販売実績を重ね、生鮮肉ギフトのジャンルでトップランナーを目指したい考えです。

(2)精肉店併設のレストランをフランチャイズ展開

拠点である大阪で精肉店併設のレストランを開き、全国へのFC展開を目指すとしています。オーストラリアで有名な食肉卸業の4代目が営む、精肉店併設のレストランを営んでいる「Victor Churchill」の戦略を参考にするそうです。

Victor Churchillはシドニーとメルボルンに店舗を構えており、高級ブティックのような店内は著名な米国のシェフに「世界で最も美しい肉屋」と称されるなど、「店」を再定義する新しい価値観を打ち出しているといいます。

「佐藤代表には、食肉卸売業の2代目として、精肉店で肉を買うという文化を取り戻したいという思いがあります。レストランでの体験をきっかけに精肉店での購買行動を喚起し、販路を拡大したい考えです」(同社)

(3)元卸業と飼料開発で川上にも参入

自社ECサイトとFC展開の規模を広げつつ、元卸業と飼料開発で川上に参入するといいます。

元卸業については、生産者との直接取引を始めることで、フランチャイジーに対するロイヤリティーと商品代で売上拡大を目指すそうです。飼料開発については大学などとの共同研究を想定しており、海外飼料に依存する現状を脱却し、環境に配慮された飼料で和牛の味を高めたいとしています。

「川上に参入することで、リアル店舗とオンライン販売への供給を安定させて体制を強化し、売上拡大を目指します」(同社)

(4)トレーサビリティ重視の米国起点で海外へ

将来的には「WAGYU」の価値が高まる海外への進出も視野に入れており、飼料開発や元卸業で農家とタッグを組む独自性で、価格競争に巻き込まれない海外展開を目指すそうです。

「今後はシナジー効果を期待できるCVCや事業会社からの資金調達を目指し、ブランディングを重視して事業を拡大していく計画です。サプライチェーン全体へのアプローチと国内外での事業を成長させ、IPOを目指します」(同社)

【タイトル】

(出典:イークラウド)

株主構成

同社は、以下のベンチャーキャピタルから出資を受けています。

・おおさか創業2号投資事業有限責任組合(大阪信用金庫・フューチャーベンチャーキャピタル株式会社)

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・秋川牧園 <1380> [東証S]

・福留ハム <2291> [東証S]

・滝沢ハム <2293> [東証S]

・柿安本店 <2294> [東証P]

・スターゼン <8043> [東証P]

株主優待

【100,000円コース】

・公式オンラインショップ割引5%オフ(回数無制限)

・プレミアム会員権利

・株主限定発刊誌『AGE』のお届け(年1回)

▼初年度のみの特典

・スタンダード熟成1種お届け

【200,000円コース】

・公式オンラインショップ割引10%オフ(回数無制限)

・プレミアム会員権利

・株主限定発刊誌『AGE』のお届け(年1回)

▼初年度のみの特典

・ハイブリッド熟成1種お届け

【300,000円コース】

・公式オンラインショップ割引10%オフ(回数無制限)

・プレミアム会員権利

・株主限定発刊誌『AGE』のお届け(年1回)

▼初年度のみの特典

・ハイブリッド熟成2種お届け

【500,000円コース以上】

・公式オンラインショップ割引15%オフ(回数無制限)

・プレミアム会員権利

・株主限定発刊誌『AGE』のお届け(年1回)

▼初年度のみの特典

・ハイブリッド熟成2種お届け

・MARBLANC Lab.での新商品試食会への招待(2025年2月予定)

発行者・募集情報

商 号:株式会社MARBLANC

所在地:大阪市北区豊崎3-15-5 TKビル2F

URL:https://marblanc.co.jp/

代表取締役:佐藤辰哉

資本金:6,000,000円

発行可能株式総数:4,000,000株

発行済株式総数:1,100,000株

調達前評価額:440,000,000円

設立年月日:2023年3月10日

決算期:2月

■募集株式の数(上限)

普通株式 125,000株

■募集株式の払込金額

1株当たり 400円

■申込期間

2024年6月11日~6月28日

※上記申込期間のうち募集期間は6月11日~6月27日。早期終了の場合、予定した申込期間の最終日よりも早く、申込みの受付を終了することがある。

■払込期日

2024年7月12日

■目標募集額

1,000万円

■上限募集額

5,000万円

■投資金額のコース及び株数

10万円コース(250株)

20万円コース(500株)

30万円コース(750株)

50万円コース(1,250株)

特定投資家向けコース

100万円コース(2,500株)

200万円コース(5,000株)

300万円コース(7,500株)

500万円コース(12,500株)

■資金使途

①調達額1,000万円(目標募集額)の資金使途

設備機器購入(スライサー・スチームコンベクション等):780万円

手数料:220万円

②調達額3,000万円の資金使途

実店舗出店(テナント契約書経費、工事費):2,040万円

設備機器購入(スライサー・スチームコンベクション等):300万円

手数料:660万円

③調達額5,000万円(上限募集額)の資金使途

実店舗出店(テナント契約書経費、工事費):2,040万円

設備機器購入(スライサー・スチームコンベクション等):1,080万円

クリエイティブ制作:780万円

手数料:1,100万円

■連絡先

株式会社MARBLANC

info@marblanc.co.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、イークラウドの下記ページをご覧ください。

うま味成分4倍!独自の熟成技術と肉卸の知見で巨大市場に挑む次世代和牛ベンチャー「MARBLANC」

~こちらの記事も読まれています(※外部リンク)~
 
▼ベンチャー企業へ投資した年に受けられる優遇措置
エンジェル税制とは?

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.