東京株式(大引け)=592円安、米株急落を引き継ぎほぼ全面安商状に
週明け5日の東京株式市場は米国株の急落を受けて朝方から大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は一時600円を超える下げをみせた。
大引けの日経平均株価は前週末比592円45銭安の2万2682円08銭と続急落。東証1部の売買高概算は18億8189万株、売買代金概算は3兆5671億9000万円。値上がり銘柄数は118、対して値下がり銘柄数は1930、変わらずは17銘柄だった。
きょうの東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウが660ドル強の下げをみせたことを受け、リスクオフの流れが加速した。外国為替市場ではドル安・円高基調が一服したものの、売り圧力は一段と強い。米国株市場では1月の雇用統計発表を受けた米長期金利の急上昇が急落の引き金となったが、リスク許容度の低下した海外投資家の売りに加え、ヘッジファンドなど短期資金の先物を絡めた仕掛け的な売りが下げを助長した。特に機械セクターや非鉄・原油関連など、世界景気拡大で買われてきた銘柄に売りが目立つ。値下がり銘柄数は1900を超え、93%が下落する全面安商状。日経平均は前週末に続く急落で2日間の下げ幅は800円強に達した。また、昨年来高値をつけた1月23日との比較では1400円を超える大幅な調整となっている。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが安く、ファーストリテイリング<9983>も大幅安。東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>なども売られた。フジクラ<5803>、グランディハウス<8999>、寿スピリッツ<2222>などが急落、日本コークス工業<3315>、オルトプラス<3672>なども大きく下げた。SGホールディングス<9143>、日本板硝子<5202>も下値を探る展開となった。
半面、売買代金トップのソニー<6758>が上昇、ホンダ<7267>も買い優勢だった。アイスタイル<3660>、GSIクレオス<8101>が急騰、日本光電<6849>も値を飛ばした。昭和電線ホールディングス<5805>、フィックスターズ<3687>、フジ・メディア・ホールディングス<4676>なども買いを集めた。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)