【クラファン】不正転売ゼロへ アプリ不要&スキャンなしの次世代チケット コアジェニック、5月10日募集開始
独自の電子チケット販売システムを開発する株式会社コアジェニック(東京都港区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは5月10日10時開始を予定しています。
| ・ | 普通株式型 |
| ・ | 目標募集額:1197万円、上限募集額:5396万4750円 |
| ・ | 事業会社/CVC出資実績あり |
| ・ | みなし時価総額:1億6201万5000円 |
| ・ | 類似上場企業:ASJ <2351> [東証G]、ビリングシステム <3623> [東証G]、アイリッジ <3917> [東証G]、GMOフィナンシャルゲート <4051> [東証G]、ROBOT PAYMENT <4374> [東証G] |
イベント参加者がバーコードを読み取る“逆転の発想”




(出典:FUNDINNO)
コアジェニックは、電子チケット販売システム「アツマロッカ」を開発しています。同システムは特許出願中の独自技術を活用し、不正転売の防止やイベント入場受付の大幅な時間短縮を目指すものです。
イベント業界では不正転売や入場時の混雑などの課題が深刻化。人気イベントではチケットが転売市場で高額取引され、正規ルートで購入したい人が適正な価格で入手できないケースがなくならないほか、入場時に2次元バーコードのスキャンに時間がかかり、混雑が発生することも多いといいます。
同社は、イベント主催者側が2次元バーコードをスキャンするのではなく、イベント参加者にバーコードを読み取ってもらう“逆転の発想”により、不正転売を防ぎつつ入場管理を円滑化する仕組みを開発。「従来の入場業務と比較し、数分の1にまで時間を短縮できます」(同社)。
購入者情報と電子チケットをひも付けて転売市場への流出を防ぎ、正規ルートでの流通を確立し、さらに、ダイナミックプライシング機能による需要に応じた価格調整は、転売市場への依存を軽減し、イベント主催者の収益向上に貢献できると見込んでいます。
「直近はイベント市場への展開を目指していますが、今後は飲食店の順番待ちシステムやスポーツクラブのデジタル会員証システムなどさまざまな業種・業態での活用を見据えています」(同社)
同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。
【成長のための課題】
・BtoB(イベント主催者)とBtoC(ユーザー)の両面での認知度向上
・導入事例の創出による信頼性の確立
・入場管理システム以外の機能拡充
【解決方法】
・デジタルマーケターの採用やインフルエンサーとの提携によるプロモーション施策
・無料トライアルや競合と比較したコストメリットの提示による初期ユーザーの獲得
・イベント規模に応じた段階的な機能追加と収益モデルの多角化
・好意的なユーザーの口コミ拡散によるPLG(※)施策(コミュニティマーケティング)
※プロダクトレッドグロース:製品そのものが持つ価値を最大化して、ユーザーを獲得・拡大するマーケティング戦略(同社注)
テクノロジーの力でチケットの価値を守る

(出典:FUNDINNO)
イベント業界では入場管理システムの煩雑さが運営における大きな問題であり、また、チケットの高額転売問題も長年の課題に。本来のファンが正規価格でチケットを購入できず、不正転売業者(転売ヤー)に高額で売買されることで、イベントに参加したい人の機会損失と物販等の周辺消費の停滞につながるといいます。
高額転売はイベント主催者や興行主にとっても、正当な収益機会を損なう要因に。既存の電子チケットシステムでは2次元バーコードが第三者に譲渡されやすく、なりすましによる入場を完全に防ぐことができないそうです。
「弊社は、こうした問題に対し、電子チケットを時限的に有効化する新たなチケット管理システムで解決を図ります。従来の課題をテクノロジーの力で解決することでチケット本来の価値を守り、人々が集まって共にイベントを楽しむことができる社会を実現したいと考えています」(同社)
市場の魅力・事業内容・ビジネスモデル・特徴

(出典:FUNDINNO)
同社によると、国内イベント市場はコロナ禍から順調に回復し、2023年に9000億円を突破。今後、インバウンド観光も伸長し、言語や文化の壁を超えて利用できる便利な電子チケットシステムへのニーズの高まりが見込まれるそうです。
「特に専用アプリのインストールやモバイルメッセージアプリとの連携が不要なシステムは、年間3600万人を超える訪日外国人にとって利便性が高く、観光客の滞在中のイベント参加などを促すことは、国内経済の活性化にもつながるはずです」(同社)

(出典:FUNDINNO)
また、国策としてライブイベントにおけるチケット不正転売防止や業務効率化に向けた実証実験も進展。デジタル庁は2024年6月、マイナンバーカードを活用した「デジタル認証アプリ」をリリースし、2025年3月にはライブイベントで実証実験が行われています。
今後、公共施設の予約やネットバンキングのログインなどにも展開する見込みである一方、マイナンバーカードの活用に不安を感じる人も多いことから、「専用アプリのインストールやモバイルメッセージアプリとの連携が不要な弊社のシステムは、誰でも簡単に安心して使えるため、こうした潮流は弊社に追い風であると考えています」(同社)。

(出典:FUNDINNO)
同社の入場管理システム「アツマロッカ」は電子チケット販売と入場管理を一体化した革新的なシステムであり、そのコア技術が特許出願中の「グリゴラパス」技術です。
従来の電子チケットシステムは、参加者がスマホに表示した2次元バーコードを運営側が読み取る方式が主流でしたが、「グリゴラパス」は運営側のモニターに表示された2次元バーコードを参加者のスマートフォンで読み取る方式を導入。
「2次元バーコードは30~60秒ごとに次々と切り替わっていくため、チケット購入者が自分のスマホを持って現地に来なければ、入場できない仕組みです」(同社)
また、モニターに表示される2次元バーコードは全てのイベント参加者に共通しているため、大きなモニターを用意すれば、多くの参加者が同時に電子チケットを有効化することも可能。従来の電子チケットシステムより、入場処理にかかる時間が大幅に短縮されるといいます。
さらに、「アツマロッカ」は特別な機材が一切不要であり、主催者は既存のPCやタブレットとモニターがあればすぐに導入可能。専用アプリのインストール不要で、ブラウザのみで利用できるため、幅広いスマホユーザーがアクセスしやすいのも特長です。
「今後は、弊社公式のリセールマーケットやコミュニティ機能などイベント主催者のニーズに応じた独自機能を段階的に追加し、イベント運営の包括的なプラットフォームへと進化させていきたいと考えています」(同社)

(出典:FUNDINNO)
「アツマロッカ」は初期導入費ゼロですぐに始められるほか、イベント運営における人件費や設備コストの大幅な削減にもつながるといいます。同サービスは以下の3つの収益モデルを軸に展開する計画です。
【チケット販売手数料(イベント主催者向け)】
プラットフォーム上でイベント主催者がチケットを販売する際、手数料を受領する予定です。業界でも低価格な水準の販売手数料を設定し、主催者が収益を確保しやすい環境を提供しつつ、発券手数料を無料化することで、ユーザーの費用負担も軽減させられると見ています。
【プレミアム機能・拡張オプション(イベント主催者・企業向け)】
基本機能は無料または低コストで提供しつつ、キャンセルポリシー設定やコミュニティ(ファンクラブ)運営機能、限定グッズ販売機能など付加価値を付けたプレミアム機能を展開する予定です。これにより、大規模イベントや企業向けのカスタマイズにも対応し、収益性の向上を狙います。
【公式リセールプラットフォーム(ユーザー・イベント主催者向け)】
正規ルートでのみチケットの再販を可能にする公式リセール機能を提供する予定です。公式リセールマーケットは定価以外の値付けによる再販が可能で、チケットの譲渡者は主催者が設定した範囲内でチケットの価格を自由に決定、主催者は価格の下限と上限を適切に調整することでチケット流通を最適化できます。
「アツマロッカ」は画期的な入場管理システムにより、導入コストの低減と運営効率の大幅な向上を実現。また、販売手数料率は一律5%・発券手数料は0円と業界平均よりも低価格な料金設定であり、「価格面での優位性から、主に中小規模のイベントにとって魅力的な選択肢となると考えています」(同社)。
今後の成長に向けて
(1)将来的なExitはM&Aを計画

(出典:FUNDINNO)

(出典:FUNDINNO)
(2)短期計画
直近は小規模イベントなどへの導入促進に注力し、着実なユーザー獲得と導入実績の構築を目指したい考えです。
イベント管理や電子チケット販売などの基本機能をフリーミアムモデルで提供し、認知向上と新規ユーザー獲得を狙うとしており、約10社の導入先候補があるといいます。
「スモールスタートでの導入を通じて、実地での運用結果を検証・改善しながら、2025年8月~10月の本格ローンチを目指していきたいと考えています」(同社)
(3)中長期計画
「アツマロッカ」を入場管理ツールから、イベント体験全体を支援する総合プラットフォームへと進化させていきたい考えです。キャンセルポリシー設定や公式リセール機能など主催者と参加者双方のニーズを満たす機能を段階的に実装していくといいます。
最終的には、グローバル市場への展開も視野に。「Exitは国内外の大手イベントプラットフォームや電子チケット事業者との戦略的提携やM&Aによる統合も選択肢としています」(同社)。
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・ASJ <2351> [東証G]
・ビリングシステム <3623> [東証G]
・アイリッジ <3917> [東証G]
・GMOフィナンシャルゲート <4051> [東証G]
・ROBOT PAYMENT <4374> [東証G]
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社コアジェニック
東京都港区芝大門二丁目7番1号ハイリーフ芝大門102号
資本金:24,150,000円(2025年3月19日現在)
発行済株式総数:462,900株(同)
発行可能株式総数:1,000,000株
設立日:2011年12月22日
決算日:7月31日
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 黒田努
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 154,185株
■募集株式の払込金額
1株当たり 350円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額1,197万円を以下の目的に充てる予定。
開発人件費 933万円
手数料 263万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額4,199万円(目標募集額1,197万円と上限募集額5,396万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
開発人件費 2,038万円
広告宣伝費 707万円
サーバー費 529万円
手数料 923万円
■投資金額のコース及び株数
99,750円コース(285株)
199,500円コース(570株)
299,250円コース(855株)
399,000円コース(1,140株)
498,750円コース(1,425株)
997,500円コース(2,850株)
1,995,000円コース(5,700株)
2,992,500円コース(8,550株)
3,990,000円コース(11,400株)
4,987,500円コース(14,250株)
9,975,000円コース(28,500株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、498,750円コース(1,425株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,975,000円コース(28,500株)を上限とする。
■申込期間
2025年5月10日~5月23日
■目標募集額
11,970,000円(上限募集額 53,964,750円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は43,092,000円とする。
■払込期日
2025年6月16日
■連絡先
株式会社コアジェニック
電話番号:03-6721-5456
メールアドレス:atsumarokka@coregenik.com
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
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