明日の株式相場見通し=日経平均25日線奪回で買い安心感、売買代金の推移が焦点に
あす(13日)の東京株式市場は、きょうの大幅高で日経平均株価が終値で、1月29日以来、約1カ月半ぶりに25日移動平均線(2万1694円45銭)を回復してきたこともあり、市場に買い安心感が増していることから買い先行の推移となりそうだ。ただ、きょうの東証1部の売買代金は、2兆3973億円と株価が大幅上昇した割りに盛り上がりに欠けており、外国人投資家の今後の姿勢に注目が集まる。
市場関係者からは「日経平均が25日移動平均線を上回ってきたことで、今後の焦点は、2月27日につけた取引時間中の高値2万2502円05銭を早期に奪回できるかどうかに移ってきた。この水準を突破すると、2月14日と3月5日の取引時間中の安値でダブルボトムが完成することになり、上昇に弾みがつくことが想定される。一方、財務省が森友学園への国有地売却に関する決裁文書を書き換えたことを認めた問題については、政局がさらに混乱した場合には外国人からある程度の売りは想定されるものの、この問題が直接国内景気に大きな影響を与える可能性は少ないのではないか」との見方が出ていた。
週明け12日の東京株式市場は大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は一時2万2000円台目前まで買われる場面もあった。買い一巡後は伸び悩んだものの、終盤に買い直された。日経平均株価終値は、前週末比354円83銭高の2万1824円03銭と大幅高で3日続伸した。
日程面では、2月の国内企業物価指数、1月の第3次産業活動指数、2月の投資信託概況に注目。海外では、欧州連合(EU)財務省理事会、米2月の消費者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)