明日の株式相場見通し=自律反発で買い先行、円高進行に警戒持続
あす(2月1日)の東京株式市場は、きょうまでの日経平均株価6日続落で、下落幅が合計1025円と1000円を超える大幅となっていることへの反動や、“毎月第1営業日の日経平均は上昇する”というアノマリーへの期待感などから自律反発の展開が予想される。ただ、引き続き外国為替市場での円高進行への警戒感は根強い。
市場関係者からは「前日の米株式市場で、NYダウ平均株価が前日比362ドル安と急落したものの、東京株式市場はきのうまでの5日続落で既に合計で832円と大幅調整していたこともあり、後場なかごろまでは米株安の影響は比較的軽微で、前日比プラス圏に浮上して推移する時間帯も多かった。ところが午後2時過ぎから海外ヘッジファンドからとみられる売りが出て、これに国内機関投資家の決算対策売りも加わり、トヨタ自動車<7203>をはじめとする大手自動車株や、富士フイルムホールディングス<4901>などが大引けに掛けて急落した」との見方が出ていた。
31日の東京株式市場は、引き続きリスクオフの流れとなり、下値を探る展開となった。途中下げ渋る場面もあったものの、大引けにかけて急速に売り直された。日経平均株価終値は、前日比193円68銭安の2万3098円29銭と6日続落となった。
日程面では、1月の新車販売台数に注目。海外では、米1月のISM製造業景況感指数、米1月の新車販売台数、米12月の建設支出が焦点になる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)