話題株ピックアップ【夕刊】(1):ラクオリア、立花エレ、ニプロ

注目
2017年12月29日 15時15分

■ラクオリア創薬 <4579>  2,350円  +400 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

ラクオリア創薬 <4579> [JQG]が4連騰し、ストップ高まで買われた。株価は13年5月以来、約4年7ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。28日、導出先の韓国・CJヘルスケアと、胃食道逆流症治療薬として開発中の「tegoprazan」のライセンス地域拡大契約を締結したと発表したことが買い材料視された。これまでは東アジアと東南アジアを対象としていたが、新たにメキシコ、ブラジルなどの中南米、ロシアを含む東欧圏諸国、アラブ、イスラエルなどの中東地域にライセンス範囲を拡大する。これにより、同社はCJ社から契約一時金を受領するほか、CJ社が新たな地域で獲得するライセンス収入に対するマイルストーンや販売後のロイヤルティを受け取る権利を得る。

■立花エレテック <8159>  2,029円  +110 円 (+5.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

28日、立花エレテック <8159> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の54億円→62億円に14.8%上方修正。増益率が1.1%増→16.1%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。世界的な半導体需要の拡大を追い風に、半導体デバイスやFA機器の販売が想定以上に伸びることが寄与。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→34円(前期は28円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに、予想PERが13.1倍→11.4倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けている。

■セントラル警備保障 <9740>  2,623円  +100 円 (+4.0%)  本日終値

CSP<9740>が反発し、新値追いとなっている。29日付の日本経済新聞は「JR東日本とCSP(セントラル警備保障)は2018年1月9日から、IC乗車券『Suica(スイカ)』などを活用して子供を見守るサービスの対象駅を山手線と中央線の57駅から首都圏111駅に拡大する」と報道。既に同社が8日に発表している内容だが、改めて買い手掛かりとなったようだ。なお、同サービスは今年10月1日から開始し、今回新たに、さいたまエリアや横浜エリアなどを追加。さらに来年春には、合計15線区244駅にサービスを拡大する予定だとしている。

■亀田製菓 <2220>  5,170円  +140 円 (+2.8%)  本日終値

亀田製菓<2220>が続伸。東海東京調査センターでは28日付で、目標株価を7320円から6590円に引き下げたが、投資判断「アウトパフォーム」を継続しているほか、時価とのカイ離が大きいことから、むしろ買い材料視されたようだ。同センターでは、主原料の国産米価格の上昇や、米国子会社の受けた避難命令による操業停止の影響を考慮し、18年3月期の営業利益は会社側が14日に下方修正した修正値である58億円と同水準を見込むが、19年3月期は、国内米菓事業における高付加価値商品の寄与により、前年比10.1%営業増益と改善を見込んでいるとしている。

■三益半導体工業 <8155>  2,160円  +50 円 (+2.4%)  本日終値

三益半導体工業<8155>は反発。岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価は2500円から3000円に引き上げた。半導体事業部(ウエハー研磨加工)の追い風環境に加え、足もとではパワー半導体製造装置の受注が急増し、業績を牽引し始めている。18年5月期の営業利益は前期比20%増の44億3000万円の見込みだが、同証券では47億円への増額修正を予想。19年5月期の同利益は58億円への増益を見込んでいる。

■ニプロ <8086>  1,672円  +28 円 (+1.7%)  本日終値

ニプロ<8086>が4日ぶりに反発。同社は28日、慶応義塾大学と共同で、ガラス表面への「ダイヤモンドライクカーボン(DLC)」の成膜技術を開発したことを明らかにした。DLCとは、人体に多く含まれ、生体組織から異物として認識されにくい性質を持つ炭素の同素体で、高撥水性、低摩擦性、高生体適合性、抗血栓性といった特性がある。同社はこの成膜技術を応用し、医薬用ガラス包装容器(バイアル、シリンジ、カートリッジなど)の内面にDLCを成膜することで、複雑な分子構造を持つバイオ医薬品などへの影響を抑制し、低リスクで画期的な医薬用ガラス包装容器の商品企画開発を目指すとしている。

■日鉄住金物産 <9810>  6,840円  +110 円 (+1.6%)  本日終値

日鉄住金物産<9810>が反発し、上場来高値を更新した。同社は28日、ミャンマーでデニムの縫製事業を運営するリーブルーミャンマー(RBM社)に出資したことを明らかにした。同社は、2015年のRBM社設立時から縫製機械の無償貸与を行っている。このほど追加で無償貸与を実施し、生産ラインを7ラインから10ラインに増設した。なお、同社のRBM社の出資比率は14.9%となっている。

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