話題株ピックアップ【夕刊】(1):アカツキ、ユニオンツル、サンケン

注目
2018年2月20日 15時15分

■アカツキ <3932>  6,230円  +410 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

アカツキ<3932>は大幅高で3日続伸。ここスマートフォン用ゲーム開発・配信を行う企業に機関投資家の持ち高整理とみられる売りが相次ぎ、同社株もその影響を強く受ける形となったが、全般リスクオフ相場が一巡したことで値ごろ感からの買い直す動きが観測されている。きょうはガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が商いを大きく膨らませて大幅続伸したことで、これに追随する動きとなった。同社の18年3月期第3四半期の連結決算は既存タイトルの拡大と新規タイトルの投入が寄与して、売上高が159億8100万円(前年同期比2.1倍)、営業利益79億600万円(同2.5倍)と高変化をみせており、足もとの業績好調が買い安心感につながっている。

■ユニオンツール <6278>  4,085円  +240 円 (+6.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

19日、ユニオンツール <6278> が決算を発表。17年12月期の連結経常利益は前の期比30.0%増の37.1億円に拡大して着地。続く18年12月期も前期比13.0%増の42億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は活況な電子機器業界や自動車電装化の進展など背景に、強みとするプリント配線板用ドリルの高付加価値品の需要が伸びる。なお、前提為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=135円に設定した。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比4円増の60円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■サンケン電気 <6707>  843円  +46 円 (+5.8%)  本日終値

サンケン電気<6707>が全般軟調相場に逆行し4日続伸。同社は電源関連に強みを持つ半導体デバイスメーカーだが、世界屈指のパワー半導体メーカーとして抜群の商品競争力を持っている。パワー半導体は、電気エネルギーの変換や制御に使われる半導体だが、従来型のシリコンウエハーでは薄化プロセスで電圧に耐えられなくなる状況が大きな課題となっていた。そのなか、同社では次世代パワー半導体と呼ばれる炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)の開発に早くから着手しており、同分野で業界を先駆している。足もとの業績も好調で今3月期は営業利益段階で前期比69%増の100億円を計画している。

■ガンホー <3765>  365円  +18 円 (+5.2%)  本日終値

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が大幅3日続伸し、昨年来高値を更新した。きょう付の日本経済新聞で「2017年12月期実績では2割だった海外売上高比率を5年以内をメドに、6~7割に高める」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、従来はスマートフォン向けなどのゲームに関しては、国内でヒットしたものを遅れて海外で提供してきたが、今後は開発段階から世界市場を意識し、国内外での同時配信を目指すという。また、世界販売を視野に入れたゲームを現在、11本開発していることもあり、業績への貢献が期待されている。

■ニチアス <5393>  1,356円  +48 円 (+3.7%)  本日終値

ニチアス<5393>が4日続伸。19日の取引終了後、従来14円を予定していた18年3月期の期末配当について、2円増額して16円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。なお、年間配当は30円となり、前期実績の26円に対しては4円の増配になる予定だ。

■デジタルアーツ <2326>  3,705円  +115 円 (+3.2%)  本日終値

デジタルアーツ<2326>が4日続伸。同社はきょう、取引先間のファイル送受信における機密情報漏洩対策として、「FinalCode」がスズキ<7269>に採用されたことを明らかにした。「FinalCode」は、ファイル暗号化・追跡ソリューション(ファイル暗号化ソフト)。ファイル単位で指定した人やグループのみが閲覧できるように制限できるため、仮にファイルが流出しても中の情報は漏洩しない。

■ぐるなび <2440>  1,424円  +41 円 (+3.0%)  本日終値

ぐるなび<2440>が大幅高。同社はきょう、飲食店を紹介する動画の撮影や編集、飲食店情報サイト「ぐるなび」内の店舗情報ページへのアップまでを一括で請け負うサービスの提供を開始したことを明らかにした。このサービスでは、食材や料理、スタッフ、店内外の雰囲気、調理パフォーマンス、お店のおすすめや特徴を1分前後の動画に編集し、店舗情報ページの上部(メイン位置)に掲載。動画は「ぐるなび外国語版」にも掲載されるほか、お店の公式ホームページや店内での二次利用も可能で、飲食店のさらなる集約につなげるとしている。

■東和薬品 <4553>  6,890円  +180 円 (+2.7%)  本日終値

東和薬品<4553>は昨年来高値を更新。同社は13日、18年3月期通期の連結業績予想の修正を発表した。経常利益を85億円から120億円(前期比61.8%増)へ、最終利益を58億円から84億円(同50.6%増)へそれぞれ増額した。ただ、売上高は940億円(同10.7%増)で据え置いた。開発品目の見直しで研究開発費が想定を下回るほか、経費削減の進展も利益を押し上げる。売上高は、新規後発薬の伸長や、医薬品卸との協業による販路拡大などで計画通り好調に推移している。

■LINK&M <2170>  1,043円  +27 円 (+2.7%)  本日終値

リンクアンドモチベーション<2170>が4日続伸。2月初旬に全体相場が大きく崩れるなか調整を余儀なくされたが、その後は一気の切り返しをみせ、前日に昨年来高値を更新、きょうも新値追いとなっている。人手不足の一方で裁量労働制を巡る議論など「働き方改革」の推進にはハードルも多い。そのなか企業の人材採用や育成・風土変革・制度設計などのコンサルティングをワンストップで支援する同社の存在が注目されている。業績は18年12月期営業利益が前期比22%増の41億2000万円を見込むなど高成長を継続。株式需給面では直近買い残が増加しているものの、信用倍率1.5倍弱で上値に重さはない。

■Jティッシュ <7774>  1,383円  +33 円 (+2.4%)  本日終値

ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が後場急動意。午後2時ごろ、関西医科大学から、先天性巨大色素性母斑を対象とした新たな臨床研究に用いる母斑組織の高圧処理を受託したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回、関西医科大学が実施する臨床研究は、関西医科大学形成外科講座の森本尚樹准教授らの研究チームが実施するもので、高圧処理により不活化した母斑組織と、自家培養表皮「ジェイス」を患者に移植して治療を行うというもの。不活化した母斑組織を真皮層、「ジェイス」を表皮層に移植することで、母斑細胞が真皮の深い部分まで存在し標準的な治療法では完治できない患者の治療を目的としているという。また、今後は、高圧処理した母斑組織だけではなく、「ジェイス」も関西医科大学に提供するとしている。

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