【クラファン】介護記録自動作成で現場DX! 介護向けAI見守りシステムのお多福lab、12月25日募集開始
介護向けのAI見守りシステムを手掛ける株式会社お多福lab(東京都新宿区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは12月25日19時30分開始を予定しています。
| ・ | 普通株式型 |
| ・ | 目標募集額:1000万円、上限募集額:5000万円 |
| ・ | 事業会社/CVC出資実績あり |
| ・ | エンジェル税制あり(プレシード・シード特例適用) |
| ・ | みなし時価総額:2億5000万円 |
| ・ | 類似上場企業:エクサウィザーズ <4259> [東証G]、サイエンスアーツ <4412> [東証G]、くすりの窓口 <5592> [東証G]、BCC <7376> [東証G]、eWeLL <5038> [東証G] |
「見守りカメラ」にない「介護記録自動化」が強み

(出典:FUNDINNO)
お多福labの松山純輝代表は医療、不動産、ITの各分野でトップセールスやマネージャー、経営者としてキャリアを重ね、2015年に株式会社SALTOを設立。2019年にベトナムに開発拠点を置き、2024年には売上25億円規模へと成長させています。
2024年、SALTOが買収したAI事業をお多福labに移管。既存のシステム開発事業で、AIを活用して瞬時に姿勢のゆがみを可視化する姿勢診断ツールを治療院向けに提供したことをきっかけに、同技術の介護領域への展開に着手しました。

(出典:FUNDINNO)
同社は介護向けAI見守り通知システム「ケアぽち」を開発しています。これはAIがカメラ映像を解析し、利用者の転倒や起床などの行動を検知・通知しつつ、行動内容を言語化し、「介護記録」を自動で作成するというものです。
介護記録は、スタッフ間の情報共有や家族への報告に必要で、介護報酬請求の根拠にもなる重要書類ですが、同社によると作成業務に1日約2時間を費やしている現状があり、長時間労働や残業の要因になっているそうです。
「『ケアぽち』は、このボトルネックを解消し、業務効率化と高齢者の安全性向上に貢献することを目指しています」(同社)

(出典:FUNDINNO)
類似サービスとして「見守りカメラ」は複数ありますが、介護記録の自動化が可能な機器は少ないといいます。
同社はAI・データ分析と、それをサービスに落とし込むシステム開発力を併せ持っており、技術を基に社会課題の解決を目指している点も、他の見守りシステム開発会社に対する優位性だとしています。
深刻な「人手不足」に悩む介護業界
同社によると、現在、介護業界は「人手不足」「記録業務の非効率性」「IT導入の遅れ」などの課題に直面しています。
2040年度には介護職員約57万人の不足が見込まれる一方で、介護記録などの記録業務には1日約2時間を要するという調査結果もあり、「限られた人員の中で現場負担をさらに増大させる要因となっています」(同社)。
また、見守りシステムとして既存のセンサーやカメラを導入している国内介護施設は、「導入費用が高額」「職員が機器を使いこなせるか不安」などの理由から約30%にとどまるそうです。
「弊社は、スタッフが本来注力すべき『人へのケア』に向き合える環境を作り、人手不足の解消とケアの質向上を同時に実現する持続可能な介護インフラの構築を目指します」(同社)
事業内容・競争優位性・ビジネスモデル

(出典:FUNDINNO)
「ケアぽち」は、カメラ映像からAIが利用者の骨格情報をリアルタイムで解析し、その行動を言語化して記録するAIシステムです。
主な機能は以下の通りです。
①緊急事態通知
転倒や転落などの緊急事態を検知すると、即座にスタッフのスマホへ通知する。映像で状況を確認できるため、職員の早期の初動対応が可能。
②介護記録作成
「起床」「食事」「服薬」などの日常動作をAIが文章化し、介護記録を自動作成。職員の業務負荷軽減につながる。
③家族への共有
職員のほか、離れて暮らす家族も日々の様子やスタッフのメモを専用アプリで確認可能。
現在、α版での検証を完了しており、2026年4月末のサービス開始に向けて最終調整を進めています。

(出典:FUNDINNO)
「ケアぽち」は、布団越しや暗闇でもAIが利用者の関節の動きを認識し、「端座位(ベッドの端に座る)」「側臥位(横向きに寝る)」など13種類以上の介護現場特有の体位も識別できます。
この識別力を土台に、法的な保存書類でもある介護記録の自動化を実現しており、この技術は現在、共同特許取得の出願準備中です。
一方で通常、AIシステムを動かすためには膨大なデータ処理が必要で、クラウドサーバーの費用が利用料金の高騰につながりますが、同社は小型で安価なチップを組み込んだ独自のインフラを構築し、モデル学習にかかるサーバーコストを大幅に抑えています。
AIカメラを使用した他社製品が月額数万円以上かかる中、「ケアぽち」は1台5000円(税別)の低価格を実現。「現場が使いやすい機能と運営コストを追求できる点が弊社の最大の強みだと自負しています」(同社)。

(出典:FUNDINNO)
「ケアぽち」は、導入費用不要・カメラ1台あたり月額5000円(税別)のサブスクリプションとして、1施設あたり最低10台からの導入を計画しています。
施設側のメリットとしては、介護記録の自動作成などによる人件費削減があり、記録業務などにかかっていた月間約40時間を削減できた場合、年間約100万円のコスト削減が見込まれます(月給30万円のスタッフの場合)。
「10台分で月額利用料5万円のコストを支払っても費用対効果は高いと考えています」(同社)
また、同社は福祉施設「じゆうちょうラボ灘」を運営しており、介護・福祉領域における事業基盤を有しています。「自社施設で取得したデータや運用ノウハウなどを『ケアぽち』の改良に生かすことで、製品のグロースと競争優位性につなげていきたいと考えています」(同社)。
2032年IPOを計画

(出典:FUNDINNO)

(出典:FUNDINNO)
株主構成
同社は以下の事業会社より出資を受けています。
・TSM総合ファーム株式会社
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・エクサウィザーズ <4259> [東証G]
・サイエンスアーツ <4412> [東証G]
・くすりの窓口 <5592> [東証G]
・BCC <7376> [東証G]
・eWeLL <5038> [東証G]
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社お多福lab
東京都新宿区新宿二丁目8番6号 KDX新宿286ビル7階
資本金:10,000,000円(2025年11月17日現在)
発行済株式総数:1,000株(同)
発行可能株式総数:10,000株
設立日:2024年1月4日
決算日:8月31日
※2026年1月2日を分割基準日として、1株を25株とする株式分割に伴う発行済株式総数の変更、2025年12月18日を効力発生日として、発行可能株式総数の変更を実施しており、登記申請準備中。登記完了後の発行済株式総数は25,000株、発行可能株式総数は1,000,000株となる。
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 松山純輝
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 5,000株
■募集株式の払込金額
1株当たり 10,000円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額1,000万円を以下の目的に充てる予定。
人件費 546万円
広告宣伝費 234万円
手数料 220万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額4,000万円(目標募集額1,000万円と上限募集額5,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
人件費 2,184万円
広告宣伝費 936万円
手数料 880万円
■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(10株)
200,000円コース(20株)
300,000円コース(30株)
400,000円コース(40株)
500,000円コース(50株)
1,000,000円コース(100株)
2,000,000円コース(200株)
3,000,000円コース(300株)
4,000,000円コース(400株)
5,000,000円コース(500株)
10,000,000円コース(1,000株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(50株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(1,000株)を上限とする。
■申込期間
2025年12月25日~2026年1月13日
■目標募集額
10,000,000円(上限募集額 50,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は40,000,000円とする。
■払込期日
2026年2月5日
■連絡先
株式会社お多福lab
電話番号:03-5341-4996
メールアドレス:ir_info@otafuku-lab.co
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
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