21日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で反発、消費セクターに買い

市況
2018年2月21日 18時19分

21日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比558.26ポイント(1.81%)高の31431.89ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が290.01ポイント(2.34%)高の12686.88ポイントとそろって反発した。売買代金は967億8400万香港ドルに縮小している(20日は1078億4400万香港ドル)。

中国の消費拡大期待が強まる流れ。中国の消費活動は、総じて堅調に推移している。春節連休(15日~21日)の中国本土では、連休前半の観光売上高や映画興行収入が大きく伸びたと伝えられた。春節連休明けで22日取引再開される本土株市場について、堅調な値動きが期待されていることもプラス。連休中の消費活況、香港や海外の株高が支援材料だ。また過去のデータを見てみても、「連休明け5営業日の株価は上昇しやすい」というアノマリーが指摘されている。香港の各指数は上げ幅を徐々に広げ、後場に入り一段高となった。

ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の上げが目立つ。米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.7%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.3%高で引けた。

H株銀行セクターも高い。中国農業銀行(1288/HK)が4.2%、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が3.8%、中国工商銀行(1398/HK)が3.3%、交通銀行(3328/HK)と中国民生銀行(1988/HK)がそろって3.2%ずつ上昇した。

中国の不動産セクターも物色される。碧桂園HD(2007/HK)が5.6%高、広州富力地産(2777/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって3.6%高、万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)が2.6%高、華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が2.4%高と買い進まれた。

石油関連セクターもしっかり。大手3社の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.7%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.8%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%高、海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が3.0%高と上昇した。昨夜のWTI原油先物が4日続伸したことを好感。産油国の協調減産が続くなか、原油相場の先高観が強まっている。

なお、本土市場は春節連休で本日まで休場。あす22日に取引再開する。

【亜州IR】

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.