概要・株価
チャート
ニュース
かぶたん ロゴ
PR

【クラファン】購買履歴から栄養状態を可視化 "次世代ヘルスケアアプリ"のシルタス募集中

経済
2025年10月2日 16時00分

独自のヘルスケアアプリを開発・提供するシルタス株式会社(東京都港区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:636万円、上限募集額:9995万8000円
・ VC出資実績あり
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ エンジェル税制あり(優遇措置B)
・ みなし時価総額:14億2695万800円
・ 類似上場企業:ファンデリー <3137> [東証G]、データホライゾン <3628> [東証G]、カラダノート <4014> [東証G]、Welby <4438> [東証G]、メンタルヘルステクノロジーズ <9218> [東証G]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

新たな「予防医療インフラ」の構築へ

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

シルタスの小原一樹代表は大学卒業後、特殊冷凍技術を扱うフードテックベンチャーに参画し、食のデジタル化や新技術の社会実装に従事。その中で「購買時の情報の非対称性」「栄養の不可視化」を痛感し、2016年に同社を創業しました。

同社は経済産業省の食品ロス削減実証や電子レシートアプリコンテスト最優秀賞受賞などを通じて、先進モデルとしての有効性が認められ、文科省・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「COI-NEXT(共創の場形成支援プログラム)」への参画では、大学・自治体と連携する共創力が評価されています。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社は買い物データを栄養データに変換する特許技術を軸に、ヘルスケア事業とリテールDX事業を展開しています。

「これらを通じて、生活者・小売り・食品メーカー・自治体をつなぐ新たな予防医療インフラを構築し、健康寿命の延伸と企業の成長を両立していきたいと考えています」(同社)

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

ヘルスケア事業では、買い物履歴から栄養状態を可視化するアプリ「SIRU+(シルタス)」を開発・提供しています。

従来のヘルスケアアプリはレシート撮影などの手間がハードルとなり、一部の健康志向層にしか定着しませんでしたが、「SIRU+」は買い物履歴を自動で取り込み、栄養素に変換することで自身や家族の栄養バランスを可視化し、「頑張らずに」生活習慣の改善に生かすことが可能です。

自治体・スマートシティ領域でも活用が広がっており、岡山県津山市では購買データ(POS)に基づく栄養アドバイスを管理栄養士が行う体制を構築。「大手コンサルファームなどスマートシティベンダーとの連携を通じて、全国自治体への展開を加速しています」(同社)。

また、歩行・商品選択・会計などのプロセスが認知機能や身体活動を刺激し、「SIRU+」のレコメンドを通じて改善効果が期待されることから、デイケア施設と実証実験を進めています。

リテールDX事業では「SIRU+ Biz」を展開。「SIRU+」をリテールメディアとして活用し、食品メーカーに数字・データに基づいた効果が見込めるマーケティング施策を提供しています。

「SIRU+」の利用者は自身の栄養状態や健康リスクが可視化されることで、レコメンド商品に満足し、購買率やリピート率向上につながるそうです。

また、従来のヘルスケアフーズではリーチできなかった潜在的な購買層へマーケットを拡大することと、購買データと栄養診断データを組み合わせて生活者の栄養課題を把握し、それを基に新商品の開発支援へと展開することを考えています。

一方、小売業者は自社アプリに「SIRU+」機能を組み込むことでリテールメディアとしての価値を高め、自社アプリの利用頻度と売上の増加が見込めるそうです。

すでに全国約620店舗のスーパーとの連携などを通じて累計10万DLを突破し、外部サービスへのホワイトレーベル(OEM)需要も高まっており、住友商事 <8053> [東証P]グループの健康測定・管理アプリへ機能提供しています。

「予防医療」が広がらない背景

同社によると近年、医療費の増大や生活習慣病の増加を背景に「予防医療」の重要性が強調されている一方で、これを民間事業として普及させることは困難であるとしており、その背景には大きく2つの課題があります。

1つ目は「ニーズの希薄さ」で、健康な人が将来の病気に備えて行動したり、お金を支払ったりすることは心理的に難しい実情があります。

2つ目は「ビジネスモデルの確立の難しさ」で、予防医療にお金を支払う層は限られており、多くの民間サービスは収益性の確保に苦労しています。

「弊社はこの構造的課題を『買い物データ』という日常の行動データで解決することを目指しています。行動経済学の知見に基づくことで無理なく予防医療を生活に組み込み、社会全体で健康寿命を延ばすことを目標としています」(同社)

事業内容・ビジネスモデル・競争優位性

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

「SIRU+」はスーパーの購買データ、クレジットカードと連携することで購入内容を自動で取得し、支払い後すぐにアプリへ反映される仕組みを採用。特許取得済みの独自アルゴリズムにより食品データを栄養素へ変換し、ユーザーごとに栄養状態を可視化できます。

健康改善のために「次に何を購入すべきか」をレコメンドしたり、購入した食材の料理方法を提示したりする機能も搭載。買い物を続けるだけで食生活改善が促されるため、アプローチが難しかった健康無関心層にも自然に届くといいます。

アプリ利用者は通常の顧客よりも1回の買い物単価が約4%、商品単価は約14%高く、また、ユーザーの約10%がレコメンド商品を購入しており、小売業者にとっては、高付加価値顧客を創出するツールとして機能しています。

また、自治体やスマートシティとの連携、介護予防や認知症スクリーニングの実証を通じて、高齢社会にふさわしい予防医療モデルの構築を計画。「購買データを活用した健康増進ソリューションを広げることで、医療費抑制や健康寿命延伸などの課題解決に貢献し、スマートシティ領域における新たな成長機会を創出していきたいと考えています」(同社)。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

「SIRU+ Biz」は「SIRU+」を活用して、食品メーカー向けにデータドリブンなマーケティング支援を提供するものです。

「SIRU+」は買い物のたびに利用されるため、接触頻度が高く、アプリ内の商品レコメンドは高い購買率やリピート率を獲得。「これにより、従来の一斉広告よりも効率的に『本当に必要としている層』に商品を届けることができ、メーカーは販促ROI(投資対効果)の向上が期待できます」(同社)。

また、「SIRU+」を通じて収集される購買・栄養データやユーザーインサイトは新商品開発に役立てることもでき、「朝食を抜きがちな方向けの魚由来たんぱく質スナック」など、消費者の健康課題に即したメーカーの商品開発が可能となります。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

同社の収益の柱は、購買データを活用したマーケティング支援基盤「SIRU+ Biz」であり、小売店など複数のステークホルダーから収益を得ています。

小売店向けは店舗ごとに月額で利用料を受け取るモデルで、「SIRU+」機能を小売店アプリへ提供することで、アプリの価値向上とリテールメディアとしての収益拡大を支援します。食品メーカー向けは、購買データや栄養状態に基づくターゲティング広告の提供や消費者データに基づく商品開発支援の対価として、広告宣伝費やデータ販売収入を得ています。

自治体向けについては、スマートシティ構想の一端を担うヘルスケアソリューションとして活用されており、システム利用料やデータ提供料を収益源としています。

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

「SIRU+」は行動経済学に基づく"仕掛け"により、ユーザーが「自然に続けたくなる体験」を実現。「受動型UX」「報酬設計」「損失回避の活用」「自分ごと化」などの仕組みによりデータが集積し、AI学習が進化することで販促の精度向上につなげています。

購買履歴を栄養素に変換する仕組みも模倣困難だといい、例えば、購買データに購入情報は残っても、「1人でその日のうちに食べたのか、家族で数日に分けて消費したのか」など実際の摂取状況は含まれませんが、「弊社のアルゴリズムは、こうした『欠損情報』を高度な推定ロジックで補完し、高精度な栄養素換算を行います」(同社)。

また、小売業者からの購買データ取得も大きな障壁であり、外部提供には慎重な企業が多い中、「健康支援」という公益性と実証実績により信頼を獲得し、複数の大手小売業者からデータ提供を受けています。「これにより、短期的な模倣がほぼ不可能な『データ基盤の厚み』を築いています」(同社)。

将来的なExitはIPOを計画

【タイトル】

(出典:FUNDINNO)

株主構成

同社は以下のVC、事業会社より出資を受けています。

・ギフティ <4449> [東証P]

・インテージ

・シティクリエイション

・SBIインベストメント

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・ファンデリー <3137> [東証G]

・データホライゾン <3628> [東証G]

・カラダノート <4014> [東証G]

・Welby <4438> [東証G]

・メンタルヘルステクノロジーズ <9218> [東証G]

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等

シルタス株式会社

東京都港区赤坂四丁目8番19号

資本金:100,000,000円(2025年7月16日現在)

発行済株式総数:134,618株(同)

発行可能株式総数:3,000,000株

設立日:2016年11月9日

決算日:10月31日

■募集株式の発行者の代表者

代表取締役 小原一樹

■募集株式の種類及び数(上限)

普通株式 9,430株

■募集株式の払込金額

1株当たり 10,600円

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額636万円を以下の目的に充てる予定。

人材採用費 240万円

システム開発費 256万円

手数料 139万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額9,359万円(目標募集額636万円と上限募集額9,995万円との差額)を以下の目的に充てる予定。

エンジニア外注費 1,500万円

システム開発費 2,500万円

人材採用費 1,800万円

マーケティング費用 1,500万円

手数料 2,059万円

■投資金額のコース及び株数

106,000円コース(10株)

212,000円コース(20株)

318,000円コース(30株)

424,000円コース(40株)

1,060,000円コース(100株)

2,120,000円コース(200株)

3,180,000円コース(300株)

4,240,000円コース(400株)

5,300,000円コース(500株)

10,600,000円コース(1,000株)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、424,000円コース(40株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,600,000円コース(1,000株)を上限とする。

■申込期間

2025年10月1日~10月22日

■目標募集額

6,360,000円(上限募集額 99,958,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は79,924,000円とする。

■払込期日

2025年11月17日

■連絡先

シルタス株式会社

電話番号:03-4400-0418

メールアドレス:info@sirutasu.com

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

〈累計10万DL突破〉政府採択の次世代栄養管理アプリが"頑張らない"ヘルスケアを実現。買い物データを自動で栄養素に変換する独自技術に上場企業も熱視線

~こちらの記事も読まれています(※外部リンク)~
 
▼ベンチャー企業へ投資した年に受けられる優遇措置
エンジェル税制とは?
 
▼FUNDINNOの評判・口コミを知りたい
FUNDINNO(ファンディーノ)とは?

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集