【クラファン・優待】2027年IPO準備へ 工芸職人と顧客つなぐPF展開 ゆうらHD、7月5日募集開始
伝統工芸の職人と顧客をつなぐプラットフォーム事業を展開する、ゆうらホールディングス株式会社(東京都千代田区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは7月5日10時開始を予定しています。
| ・ | 普通株式型 |
| ・ | 目標募集額:993万6000円、上限募集額:9991万2000円 |
| ・ | 4回目(1回目は2128万5000円、2回目は1468万8000円、3回目は4950万円調達) |
| ・ | エンジェル税制あり(優遇措置B) |
| ・ | 株主優待あり:「ゆうらオリジナル陶器セット」、割引クーポンなど |
| ・ | みなし時価総額:4億8033万2000円 |
| ・ | 類似上場企業:ジェイフロンティア <2934> [東証G]、ジェネレーションパス <3195> [東証G]、ジグザグ <340A> [東証G]、ベガコーポレーション <3542> [東証G]、ZETA <6031> [東証G] |
職人の技術と市場ニーズをつなぐ
ゆうらホールディングスの佐々木歩美代表は2012年、陶器製造会社に営業職として入社し、2015年に取締役に就任、経営全般に携わりました。大手百貨店への販路開拓やマーケティング業務を担い、全国の職人と直接対話をする中で、「ものづくり」に魅了されたそうです。
職人の技術と市場ニーズをつなぐ仕事がしたいと2016年にゆうらホールディングスを設立。同時に一般社団法人日本デザイン・陶藝研究協会を設立し、理事長として若手クリエイターの育成や産業支援に注力しています。
「伝統技術にデザイン性とストーリー性を加え、『JAPAN BRAND』として国内外へ発信することで持続可能な地域産業の構築を目指しています」(同社)

(出典:FUNDINNO)
同社は、日本の伝統工芸である陶磁器やガラス工芸を手がける職人と国内外の顧客を直接つなぐ「匠ワンストップ」事業を展開しています。
中間流通を除いたD2Cモデルにより、職人の利益率向上と持続可能なものづくりを両立させつつ、消費者の声を商品開発に反映することで、現代の生活習慣や消費者の感性に響く伝統的工芸品を提供しています。
現在は東京・日本橋の「コレド室町店」など直営3店舗とオンラインECサイトを合わせたハイブリッド型販売を展開し、法人向けの記念品・ギフト需要にも対応しています。
業績は4期連続で増収を見込み、2025年6月期は売上高約3.8億円(前期比約1.8倍)を計画。2027年春ごろにルクセンブルクへの出店を予定し、以降、海外展開を本格化していく方針です。
「B品(規格外品)の販売にも着手し、収益性のさらなる向上を図ってまいります。さらに、キャラクター商品や店舗に導入予定の子ども向け体験型施設などで、幅広い顧客層の獲得にも取り組んでまいります」(同社)
同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。
【成長のための課題】
・原材料費高騰による製造原価の上昇
【解決方法】
・B品販売店舗展開による収益向上
「多層的な流通構造」が生み出す問題

(出典:FUNDINNO)
同社によると、現在、日本の陶磁器の多くは職人から産地の卸問屋へ、さらに都市部の卸業者を経て販売店に並ぶ、多層的な流通構造の中で取り扱われており、消費者にとっては高額になり、職人にとっては手元の利益が極めて少なくなるといいます。
結果的に創作活動の継続が困難になり、後継者不足が加速するとともに伝統技術が市場から正当に評価されにくくなり、職人のモチベーション低下を招く可能性も。「職人と顧客の直接的な接点がないため、ニーズの把握が難しく、『商品が使いづらい』『欲しいデザインがない』といった不満を生む要因にもなっています」(同社)。
同社は「匠ワンストップ」を通じて、伝統工芸の持続可能な流通と評価の再構築を目指しており、「職人の創作に正当な対価が支払われ、消費者に『本当に欲しいもの』が届く循環を生み出すことで、日本の工芸文化を次世代へ継承する新たな仕組みを築いていきます」(同社)。
事業内容・ビジネスモデル・特徴

(出典:FUNDINNO)
「匠ワンストップ」事業は、陶器・陶磁器などの伝統的工芸品を手がける職人と個人・法人の顧客を直接つなぐD2C型の流通モデルを採用しています。
従来のように複数の卸業者を介するのではなく、同社がプラットフォームとなり、販売・流通・納品・顧客対応までを一貫して担うことで、職人の創作の負担を軽減しながら、利益率の向上を実現しています。
また、店舗やオンラインで得られる顧客の声を分析し、職人にフィードバックして、市場ニーズを反映した製品開発を支援することで、技術の継承だけでなく生活者目線での「使いやすく美しい」商品開発を推進。
「例えば、電子レンジ対応可能な陶磁器やステンレス製で耐久性のある設計など時代に合った工芸品の数々が誕生しています」(同社)

(出典:FUNDINNO)
販売チャネルは、東京・神戸などの実店舗3拠点と自社運営の越境ECサイトを中心に展開。BtoB領域では法人向けギフトやノベルティのほか、飲食店や旅館への什器(じゅうき)としての納品も拡大中で、収益の柱となりつつあります。
中間流通を排したD2C型の流通モデルにより、個人向け販売の平均粗利率は約55%を維持。「これにより、職人への還元も実現し、持続可能なものづくりのエコシステムを形成しています」(同社)。
また、製造量の増加に伴って発生する規格外品(B品)も新たな収益源として活用するべく、アウトレットモールでの販売を計画中。流通効率を高めながら、すべての製品をむだなく価値化する仕組み作りを進めています。
同社は自社の強みとして、創業以来培ってきた職人との信頼関係と、それを生かした、顧客起点の一気通貫型ものづくり体制を挙げています。「代表が長年にわたって、全国の産地に足を運び、職人一人一人と対話を重ねてきたことで構築されたネットワークは、単なる取引関係にとどまらず、共創パートナーとしての絆に基づいています」(同社)。
また、実店舗や越境EC、法人販売など複数のタッチポイントを通じて生活者のリアルなニーズを継続的に収集・分析。少量生産から、市場の反応を見ながら生産量を調整できる柔軟な製造体制を確立しています。
2027年よりIPO準備開始、2030年IPOを計画

(出典:FUNDINNO)

(出典:FUNDINNO)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・ジェイフロンティア <2934> [東証G]
・ジェネレーションパス <3195> [東証G]
・ジグザグ <340A> [東証G]
・ベガコーポレーション <3542> [東証G]
・ZETA <6031> [東証G]
株主優待
【基準日】
毎年11月末日
【優待内容】
<優待①>
直営ショールームまたは公式ECサイトで商品を購入した人に特典として、「ゆうらオリジナル陶器セット」を贈呈する。
<優待②>
1~23株:商品10%オフクーポン
24~39株:同15%オフクーポン
40株以上:同20%オフクーポン+オリジナルマグカップ
【申し込み方法】
・基準日経過後、メールで申し込みの案内をする。
・同社運営のオンライショップまたはショールームで、購入時に株主優待を利用する旨を口頭や備考欄などで知らせる。
・申し込み時の氏名・住所と株主名簿の氏名・住所を照合して利用の確認をする。
【注意事項】
・割引クーポンは優待基準日を基準として、1年間に何度でも利用できる。
・優待内容は今期(2026年6月期)の内容。
・優待内容は変更や廃止になる場合がある。
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
ゆうらホールディングス株式会社
東京都千代田区神田錦町三丁目21番地
資本金:54,986,500円(2025年4月16日現在)
発行済株式総数:41,768株(同)
発行可能株式総数:300,000株
設立日:2016年7月21日
決算日:6月30日
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 佐々木歩美
代表取締役 髙木督
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 8,688株
■募集株式の払込金額
1株当たり 11,500円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額993万円を以下の目的に充てる予定。
店舗開設資金 829万円
手数料 163万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額8,997万円(目標募集額993万円と上限募集額9,991万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
店舗開設資金 5,230万円
人件費 1,982万円
ソフトウェア開発費 300万円
手数料 1,484万円
■投資金額のコース及び株数
92,000円コース(8株)
184,000円コース(16株)
276,000円コース(24株)
368,000円コース(32株)
460,000円コース(40株)
920,000円コース(80株)
1,840,000円コース(160株)
2,760,000円コース(240株)
3,680,000円コース(320株)
4,600,000円コース(400株)
9,200,000円コース(800株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、460,000円コース(40株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,200,000円コース(800株)を上限とする。
■申込期間
2025年7月5日~7月18日
■目標募集額
9,936,000円(上限募集額 99,912,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は79,856,000円とする。
■払込期日
2025年8月12日
■連絡先
ゆうらホールディングス株式会社
電話番号:03-5577-2101
メールアドレス:info@you-la.co.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
▼〈4期連続増収見込み〉日本の“KOGEI”を世界へ。高収益モデルで職人が稼げる仕組みをつくる伝統工芸品プラットフォーマー
| ~こちらの記事も読まれています(※外部リンク)~ |
| ▼ベンチャー企業へ投資した年に受けられる優遇措置 |
| ⇒エンジェル税制とは? |
| ▼FUNDINNOの評判・口コミを知りたい |
| ⇒FUNDINNO(ファンディーノ)とは? |
株探ニュース