後場に注目すべき3つのポイント~どちらかというと上昇を意識した動きに期待

市況
2018年2月23日 12時31分

23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反発、どちらかというと上昇を意識した動きに期待

・ドル・円は伸び悩み、節目付近に売り圧力

・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はTDK<6762>

■日経平均は反発、どちらかというと上昇を意識した動きに期待

日経平均は反発。77.87円高の21814.31円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えた。22日の米国市場ではNYダウが3日ぶりに反発したほか、シカゴ先物が大阪比で上昇していた流れもあり、前日の大幅下落に対する反発をみせた。しかし、前日に割り込んだ5日線が心理的な抵抗として意識されるなか、21800円を挟んでの狭いレンジ取引が続いている。

セクターでは原油相場の上昇や米エネルギー株の好決算の流れから、石油石炭が上昇率トップ。その他、鉱業、建設、不動産、非鉄金属、鉄鋼がしっかり。一方で、小売、精密機器、保険、食料品が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>が下支えとなる半面、花王<4452>、東エレク<8035>が重し。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。

日経平均は狭いレンジでの取引が続いている。先物主導によるインデックスに絡んだ売買が中心ではあるが、それでも出来高は5億株にとどまっており、積極的な参加者は不在といったところであろう。日経平均がこう着の中、個人主体の資金は業績好調の中小型株での値幅取りに向かっているとみられる。

後場も薄商いの中をインデックスに絡んだ商いに振らされやすいだろう。しかし、円高が重しになる一方で、グローベックスのNYダウ先物が上昇しているほか、VIX指数は低位安定であり、どちらかというと上昇を意識した動きが期待されそうだ。資金の逃げ足は速いが、米エネルギー株の好決算を背景に、中小型の資源関連などへの物色も意識されそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)

■ドル・円は伸び悩み、節目付近に売り圧力

23日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。日本株高を背景に円売りが進んだものの、107円付近の売り圧力が上昇を阻止した。

ドル・円は、前日海外市場で106円台に弱含んだことで、本日アジア市場では朝方から国内勢の買戻しが先行。ただ、107円付近の売りに押され、正午にかけては106円後半でもみあった。

ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いとなり、目先の日本株高継続への期待から円売り基調に振れやすい。ただ、強いドル買い材料が乏しく、引き続き上昇ペースの鈍い展開となりそうだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円66銭から107円00銭、ユーロ・円は131円55銭から131円81銭、ユーロ・ドルは1.2314ドルから1.2337ドルで推移した。

(為替・債券アナリスト 吉池威)

■後場のチェック銘柄

・シダー<2435>やトレードワークス<3997>がストップ高

※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はTDK<6762>

■経済指標・要人発言

・麻生財務相

「消費増税は来年10月にきちんと実施」

・日・1月全国消費者物価コア指数:前年比+0.9%(予想:+0.8%、12月:+0.9%)

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

特になし

<海外>

・16:00 独・10-12月期GDP改定値(前年比予想:+2.9%、速報値:+2.9%)

《DM》

提供:フィスコ

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