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【クラファン】独自物流網でミャンマーの個人商店に生活必需品を配送 リンクルージョン、9月10日募集開始

経済
2025年9月9日 13時05分

ミャンマーでコマース事業などを展開するリンクルージョン株式会社(東京都港区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは9月10日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:496万円、上限募集額:8928万円
・ VC出資実績あり
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ 3回目(前回は4143万3600円調達)
・ みなし時価総額:8億6240万1400円
・ 類似上場企業:ジグザグ <340A> [東証G]、農業総合研究所 <3541> [東証G]、関通 <9326> [東証G]、コパコーポレーション <7689> [東証G]、トライアルホールディングス <141A> [東証G]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

提携200社超、毛細血管のような物流網が強み

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

リンクルージョンの黒柳英哲代表は、ホテル、IT・広告業界を経て、NGO職員として途上国での金融サービスの普及に従事。農村部に必要不可欠なインフラ構築を目指して2015年に起業し、ミャンマーに移住しました。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社の主力事業は、生活物資の届きにくいミャンマー農村部の個人商店を対象としたコマース事業です。

食品や日用品、医薬品などの生活必需品を届ける仕組みを構築し、地場メーカーから外資企業まで200社超と提携。毛細血管のような独自の物流網により、農村部に必要不可欠な生活インフラを実現しています。

現在は600点以上の商品を取り扱い、1500以上の商店と契約し、前期の商品販売高は5億円を達成。1店あたりの注文頻度も高まり、「農村部の『セーフティネット』としての地位を確立しつつあります」(同社)。

一方、金融クラウド事業では、マイクロファイナンス事業者(小口金融機関)向けクラウドサービス「JBRAIN」を提供しています。

審査・融資・回収・顧客管理・経営管理をデジタル化し、これまで、約100万人の零細起業家に対する累計約200億円の融資を支援。4期連続で黒字を継続しており、市場の需給ギャップは10倍以上だといい、「(ミャンマーの)情勢が安定化し次第、事業を拡大させる計画です」(同社)。

「今後は生活関連サービスや農業資材など取り扱い商品・サービスの拡充、金融サービスとの連携を視野に、農村部の生活インフラ企業として成長を加速させたいと考えています」(同社)

生活必需品を個人商店に頼るミャンマー農村部

同社によると、ミャンマーは人口の約8割(約4400万人)が農村部で生活しており、農村部の小売市場は年間約2兆円規模である一方、農村部では採算が取れるほど人口が集中しておらず、スーパーやコンビニがないそうです。「女性を中心に多くの人が露店や個人商店を営んでおり、住民は生活必需品を村の商店で購入しています」(同社)。

その個人商店は「仕入れ」の問題を抱えており、農村部に商品を供給する物流インフラがないため、商店主が毎週1~2回、往復約2時間をかけて街に仕入れに行くケースもあるそうです。

「このコストは農村部の消費者が負担することになるため、収入が少ない人々が、都市部の人々よりも高い商品を買っているという現状もあります」(同社)

また、政情不安の影響でサプライチェーンの混乱が続いており、農村部への生活物資の安定供給が大きな課題になっているそうです。

事業内容・競争優位性・ビジネスモデル

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社のコマース事業では、メーカーや卸売業者から商品を一括で仕入れ、農村部の店頭まで自社物流網で届ける仕組みを構築。個人商店はスマートフォンで注文でき、翌日に商品が届くため、仕入れ負担を抑えつつ事業の安定運営が可能になるそうです。

1注文あたり平均注文額は直近1年で約19%、注文頻度は約21%増加しており、注文額上昇の背景には取引先の拡大と取り扱い商品の拡充があるといいます。「配送難易度の高い生卵の販売を1年半前に開始し、現在は毎週2万個以上を配送しています」(同社)。

注文頻度増加の理由としては、ミャンマー情勢も影響しており、治安悪化により農村部での移動のリスクが増加。「女性店主が買い出しに外出することなく、店頭に商品が届く弊社のラストマイル配送の価値が高まっています」(同社)。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社は自社の強みとして、7年かけて構築した、ミャンマー農村部に特化した独自の物流網を挙げています。

物流センターから数百の村へ、Googleマップにも表示されない細い道を経由し、陸路のほか水路も活用して生活必需品を配送。乾季と雨季で通行可能な道が異なるなど同国の特殊な地理条件にも適応し、「季節や天候による配送リスクを最小化するノウハウを蓄積してきました」(同社)。

また、顧客(商店主)や地域社会との信頼関係も強みであり、地域のネットワークを通じてサービスが自然に広がっていく効果も。「営業人員や広告宣伝費がなくても、口コミを通じた新規商店からの依頼も多く、1500店超の顧客網を築いています」(同社)。

「きめ細やかで透明性の高いサービス設計やITを活用した正確なオペレーションを7年間継続することで獲得した信頼や評判も大きな競争優位性です」(同社)

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(出典:FUNDINNO)

同社は中小の生産者から地場メーカー、国内外の食品メーカーまで200社超の取引先から商品供給を受けています。商品は約700坪の自社物流センターに一時保管し、注文を受けると、最短翌日に店舗まで直接配送します。

主な収益源は「商品販売時の粗利」「個人商店からの配送料」「メーカーから受け取る広告費」です。

同社は為替や原材料価格を分析し、商品特性や流通経路を踏まえて、商品ごとに仕入れサイクルと在庫保有量を最適化することで平均仕入単価を引き下げており、「これにより、販売価格を上げることなく粗利率の向上を実現しています」(同社)。

ExitはIPOを計画

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

株主構成

同社は以下のVCや事業会社、エンジェル投資家などから出資を受けています(一部抜粋)。

・ファイズホールディングス株式会社

・taliki1号投資事業有限責任組合

・株式会社Zebras and Company

・株式会社日本ブレーン

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・ジグザグ <340A> [東証G]

・農業総合研究所 <3541> [東証G]

・関通 <9326> [東証G]

・コパ・コーポレーション <7689> [東証G]

・トライアルホールディングス <141A> [東証G]

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等

リンクルージョン株式会社

東京都港区南青山二丁目2番15号 ウィン青山942

資本金:46,246,240円(2025年7月23日現在)

発行済株式総数:552,463株(同)

発行可能株式総数:2,000,000株

設立日:2015年4月21日

決算日:3月31日

※2025年8月29日に普通株式3,925株の発行を実施しており、登記申請中。登記完了後の発行済株式総数は556,388株、資本金は49,288,115円となる。

■募集株式の発行者の代表者

代表取締役 黒柳英哲

■募集株式の種類及び数(上限)

普通株式 57,600株

■募集株式の払込金額

1株当たり 1,550円

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額496万円を以下の目的に充てる予定。

業務管理システム改修費 414万円

手数料 81万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額8,432万円(目標募集額496万円と上限募集額8,928万円との差額)を以下の目的に充てる予定。

業務管理システム改修費 2,509万円

物流センター運営費 760万円

商品取扱高の増加に伴う回転資金 3,771万円

手数料 1,391万円

■投資金額のコース及び株数

99,200円コース(64株)

198,400円コース(128株)

297,600円コース(192株)

396,800円コース(256株)

496,000円コース(320株)

992,000円コース(640株)

1,984,000円コース(1,280株)

2,976,000円コース(1,920株)

3,968,000円コース(2,560株)

4,960,000円コース(3,200株)

9,920,000円コース(6,400株)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、496,000円コース(320株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,920,000円コース(6,400株)を上限とする。

■申込期間

2025年9月10日~9月22日

■目標募集額

4,960,000円(上限募集額 89,280,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は71,424,000円とする。

■払込期日

2025年10月16日

■連絡先

リンクルージョン株式会社

電話番号:050-5806-6032

メールアドレス:kuroyanagi.h@linklusion.co.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

〈商品販売高5億円突破〉新興国市場で飛躍、Forbes100に選出。独自の物流網とラストマイル配送で個人商店の仕入れを支えるグローバルスタートアップ

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