ログイン
2018年2月11日 9時15分
市況

【植木靖男の相場展望】 ─ 新たな錦の御旗はなにか

「新たな錦の御旗はなにか」

●再上昇へ残された唯一の選択肢

東京株式市場で日経平均株価は、1月23日の2万4124円高値から僅か10日ほどで3000円も暴落する惨状となった。これまで騰げピッチが早かったから、という言い訳も虚しい。

急激な円高、米国金利の想定外の上昇を起因とした米国株の暴落、そして海外勢の大幅売り越しなどが背景と指摘されている。

結果として何が起きたのか。市場環境は何も変わっていない、という声もあるが、果たしてそうなのか。

何よりも、これまでの株高の大義は“適温相場”であった。これを錦の御旗として掲げ、投資家は買い進んできた。だが、この大義は金利上昇で崩壊した。低金利で、かつ景気拡大という、いいとこ取りは永続きはしない。昔から“ふたつよいこと、さてないものよ”と謡われてきたはずだ。

では、ここでの懸念材料をどうみるのか。

久しくカイ離していた円と株価の連動性が復活しつつあると言われる。この円高というよりドル安について、ICEドルインデックスをみる限り、罫線上は底入れしたかにみえる。だとすれば、108円処はドル下値の限界に近いのではないか。

次に米株暴落の確信犯ともいうべき長期金利。16年の歴史的な大転換を考えると、一時的に収まることはあっても、基調は上昇に向かうと覚悟すべきであろう。

仮に今後、再び株価の上昇局面を想定するとすれば、皆が納得する新たな大義、すなわち新たな錦の御旗が必要となろう。その選択肢はひとつしかない。ズバリ「業績相場」である。これまでは金融・業績混在相場の色合いが濃かったが、これからは純然たる業績相場一本となるしかない。

●底入れ局面入りか、主役交代も

ところで、目先的な市場をどうみるか。2月第2週の2日間連続高、そして記録的な45%というカラ売り比率、さらに200日移動平均線への接近という事象を考慮すると、いよいよ底入れ局面に入りつつあるといえるのではないだろうか。

ちなみに、13年5月の暴落局面では、高値から16日目に底値をつけている。今回に当てはめると2月第3週の14日頃となるが、果たしてどうか。

さて、今後の物色対象をどうみるか。条件としては、市場環境が大きく変わることになるわけだから、少なくとも次のような条件を考慮すべきであろう。

底入れ後、当座こそは深押ししたハイテク株が一時反動高をみせるが、その後は低PERで、これまでの上昇相場に乗れなかった業種、銘柄が脚光を浴びるとみたい。

まずはメガバンク株商社株辺りだろうか。

2018年2月9日 記

株探ニュース

植木靖男

相場展望
▶︎著者ページ一覧

関連記事・情報

  1. 【今週読まれた記事】大波乱の株式市場、乱高下の行く先は (02/10)
  2. 利益成長“青天井”銘柄リスト【第2弾】 39社選出 <成長株特集> (02/12)
  3. 高成長銘柄を追う! 10-12月期【増収増益】リスト <成長株特集> 2月9日版
  4. 【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (2月9日現在)
  5. 【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 上昇回帰を睨み、下値抵抗力で選別! (02/11)
  6. 富田隆弥の【CHART CLUB】 「陰転を甘く見るな」 (02/10)
  7. 見え始めた“割安感”――暴落「第2波」の後に待つもの <株探トップ特集> (02/09)
  8. 狙い目ツレ安「好業績株」リストアップ、“暴落のち上昇”はコレが来る?! <株探.. (02/08)
  9. 今週の「妙味株」一本釣り! ─ 日精線 (02/11)
  10. 今週の【話題株ダイジェスト】 VIX短先物、倉庫精練、PCNET (2月5日~9日)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 towaさんの場合-第1回 特集
  2. 2
    ★本日の【サプライズ決算】速報 (11月15日) 注目
  3. 3
    話題株ピックアップ【夕刊】(1):三桜工、オープンH、関電化 注目
  4. 4
    出遅れ「バイオ株」に復活機運、国際規格制定で再生医療関連に脚光 <株探トップ特集> 特集
  5. 5
    レーティング日報【最上位を継続+目標株価を増額】 (11月15日) 特集
人気ニュースベスト30を見る
ゲストさん プレミアム会員登録
ログイン PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。
投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、 China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.