31日の米国市場ダイジェスト:NYダウは72ドル高、ADP雇用統計や主要企業決算が好感される

市況
2018年2月1日 7時43分

■NY株式:NYダウは72ドル高、ADP雇用統計や主要企業決算が好感される

31日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は72.50ドル高の26149.39、ナスダックは9.00ポイント高の7411.48で取引を終了した。1月ADP雇用統計が予想を大幅に上振れたほか、昨日の株価下落を受けた買い戻しも広がり買いが先行。複数の主要企業決算も好感された。FOMCでは大方の予想通り、政策金利が据え置かれた。18年の利上げ継続方針が維持され、3月の利上げが確実視されたことから、発表後に株価は上げ幅を縮小し、上値の重い展開となった。セクター別では、不動産や公益事業が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーや食品・生活必需品小売が下落した。

半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)や、ビデオゲームメーカーのエレクトリック・アーツ(EA)は決算内容が予想を上振れ、上昇。航空機のボーイング(BA)は強気な業績見通しを示し、堅調推移。複写機のゼロックス(XRX)は富士フィルムとの統合を発表し、買われた。一方で、製薬大手のイーライ・リリー(LLY)は好決算を発表したものの、動物向け医薬品事業が業績の重しとなり下落した。

マーケット終了後に通信大手のAT&T(T)が発表した10-12月期決算は、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米3月利上げへの期待でドル買い強まる

1月31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円79銭から109円45銭まで上昇し、109円21銭で引けた。米1月ADP雇用統計は予想を上回り2カ月連続で20万人超の伸びを示したため、1月雇用統計への期待が広がった。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利を据え置いたが、インフレ判断を引き上げ、3月の利上げを示唆したため、ドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは、1.2475ドルまで上昇後、1.2387ドルへ反落し1.2413ドルで引けた。ユーロ・円は、136円05銭まで上昇後、135円39銭まで反落した。ポンド・ドルは、1.4151ドルから1.4233ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9346フランから一時0.9289フランまで下落した。

■NY原油:続落で64.50ドル、株安や米長期金利水準の高止まりを嫌気

NY原油先物3月限は反発(NYMEX原油3月限終値:64.73 ↑0.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比+0.23ドルの64.73ドルで取引を終えた。一時64.94ドルまで買われた。1月の米ADP雇用統計と1月のシカゴ購買部協会景気指数はいずれも市場予想を上回ったことから、買いが強まる展開となった。米EIAが公表した1月26日時点のガソリン在庫は減少したが、原油在庫は市場予想を大きく上回る増加を記録したことから、NY原油先物はやや上げ渋った。原油の需給関係がただちに悪化するとの見方は少ないものの、米国における生産拡大は原油価格の上昇を抑える一因となるとの見方が増えている。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  32.00ドル +0.12ドル(+0.38%)

モルガン・スタンレー(MS) 56.55ドル -0.05ドル(-0.09%)

ゴールドマン・サックス(GS)267.89ドル -1.05ドル(-0.39%)

インテル(INTC)      48.14ドル -0.65ドル(-1.33%)

アップル(AAPL)      167.43ドル +0.46ドル(+0.28%)

アルファベット(GOOG)   1169.94ドル +6.25ドル(+0.54%)

フェイスブック(FB)    186.89ドル -0.23ドル(-0.21%)

キャタピラー(CAT)     162.78ドル -0.98ドル(-0.60%)

アルコア(AA)       52.02ドル -0.50ドル(-0.95%)

ウォルマート(WMT)     106.60ドル -1.13ドル(-1.05%)

スプリント(S)       5.33ドル +0.04ドル(+0.76%)

《HT》

提供:フィスコ

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