前場に注目すべき3つのポイント~ファナック決算がセンチメントを明るくさせる

市況
2018年1月29日 9時00分

29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ファナック決算がセンチメントを明るくさせる

■前場の注目材料:NTT、IT保守・運用再編、サービス開発一元化

■ファナック決算がセンチメントを明るくさせる

29日の日本株市場は買い先行の展開になろう。26日の米国市場ではNYダウが220ドルを超える上昇となるなど、主要な株価指数は最高値を更新。トランプ大統領がダボス会議での演説で米経済の好調さを強調し、環太平洋連携協定(TPP)の復帰を示唆したほか、為替相場でのドル安進行が好感され、終日堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の23725円となり、まずはこれにサヤ寄せする格好となろう。

今週は日本企業の決算発表も本格化し第一弾のピークとなる。そのため、決算結果を見極めながらの物色になるだろう。先週注目されていたファナック<6954>の決算に関してはコンセンサスを上回っており、ポジティブである。足元で調整が強まっていたこともあり、週明けに自律反発をみせてくるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。また、先週末には米半導体大手のインテルが決算評価から大きく上昇している。時間外の上昇で織り込み済みの面はあるが、26日の米国市場は主要指数が最高値を更新しており、週明けの日本株市場は先週の調整に対する反発が意識される。

ただし、為替動向が手控え要因の一つに挙げられている。先週はムニューシン米財務長官が「弱いドルが米国の貿易に関して良いことなのは明らかだ」と発言するとドル相場は下落。その後、トランプ米大統領が「最終的には強いドルを望む」と発言したことを受け、ドルがいったん持ち直し、原油相場の下げにつながっていた。しかし、ドルの反転は続かず、ドル安・円高トレンドが継続している。為替に対する過剰な株価反応は以前ほど薄れているとみられるが、決算が本格化する中、さすがに1ドル110円を下回っての推移が続く中では業績上振れ期待も後退しやすい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(26616.71、+223.92)

・ファナック決算、コンセンサス上回る

・日銀、大規模な金融緩和を維持

・ナスダックは上昇(7505.77、+94.61)

・SOX指数は上昇(1381.27、+43.66)

・シカゴ日経225先物(23725、+95)

・マザーズは上昇(1351.89、+3.24)

・NY原油は上昇、(66.14、+0.63)

・NTT<9432>、IT保守・運用再編、サービス開発一元化

・ヨロズ<7294>、米アラバマ工場自動化、サスペンション部品、25億円投じ新設備

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・10:10  国債買い入れオペ(残存期間5年超10年以下)(日本銀行)

<海外>

・特になし

《HT》

提供:フィスコ

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