システム ディ Research Memo(9):国公私立大学及び私立学園(高校)向けでデファクトの地位を確立

特集
2018年2月15日 15時19分

■事業部門別動向

1. 学園ソリューション事業

学園ソリューション事業は国公立大学と私立学校法人向けに、学園運営全般に対する様々な業務支援ソフトによりトータルソリューションを提供している。主力製品ブランドは『キャンパスプラン』で、学務系(対学生・生徒業務)と法人系(学校法人の内部管理業務)の双方で幅広くソフトウェアがラインナップされているのが特長となっている。現在では全国の国公私立大学約1,100校中350校にシステム ディ<3804>の校務支援ソフトが導入されるなど、業界トップシェアとデファクトスタンダードの地位を確立している。私立高校や専門学校等も含めた総導入実績数は2017年10月末で961校に拡大した。

学園ソリューションの成長戦略は、前述した『Value & Volume Business』戦略や、パッケージソフトのバージョンアップによる高収益化といった戦略がそのまま当てはまる。大規模大学向けにはカスタマイズ対応による大型案件の獲得を目指す一方、中小規模法人向けのVolume Businessでも、クラウドによる『キャンパスプランfor Azure』やWebサービスの充実で顧客拡大を進める方針だ。

学園ソリューション事業の業績は成長が続いているものの、ここ数年は端境期に該当し、成長率が鈍化していたとみられる。そうしたなか2017年10月期は日本大学から受注した大型案件が収益計上となり、売上高は大きく押し上げられた。今後については、2020年10月期から再び高成長期に入ってくるのではないかと弊社ではみている。理由は、4~5年周期のソフトウェア更新時期に差し掛かるためだ。また、2020年度に予定されている大学入試制度改革への対応も同社に特需をもたらす可能性があるとみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.