2日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、鉄鋼セクター急落

市況
2018年3月2日 17時21分

2日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比19.23ポイント(0.59%)安の3254.53ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、20.17ポイント(0.59%)安の3408.60ポイントで取引を終えた。

米中間の貿易摩擦が警戒される流れ。トランプ大統領は1日、鉄鋼・アルミ輸入に高率の関税を課す計画を明らかにし、来週にも輸入制限を発動することを表明した。「最大の標的」とみられる中国では反発の声が高まっており、業界団体の中国鋼鉄工業協会は「愚かな貿易保護措置」などとするコメントを発表している。なお、習国家主席の側近、劉鶴氏が率いる中国代表団は2月27日から5日間の日程で米国を訪問中。その間に、米国のムニューシン財務長官などと貿易問題で協議する予定となっている。

業種別では、鉄鋼関連が急落。新余鋼鉄(600782/SH)が6.4%安、南京鋼鉄(600282/SH)が6.3%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が3.9%安で引けた。中国アルミ(601600/SH)は2.0%安と5日続落(累計の下落率は34%)。昨年7月以来の安値を切り下げた。原油相場の続落を嫌気し、エネルギー関連株も売られる。時価総額上位の金融株もさえない。ゼネコンや建材のインフラ関連株、不動産株、空運株なども値下りした。

半面、ディフェンシブ性の高い公益株はしっかり。発電の華能国際電力(600011/SH)が3.8%、華電国際電力(600027/SH)が2.5%ずつ上昇した。

一方、外貨建てB株の相場は反落。上海B株指数が0.94ポイント(0.29%)安の328.33ポイント、深センB株指数が1.64ポイント(0.14%)安の1164.15ポイントで終了した。

【亜州IR】

《CS》

提供:フィスコ

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