【クラファン】来期導出へ! "既存薬活用"創薬で治療法のない疾患に光を ソシウム、8月2日募集開始
既存薬の活用による創薬ソリューションを提供するソシウム株式会社(東京都中央区)が、株式投資型クラウドファンディング(新株予約権型)による出資を募集します。申し込みは8月2日10時開始を予定しています。
| ・ | 新株予約権型 |
| ・ | 目標募集額:996万円、上限募集額:9996万円 |
| ・ | 事業会社/CVC出資実績あり |
| ・ | 2回目(1回目は4104万円調達) |
| ・ | 類似上場企業:FRONTEO <2158> [東証G]、ジーエヌアイグループ <2160> [東証G]、CANBAS <4575> [東証G]、ラクオリア創薬 <4579> [東証G]、オンコリスバイオファーマ <4588> [東証G] |
時間&コスト大幅減の創薬ソリューション

(出典:FUNDINNO)
ソシウムの堀本勝久代表は、東京大学医科学研究所特任教授、国立研究開発法人産業技術総合研究所創薬分子プロファイリング研究センター副センター長を歴任、南京医科大学客員教授も務めています。
社外取締役の堀内正氏は、第一製薬(現・第一三共 <4568> [東証P])創薬開拓研究所長、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)科学技術顧問を歴任しており、参画により、パイプライン評価・連携戦略・研究成果の導出における実行力を強化しています。

(出典:FUNDINNO)
同社はドラッグ・リポジショニング(既存薬の再活用、DR)を基盤とした独自の創薬ソリューションを提供しており、医薬品開発の時間とコストを大幅に削減し、治療法のない疾患領域に新たな選択肢を生み出すことを目指しています。
事業は「シーズ探索事業」「受託解析事業」の2本柱です。
<シーズ探索事業>
新たな医薬品の元となる化合物を独自の創薬プラットフォームを用いて探索することで、従来の創薬開発にかかる期間の大幅な短縮を目指します。中国の大学ネットワークを活用し、医師主導治験によるPoC(概念実証)を獲得して、国内外の製薬企業へ導出するモデルです。
<受託解析事業>
独自のリン酸化解析技術を用いた受託解析サービスを提供しています。同技術は、がん、糖尿病、神経疾患など多くの疾患のメカニズムを解明する上で欠かせないものであり、これを米中などのアカデミア向けに展開する計画です。既に米大手精密機器メーカーとの販売パートナーシップの下、米大学で導入されています。

(出典:FUNDINNO)
シーズ探索事業では現在、指定難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)に対するリードパイプラインに注力しており、四川大学華西病院や南京医科大学病院との医師主導治験を予定しています。
現在、最も導出が近い「SO-002」は今夏に医師主導治験、来期にはアップフロントフィーによる収益化を計画。次候補の「SO-003」は別の神経疾患を対象としたもので、前段階の研究は終了しており、医師主導治験の合意も獲得、今秋の治験開始を予定しています。
同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。
【成長のための課題】
・受託解析事業で得たキャッシュを創薬事業へ再投資する循環を強化
・自社創薬については、導出までラストワンマイルという状況
【解決方法】
・リン酸化解析国際展示会などへの露出を通じて新規顧客を獲得
・中国訪問などを通じて担当医とのコミュニケーションを促進
医薬品業界の非効率なビジネスモデルを打破

(出典:FUNDINNO)
医薬品業界は構造的に非効率なビジネスモデルとなっており、日本では、着想から上市まで平均9~17年、費用は数百億円規模に達し、多くの有望シーズが途中で断念されているそうです。
有効なシーズ探索では研究者の経験や勘に依存しており、治験フェーズについては、設備や専門医の手配など多額の資金と準備期間が必要に。「これは高リスク・高コストな挑戦であり、特に市場規模の小さい希少疾患領域などへの投資が進まない一因となっています」(同社)。
世界中で、治療法がないまま放置されている疾患領域が数多くあり、日本国内については、指定難病の多くは治療薬が未承認または海外導入に依存しており、自国発の創薬が進みにくい現状があるそうです。
「弊社は『薬のない人に薬を、薬の効かない人に薬を』を掲げ、海外の治験プロセスやAIを活用した創薬の効率化によって、医薬品産業の構造改革と社会課題の同時解決に挑んでいます」(同社)
事業内容・ビジネスモデル・特徴

(出典:FUNDINNO)
同社は、独自のDR技術を活用したシーズ探索事業とリン酸化解析を軸とした受託解析事業を展開しており、後者の収益基盤の上で創薬に注力できる点を強みとしています。
シーズ探索事業では、キーパイプラインのALS治療薬候補「SO-002」など13種類のパイプラインを創出。「候補薬の効率的な選定と四川大学や南京医科大学との治験ネットワークは、パイプライン量産を前提に構築してきた独自の強みです」(同社)。
受託解析事業では、「リン酸化」の状態を確認する独自のリン酸化アレイ装置を、大学などの研究機関に提供しています。
リン酸化解析は、細胞の中でどのような変化が起きているかを調べ、病気の仕組みや薬効を解明するもので、同社の解析機では、リン酸化をガラス板上で再現し、生きた細胞に近い環境で網羅的にリン酸化の状態を捉えることが可能です。「その精度は複数の米国の大学が導入するなど評価を得ています」(同社)。

(出典:FUNDINNO)
同社は短期と中長期の収益を両立できる事業ポートフォリオを構築しており、リン酸化解析事業で安定的にキャッシュを確保しつつ、パイプライン導出によってスケールする収益モデルを実現しています。
解析事業では、大学・研究機関向けの「リン酸化解析アレイ使用枚数」で収益化しており、シーズ探索事業では以下の3段階で収益化を図ります。
・アップフロント:契約締結時に受け取る一時金(技術提供に対する初期収益)
・マイルストーン:治験の進行(試験開始、各フェーズの完了など)に応じた成果報酬
・ロイヤルティ:薬が市場に出た後、売上高に応じて継続的に受け取る収入

(出典:FUNDINNO)
同社は産総研技術移転ベンチャーとして、産総研保有の特許技術の実施権を獲得し、独自の創薬プラットフォームを構築してきました。遺伝子発現の解析技術や薬剤探索に関する特許も取得済みです。
また、米中の大学とのパートナーシップにより、グローバルな創薬エコシステムを構築しており、ALSの専門家である商慧芳・四川大学教授はキーパイプライン「SO-002」で治験を主導。米国では複数の大学と連携し、解析技術の普及と学術展開を進めています。
アカデミアのほか、米精密機器メーカーとの販売提携や、LTTバイオファーマとの研究開発連携も進行中です。「米中の学術機関と民間企業を横断する体制は、単なる研究開発の枠に収まらない実行力を伴います」(同社)。
将来的なExitはIPOを計画

(出典:FUNDINNO)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・FRONTEO <2158> [東証G]
・ジーエヌアイグループ <2160> [東証G]
・CANBAS <4575> [東証G]
・ラクオリア創薬 <4579> [東証G]
・オンコリスバイオファーマ <4588> [東証G]
発行者・募集情報
■募集新株予約権の発行者の商号及び住所、資本金等
ソシウム株式会社
東京都中央区日本橋兜町17番1号 日本橋ロイヤルプラザ706
資本金:94,998,000円(2025年6月13日現在)
発行済株式総数:120,240株(同)
発行可能株式総数:300,000株
設立日:2017年9月19日
決算日:3月31日
■本新株予約権の発行者の代表者
代表取締役 堀本勝久
■本新株予約権の数(以下の個数を上限とする)
9,996個
■本新株予約権の払込金額
1個当たり 10,000円
■投資金額のコース及び個数
120,000円コース(12個)
240,000円コース(24個)
360,000円コース(36個)
480,000円コース(48個)
960,000円コース(96個)
1,200,000円コース(120個)
2,400,000円コース(240個)
3,600,000円コース(360個)
4,800,000円コース(480個)
9,960,000円コース(996個)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、480,000円コース(48個)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,960,000円コース(996個)を上限とする。
■申込期間
2025年8月2日~8月18日
■目標募集額
9,960,000円(上限募集額 99,960,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は79,920,000円とする。
■払込期日
2025年9月10日
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額996万円を以下の目的に充てる予定。
研究開発費 798万円
手数料 197万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額9,000万円(目標募集額996万円と上限募集額9,996万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
研究開発費 4,718万円
人件費 1,500万円
広告宣伝費 1,000万円
手数料 1,782万円
■連絡先
ソシウム株式会社
電話番号:03-6889-7996
メールアドレス:contact@socium.co.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
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