20日の米国市場ダイジェスト:NYダウは254ドル安、ウォルマート決算を嫌気

市況
2018年2月21日 8時10分

■NY株式:NYダウは254ドル安、ウォルマート決算を嫌気

20日の米国株式相場は下落。ダウ平均は254.63ドル安の24964.75、ナスダックは5.16ポイント安の7234.31で取引を終了した。小売大手のウォルマート(WMT)の決算内容が嫌気され、売りが先行。前週の株価上昇を受けて利益確定の動きが広がったほか、為替相場でのドル高進行、長期金利の上昇も嫌気され、軟調推移となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスが上昇する一方で食品・生活必需品小売や運輸が下落した。

ウォルマートは決算で、オンライン部門の成長鈍化が嫌気されて大幅下落。アパレルのギャップ(GPS)は「Gap」ブランドのCEO交代を発表し、下落。英国の大手行HSBCホールディングス(HSBC)は貸倒損失の増加で決算内容が予想を下振れ軟調推移。半導体のクアルコム(QCOM)は、同業NXPセミコンダクターズ(NXPI)の買収価格を引き上げ売られた。一方で、ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇した。

明日は1月30-31日開催分のFOMC議事録が公開される。今後の利上げ見通しに関しての具体的な議論内容に注目が集まりそうだ。

■NY為替:米長期金利上昇でドル買い優勢の展開

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円38銭まで上昇後、107円07銭まで反落したが、107円33銭で引けた。米財務省が実施する入札を控えた債券利回りの上昇を受け、ドル買いが優勢となった。その後、ロシア政府による米大統領選干渉疑惑を捜査するモラー特別検察官は、弁護士1名を新たに訴追したとの報道を受けてドルはやや伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは、1.2320ドルまで下落後、1.2362ドルまで反発し、1.2330ドルで引けた。ユーロ圏2月消費者信頼感指数速報値が予想を下回ったことに失望したユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、132円16銭へ下落後、132円49銭まで反発。ポンド・ドルは、1.3968ドルから1.4025ドルまで上昇した。離脱協議において欧州連合(EU)が譲歩する姿勢を見せたことが、引き続きポンド買いにつながったようだ。ドル・スイスは、0.9331フランから0.9370フランへ上昇した。

■NY原油:続伸で61.79ドル、株安などを意識してやや上げ渋る

20日のNY原油先物4月限は続伸(NYMEX原油4月限終値:61.79 ↑0.24)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比+0.24ドルの61.79ドルで取引を終えた。通常取引の時間帯で62.43ドルまで買われたが、米国株安やドル高を意識して取引終了時点にかけて上げ幅を縮小する展開となった。ただし、原油供給の大幅な増加に対する警戒感はやや低下しており、原油先物は60ドル台を当面維持する可能性が高いとの見方が多い。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  31.93ドル -0.04ドル(-0.13%)

モルガン・スタンレー(MS) 55.06ドル -0.08ドル(-0.15%)

ゴールドマン・サックス(GS)264.89ドル -2.73ドル(-1.02%)

インテル(INTC)      46.32ドル +0.76ドル(+1.67%)

アップル(AAPL)      171.85ドル -0.58ドル(-0.34%)

アルファベット(GOOG)   1102.46ドル +7.66ドル(+0.70%)

フェイスブック(FB)    176.01ドル -1.35ドル(-0.76%)

キャタピラー(CAT)     155.56ドル -0.73ドル(-0.47%)

アルコア(AA)       48.07ドル +0.71ドル(+1.50%)

ウォルマート(WMT)     94.11ドル -10.67ドル(-10.18%)

スプリント(S)       5.45ドル +0.06ドル(+1.11%)

《HT》

提供:フィスコ

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