相場観察男:【最新版】主要仮想通貨の格付け情報?ワイスレーティング社が提供?【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの相場観察男氏(ブログ「相場観察チラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年1月24日14時に執筆
2017年末の急激な価格上昇、年明けの暴落。昨年末から仮想通貨界隈では日々様々な情報が動き、目まぐるしく変化する仮想通貨の価格に一喜一憂している個人投資家の方も多いかもしれません。
そんな中、米国の独立系格付け機関が、仮想通貨の格付けをスタートさせるという報道が入ってきました。
■主要仮想通貨を格付けする、Weiss Ratings社とは?
・独立性と信頼性の高い独立系格付機関
仮想通貨の格付けを行うと発表したのは、Weiss Ratings(ワイスレーティング)社。
Weiss Ratings社は日頃から金融機関、保険会社などの財務力格付けや、投資対象の格付けを行っており、格付けを行った企業数・投資商品数は55,000以上と公表されています。
格付け機関というと、ムーディーズやS&Pのサービスを連想する個人投資家の方もいらっしゃるかと思いますが、2社とWeiss Ratings社の間では決定的に異なるポイントがあります。
独立系格付機関の企業であるWeiss Ratings社は、評価対象の企業や投資商品からは一切格付け報酬を受け取っていません。
リーマンショックの原因は、信頼性の低いサブプライム・ローンを証券化して組成したCDO(債務担保証券)。このCDOには、でたらめの高格付けがされていましたが、その高い格付けを提供していたのがムーディーズやS&P。
2社と比較すると、Weiss Ratings(ワイスレーティング)社がジャッチメントする格付けの独立性と信頼性を高く評価する声があるのもまた事実です。
・なぜ仮想通貨の格付けが必要なのか?
「多くの仮想通貨が過大評価されており、暴落のリスクがある」
これはWeiss Ratings社から発表された仮想通貨に関するコメントです。
現在、仮想通貨に関して世界各国の当局から規制を設ける発言が相次いでいます。
こうした背景には、大きなボラリティーを持つ仮想通貨の市場規模の膨張が進行しているが、投資家保護の面で法整備が立ち遅れているという状態を懸念しての指摘だと言えるでしょう。
ICOなどには初めから詐欺行為を念頭にICOを悪用するケースなどもみられます。仮に巨大な仮想通貨市場がクラッシュした際に、実経済へ多大な影響を及ぼしたら...そう考えると、公正な機関が格付けした情報は、今後の仮想通貨マーケットにはプラスの材料として捉えられると考えています。
・格付けされる仮想通貨は?
2017年1月24日(木) 14:00現在
今回格付けされる仮想通貨は、以下の仮想通貨です。
※格付け自体は2018年1月24日(アメリカ時間)を予定しています。
Bitcoin
Ethereum
Ripple
Bitcoin Cash
Cardano
NEM
Litecoin
Stellar
EOS
IOTA
Dash
NEO
Monero
Bitcoin Gold
■仮想通貨市場のさらなる拡大
最近では、FXトレーダーのみならず、株式トレーダーも続々と参加する仮想通貨トレード。
大学生などの若年層も参加しつつあり、今後の仮想通貨マーケットの健全な発展を考えると、客観的な格付け指標の登場は好感をもって迎え入れられるはずです。
後は、格付けの根拠や判断ラインなど透明に公開されればと思う次第ではありますが、まずは日本時間今夜に発表されるだろう内容を、興味深く待つばかりです。
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「相場観察男 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「相場観察チラシの裏」が出てくると思いますので、一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:相場観察男
ブログ名:相場観察チラシの裏
《SI》
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