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【クラファン・優待】上場企業も採用 「輻射空調」のグリーンレイズ輻射空調エンジニアリング、6月7日募集開始

経済
2025年6月6日 19時05分

輻射熱を利用して温度調整する「輻射空調」製造の株式会社グリーンレイズ輻射空調エンジニアリング(神奈川県鎌倉市)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは6月7日10時開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:1000万円、上限募集額:7000万円
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ エンジェル税制あり(優遇措置A及びプレシードシード特例適用)
・ 株主優待あり:製品購入時に特別割引を適用
・ みなし時価総額:2億円
・ 類似上場企業:テクノ菱和 <1965> [東証S]、協立エアテック <5997> [東証S]、木村工機 <6231> [東証S]、橋本総業ホールディングス <7570> [東証S]、ダイキン工業 <6367> [東証P]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

省エネ・低環境負荷の「輻射空調」

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

グリーンレイズ輻射空調エンジニアリングの藤原淳之介代表は、不動産管理会社でマーケティングコンサルタントとして活動後、最大6社の取締役を兼任。製造・販売・建設・金融など幅広い業界で事業立ち上げや経営支援に携わってきました。

2017年より、シアーコーポレーションで輻射空調の設計・開発・販売に携わり、2024年12月にBtoB向け開発・販売業務を移管する形で独立しました。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社は、水をパネル内に循環させ、輻射熱(放射熱)の伝達を利用して温度を調整する「輻射空調」の総合メーカーです。同社の製品は従来のエアコンとは異なり、風を送らないため、人体に優しく、省エネルギーで環境負荷が少ないといいます。

シアーコーポレーションを通じて、2025年4月に開幕した大阪・関西万博の会場内にもサプライヤーとして協賛。地下に集めた雨水で、地中熱ヒートポンプシステムを利用して同社製品を稼働させるなど、エコロジカルな大規模空調システムが導入されているそうです。

すでに複数の大手メーカーとプロジェクトを進めており、投資向け不動産管理の上場企業とは、2026年に竣工予定のマンション全室に製品を導入予定でキッチン型製品の共同開発も開始。「将来的には、現地法人・ショールーム設置による海外マーケットへの本格参入や輻射空調をコンセプトにした不動産建設・販売事業による成長を目指しています」(同社)。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。

【成長のための課題】

・施工を含む供給体制の確立

・市場の認知拡大

【解決方法】

・開発体制の増強及び建設業認可取得による施工業務の内製化

・大規模イベントへの出展、インフルエンサーを活用したプロモーション強化

エアコンによる環境負荷や健康被害を解決

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

エアコンは現代生活に欠かせない存在である一方、消費電力の増加やフロンガス排出による環境負荷、乾燥・ほこりの拡散による健康被害などの課題も。以下のような現場ではエアコンの使用自体が困難なケースも多いといい、熱中症など健康リスクが高まる中、代替となる空調設備の導入が急務だと同社は見ています。

<製薬・食品加工工場>無菌環境が求められ、空気循環による菌・ちりの拡散が課題

<化学・木材加工現場>粉塵(ふんじん)やガスの拡散が製品品質や作業者の安全に影響

<塗装・溶接工場>結露や温度ムラが製品不良を引き起こすリスク

これらの解決策となり得るのが「輻射空調」であり、これは床や天井、壁などに設置したパネルに温水や冷水を循環させ、赤外線による「放射熱」で空間を均一に冷暖房するものです。気流を発生させないため、粉塵や菌の拡散リスクを軽減し、冷暖房効率も高く、エネルギーの省力化につながります。

「弊社はこの輻射空調技術に特化し、法人向けの販売や共同開発を進めています。市場ニーズを起点としたマーケットイン型のアプローチにより、同分野のリーダーとなることを目指しています」(同社)

市場の魅力・事業内容・特徴・ビジネスモデル

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社によると、世界的な人口増加と急激な気候変動を背景に世界のエアコンの稼働台数は今後30年で約3倍、世界の約3分の2の世帯がエアコンを利用するようになる見込みだといいます。世界の市場規模は2029年に約2594億米ドルに達するそうです。

「国や各自治体では、省エネ設備機器の導入や更新を支援するための補助金が数多く用意されています。費用の助成により、需要が喚起され、市場拡大の後押しになると期待しています」(同社)

輻射空調の市場認知は限定的ではあるものの、半導体など次世代産業の製造現場では無風・クリーンな環境が求められるため、従来型エアコンでは対応困難な空間で輻射空調の導入ニーズが顕在化しているそうです。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社は現在、住宅向け製品「THEAR」を販売しており、今後は「スマートレイ」シリーズとして、生活空間に密着した多様なラインナップをそろえていく予定です。

「スマートレイ」は単なる空調機ではなく、生活における快適性や安全性、環境負荷の低減、デザイン性を兼ね備えており、アルミニウム製の筐体(きょうたい)には特殊な防錆(さび)技術を採用し、高い耐久性と軽量性を実現。「インテリアとの調和を意識したデザインにより、商業空間や居住空間にも自然に溶け込みます」(同社)。

工場などの大空間では数メートル規模の輻射パネルを設置することで、必要なエリアのみを効率的に冷暖房することが可能。従来型の空調と比較して、エネルギー消費を最大約3分の1に抑えられるそうです。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社は現在、移動式パネルユニットや床暖房、壁面空調など多様な環境やニーズに対応した複数社との共同開発を進めており、投資向け不動産管理企業との連携では、建設中の二子玉川のマンション(来年竣工予定)全住戸に製品が導入される予定です。

大手空調メーカーは自社の既存事業との競合を避けるため、輻射空調市場への参入には慎重だといい、「弊社はスタンダードな空調だけでなく、小型ブースや床暖房など多様な設置環境にも対応し、特に日本の限られたスペースや意匠性が求められる住空間において、ニッチなニーズに応える対応力は他社との差別化につながると自負しています」(同社)。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社はシアーコーポレーションから独立し、プロジェクト遂行のスピードを高めるために2社体制としています。

シアーコーポレーションがプロモーションやフランチャイズ展開を担う一方、同社は産業分野での開発・製造を主導し、企業とのタイアップを通じて社会課題に対応するプロダクト創出を行っています。

2026年より、「スマートレイ」の製品寿命の長さ(30~50年)と、メンテナンスを最小限に抑えられる高いコストパフォーマンスを生かして、リース・レンタル事業へ展開する計画です。

高額な初期導入コストを抑制し、月額費用のみで導入が可能になれば、製造から数年で原価回収を完了後、数十年にわたり、安定収益を生み出し続けられると見込んでいます(室外機は現在対象外)。

今後の成長に向けて

(1)将来はIPOを計画

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

(2)計画

【2026年7月期】事業多角化による成長加速・黒字見込み

来期は現在進行中の複数の共同プロジェクトに注力することで事業の多角化を図り、売上約1.5億円・黒字化を計画しています。

【2027年7月期】サプライチェーンの強化・海外展開の本格化

第2期の資本増強を実施し、製造管理のDX化を通じてサプライチェーン全体の強化を計画。リース・レンタル事業を開始し、タオルウォーマータイプの新製品「LAVETO」のリリースも目指しています。

【2028年7月期】プロダクトの拡充とレンタル向け製品の量産

第3期の資本増強を実施し、プロダクトの拡充と量産体制の整備を進めていく計画です。特に、リース・レンタル事業で需要の増加が見込まれる「動かせるタイプ」の製品について、量産と本格展開を予定しています。

【2029年7月期】ブランド認知拡大による販路強化

プロアスリートなど著名人を起用したモニター施策などにより、ブランド認知の向上を図る計画です。建築商社との連携、アジア地域におけるプロジェクト獲得に注力し、販路拡大を目指します。

【2030年7月期】不動産事業開始・レンタルを主力事業に

設置工事のノウハウの活用と不動産・ハウスメーカーとの連携により、空調をテーマとしたホテルなどの建築プロジェクトの立ち上げを計画しています。大手空調メーカーの販売代理店から事業譲渡の引き合いがあり、契約に向けて準備中です。

【2031年7月期】IPOに向けた最終準備フェーズ

コンセプト建築物の運営または販売を開始するほか、核シェルターなど特殊用途向け空調の開発に着手していく計画です。

【2032年7月期】IPOとさらなるプロダクト拡充

デザイン性と機能性を両立した未来型空調機をリリースする計画です。インテリアとしても楽しめるオブジェ型などニーズに応じた多彩な展開を検討しています。

株主構成

同社は以下の事業会社・エンジェル投資家より出資を受けています。

・株式会社スケッチビジネスマネジメント

・スマートスタイル・コンプレックス株式会社

・株式会社M-win

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・テクノ菱和 <1965> [東証S]

・協立エアテック <5997> [東証S]

・木村工機 <6231> [東証S]

・橋本総業ホールディングス <7570> [東証S]

・ダイキン工業 <6367> [東証P]

株主優待

【基準日】

毎年8月末日

【優待内容】

製品購入時に特別割引を適用する。

・1,000~1,999株保有:メンテナンス基本料無料(1回まで)

・2,000~3,999株保有:製品価格5%オフ、メンテナンス基本料無料(2回まで)

・4,000~9,999株保有:製品価格10%オフ、メンテナンス基本料無料(2回まで)

・10,000~39,999株保有:製品価格15%オフ、メンテナンス基本料無料(2回まで)

・40,000~99,999株保有:熱源機無料または製品購入時20%オフ、メンテナンス基本料無料(2回まで)

・100,000株保有:熱源機無料または製品購入時30%オフ、メンテナンス基本料無料(2回まで)

※対象製品:スマートレイシリーズ各種(THEAR含む)

※参考価格:THEAR SX3-FW 1台348,000円(税込み)~

【申し込み方法】

・基準日経過後、メールで申し込みの案内をする。その際、同社問い合わせアドレスまで「株主優待を利用する」と知らせる。

【注意事項】

・1人、1年に1回限りの優待。

・優待内容は変更や廃止になる場合がある。

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等

株式会社グリーンレイズ輻射空調エンジニアリング

神奈川県鎌倉市腰越三丁目21番2号

資本金:10,000,000円(2025年5月29日現在)

発行済株式総数:1,000,000株(同)

発行可能株式総数:10,000,000株

設立日:2024年12月25日

決算日:7月31日

※2025年1月31日に普通株式200,000株、3月17日に同700,000株、4月23日に同100,000株の発行を実施しており登記申請中。登記完了後の発行済株式総数は2,000,000株、資本金は15,000,000円となる。

■募集株式の発行者の代表者

代表取締役 藤原淳之介

■募集株式の種類及び数(上限)

普通株式 700,000株

■募集株式の払込金額

1株当たり 100円

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額1,000万円を以下の目的に充てる予定。

開発費 750万円

広告宣伝費 30万円

手数料 220万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額6,000万円(目標募集額1,000万円と上限募集額7,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。

開発費 1,900万円

設備投資 1,400万円

広告宣伝費 700万円

材料費 500万円

ソフトウェア 180万円

手数料 1,320万円

■投資金額のコース及び株数

100,000円コース(1,000株)

200,000円コース(2,000株)

300,000円コース(3,000株)

400,000円コース(4,000株)

500,000円コース(5,000株)

1,000,000円コース(10,000株)

2,000,000円コース(20,000株)

3,000,000円コース(30,000株)

4,000,000円コース(40,000株)

5,000,000円コース(50,000株)

10,000,000円コース(100,000株)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(5,000株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(100,000株)を上限とする。

■申込期間

2025年6月7日~6月20日

■目標募集額

10,000,000円(上限募集額 70,000,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は56,000,000円とする。

■払込期日

2025年7月14日

■連絡先

株式会社グリーンレイズ輻射空調エンジニアリング

電話番号:090-1551-1034

メールアドレス:mail@green-rays.com

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

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