12日の米国市場ダイジェスト:NYダウは410ドル高、調整局面が一服したとの見方

市況
2018年2月13日 7時48分

■NY株式:NYダウは410ドル高、調整局面が一服したとの見方

12日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は410.37ドル高の24601.27、ナスダックは107.47ポイント高の6981.96で取引を終了した。欧州株が全面高となったほか、先週金曜日に引けにかけて上昇した流れを受け買いが先行。トランプ大統領がインフラ投資計画を発表し、関連銘柄が物色されたほか、先週2年ぶりの週間下落率となったことで株式市場の調整局面が一服したとの見方から買い戻しが広がり、終日堅調推移となった。ダウは400ドルを上回る上昇となった。セクター別では全面高となり、テクノロジー・ハード・機器や素材の上昇が目立った。

ネット小売のアマゾン(AMZN)は、シアトルでの人員削減を実施し上昇。メディアの21世紀フォックス(FOX)は、映画・テレビ事業に関してウォルト・ディズニー(DIS)への売却で合意していたものの、ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)がディズニーを上回る買収額を提示し堅調推移。半導体のクアルコム(QCOM)は、同業ブロードコム(AVGO)が最大1000億ドルの買収資金を確保したことが報じられ買われた。ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇した。

世界最大のヘッジファンド創業者であるレイ・ダリオ氏は今後1年半から2年の間に景気後退のリスクが高まるとの考えを示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米成長見通し引き上げや株高を意識してドル売り一服

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円44銭まで下落後、108円81銭まで反発し、108円65銭で引けた。米国債利回りが一時低下に転じたため、ドル売りが優勢となった。その後、トランプ米政権が発表したインフラ計画で成長に勢いが増すとの見通しが強まったほか、政府の成長見通し引き上げなどが好感されたことでドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.2235ドルから1.2297ドルまで上昇して引けた。ユーロクロス絡みの買いが優勢となった。ユーロ・円は、132円90銭まで下落後、133円65銭まで上昇。リスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは、1.3796ドルまで下落後、1.3840ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9396フランから0.9377フランまで弱含んだ。

■NY原油:上げ渋りで59.29ドル、供給増加に対する警戒感残る

NY原油先物3月限は上げ渋り(NYMEX原油3月限終値:59.29 ↑0.09)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比+0.09ドルの59.29ドルで取引を終えた。一時60.46ドルまで買われたが、通常取引の終了時点にかけて上げ幅は縮小。株高は好材料だったが、米国内の原油供給増加に対する警戒感は消えていないことや、長期金利の下げ渋りが上値を抑える要因となったようだ。WTI先物4月限の清算値は前日比+0.09ドルの59.08ドル。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  31.12ドル +0.79ドル(+2.60%)

モルガン・スタンレー(MS) 53.43ドル +1.29ドル(+2.47%)

ゴールドマン・サックス(GS)253.16ドル +3.86ドル(+1.55%)

インテル(INTC)      44.83ドル +0.88ドル(+2.00%)

アップル(AAPL)      162.71ドル +6.30ドル(+4.03%)

アルファベット(GOOG)   1051.94ドル +14.16ドル(+1.36%)

フェイスブック(FB)    176.41ドル +0.30ドル(+0.17%)

キャタピラー(CAT)     152.29ドル +3.08ドル(+2.06%)

アルコア(AA)       46.65ドル +0.73ドル(+1.59%)

ウォルマート(WMT)     99.55ドル +0.18ドル(+0.18%)

スプリント(S)       5.27ドル -0.03ドル(-0.57%)

《HT》

提供:フィスコ

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