話題株ピックアップ【夕刊】(3):リログループ、グリコ、免疫生物研

注目
2018年2月21日 15時22分

■リログループ <8876>  2,993円  +45 円 (+1.5%)  本日終値

リログループ<8876>が反騰機運を強めつつある。2月8日に発表した第3四半期累計(17年4~12月)決算は、経常利益が111億5100万円(前年同期比24%増)だった。借上社宅管理事業の管理戸数が積み上がったほか、賃貸管理事業でグループ企業が増加したことなどが寄与。また、福利厚生代行サービスの会員数や顧客特典代行サービスの契約社数が拡大するなど、ストックビジネスも堅調に推移した。特に注目したいのは、海外事業の好調だ。同事業は、第1四半期が前年度計上の大型売買案件の反動減で伸び悩んだものの、第3四半期累計営業利益は同13%増と2ケタ伸長した。海外赴任支援世帯数が増加したほか、北米を中心に海外現地事業が好調に推移したことが寄与した。今後は、社会的に注目される「同一労働同一賃金」などによる福利厚生対象ユーザーの拡大や、社宅管理の手数料収入増などが見込まれる。また、海外では海外赴任業務支援事業の成長に加えて、M&Aなどによる事業拡大加速の可能性もあり、高成長に期待だ。(仁)

■フィールズ <2767>  1,132円  -63 円 (-5.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位

遊技機販売大手のフィールズ <2767> が急反落。20日、18年3月期の連結経常損益を従来予想の10億円の黒字(予想レンジ中値)→60億円の赤字に下方修正し、一転して赤字見通しとなったことが売り材料視された。風適法施行規則改正で18年1月31日を申請期限とする旧基準機の型式試験が長期化している状況が続いている。こうした状況を背景に当初販売を予定していた大型タイトルを含む複数機種の型式試験の結果交付がされておらず、通期販売台数計画を27万台から19万台に引き下げたことが下振れの要因。

■江崎グリコ <2206>  5,220円  -100 円 (-1.9%)  本日終値

江崎グリコ<2206>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で、投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」とし、目標株価を6300円から5400円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、現在進めている構造改革の後の、トップライン成長力の回復に確信が持てず、当面は業績のビジビリティが低いと判断。また、第3四半期(10~12月)業績を踏まえて、18年3月期以降の業績予想を下方修正しており、18年3月期営業利益予想を227億円から210億円へ、19年3月期を同240億円から220億円へ、20年3月期を同265億円から240億円へそれぞれ引き下げている。

■メディアス <3154>  2,773円  +500 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

20日、メディアスホールディングス <3154> が3月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、18年6月期の期末一括配当を従来予定の40円→14円(前期は50円)に修正。年間配当は実質5.0%の増額となる。また、株主優待制度を変更。1年以上保有株主へのクオカード贈呈額を1000円増やす。対象は現行と同じ100株以上保有株主で実質拡充となる。

■ジェイリース <7187>  972円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

20日、東証がジェイリース <7187> [東証M]を3月13日付で東証1部へ市場変更すると発表。これを受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。市場変更を契機に同社は、配当性向の水準を15%以上から20%程度に引き上げることを決定。これに伴い、18年3月期の期末配当を従来計画の3.5円→4.5円(前期は無配)に増額修正したことも支援材料となった。

■免疫生物研究所 <4570>  1,093円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

免疫生物研究所<4570>がストップ高。同社は20日、再生医療分野で共同研究する生命科学インスティテュート(東京都千代田区)と、両社で作製した新規抗体の販売契約を締結したことを発表しており、これが株価を押し上げる格好となった。今回作製に成功した抗体は「Muse細胞」と呼称される多能性幹細胞の研究に活用されるもの。Muse細胞は皮膚や筋肉、骨、すい臓、肝臓といった体の細胞のもとになる「三胚葉」すべてに分化する能力を兼ね備えており、今回の新規抗体の作製は再生医療分野における技術の進歩につながるものとして注目されている。

■アスラポート <3069>  605円  +77 円 (+14.6%) 一時ストップ高   本日終値

アスラポート・ダイニング<3069>が前日のストップ高に続き大幅高となり、2年2カ月ぶりの高値圏に突入した。「牛角」「どさん子」などをはじめとする外食フランチャイズを展開しており、業績は大幅増収増益トレンドを続けている。訪日外国人観光客が急増するなかでの日本食ブームに乗る銘柄としてもテーマ性を持つ。株主還元姿勢にも積極的で、株主優待の提供回数を年1回から年2回に変更し、内容も大幅に充実させた。また、高級ステーキ店などを運営するスティルフーズと資本・業務提携、企業価値向上に向けた戦略が投資資金を呼び込んでいる。

■セキュアヴェイル <3042>  1,040円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

セキュアヴェイル<3042>、FFRI<3692>、トレンドマイクロ<4704>、デジタルアーツ<2326>など情報セキュリティー関連株が軒並み高。20日、米情報セキュリティー会社の「ファイア・アイ」が、北朝鮮のハッカー集団「APT37」が昨年、国連の対北朝鮮制裁に関する情報を得るため、日本にある関連組織にサイバー攻撃を仕掛けていたとの分析を発表したことが、セキュリティー関連株の株価を強く刺激する格好となった。近年は、日本や米国に限らず海外からの政府機関へのサイバー攻撃が際立つようになり、国家レベルでも喫緊の課題として対応が迫られる状況にある。

●ストップ高銘柄

ワンダコーポ <3344>  1,373円  +300 円 (+28.0%) ストップ高   本日終値

共同ピーアール <2436>  2,915円  +500 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値

平山ホールディングス <7781>  2,363円  +400 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値

ファーマフーズ <2929>  610円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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