10万円以下で買える、財務健全&低PBR 30社【スタンダード】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。SBI証券と楽天証券のネット証券大手2社が株式の売買手数料無料化を打ち出すなど、投資家は手数料を気にせずに売買することが可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業も数多くあることには注意が必要だ。
東証スタンダード上場企業では805銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が65%以上、(4)PBRが0.8倍未満――を条件に投資妙味が高まる30社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは5月30日現在)
5月30日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【プライム】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<7908> KIMOTO 22600 81.7 0.54
<7455> パリミキHD 28900 74.7 0.51
<6165> パンチ 37300 66.7 0.47
<9067> 丸運 39400 68.9 0.45
<4620> 藤倉化 46800 69.3 0.34
<6853> 共和電 52900 75.3 0.78
<5363> TYK 55200 69.1 0.60
<1914> 日基技 62100 72.2 0.51
<8018> 三共興 65000 72.8 0.49
<5951> ダイニチ工業 65100 87.6 0.38
<8841> テーオーシー 66600 87.2 0.59
<7266> 今仙電機 69800 67.3 0.29
<7885> タカノ 71600 82.9 0.34
<6488> ヨシタケ 72500 83.0 0.55
<3361> トーエル 76900 75.5 0.72
<8118> キング 77300 87.4 0.55
<7871> フクビ 80300 68.7 0.43
<4231> タイガポリ 80800 72.3 0.36
<6848> 東亜DKK 81200 76.5 0.73
<9307> 杉村倉 81200 75.0 0.79
<6882> 三社電機 82600 72.5 0.45
<7636> ハンズマン 83000 68.2 0.64
<5237> ノザワ 86900 68.3 0.49
<5909> コロナ 89600 74.6 0.34
<2009> 鳥越粉 90500 79.0 0.61
<5464> モリ工業 90700 79.5 0.62
<9414> BS11 91200 92.3 0.68
<3955> イムラ 97900 70.9 0.59
<4644> イマジニア 98600 89.5 0.79
<5816> オーナンバ 99600 67.2 0.48
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、無配・配当未定の銘柄は除いた。
株探ニュース