話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本フォーム、RSC、モブキャス

注目
2018年3月13日 15時25分

■日本フォームサービス <7869>  610円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

日本フォームサービス<7869>が4日連続のストップ高。同社は収納ラック製造メーカーで液晶モニターのアーム関連製品なども手掛ける。前日に米グリーン・レボリューション・クーリング(GRC社)と3月6日に業務提携契約を結んだことを発表した。GRC社が展開するデータセンターなどでサーバーを冷却する液浸冷却装置の販売を始める見通しで、これによる業容拡大期待が投機資金流入を誘った。

■ビューティガレージ <3180>  2,660円  +365 円 (+15.9%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

ビューティガレージ <3180> が続急騰し、上場来高値を約3ヵ月ぶりに更新した。同社は12日昼に決算を発表。18年4月期第3四半期累計(17年5月-18年1月)の連結経常利益が前年同期比9.4%増の3.7億円に伸びて着地したことを好材料視する買いが続いた。同社は美容業界最大級の卸サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」の運営を主力としている。5-1月期は理美容化粧品やエステ化粧品、ネイル・まつ毛材料など化粧品・材料カテゴリーの販売が大きく伸びた。また、店舗設計事業でチェーン店本部や大型店舗からの受注が増加したことも収益を押し上げた。上期時点では7%減益だっただけに、増益に転じたことを好感する買いが向かった。

■アール・エス・シー <4664>  1,399円  +149 円 (+11.9%)  本日終値

アール・エス・シー<4664>が急反発。警備や清掃などビルの総合管理業務と人材派遣業務を手掛けており、業績は低迷していたが、今期は営業損益段階で6000万円の黒字転換を見込んでいる。セコム<9735>との業務提携による企業価値向上に対する思惑から株価は変貌を遂げており、2月2日に1600円の高値まで急騰した後に調整を入れたものの、1000円近辺でトレンドを転換、以降は25日移動平均線をサポートラインに次第に水準を切り上げている。今月8日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上)が解除されており、その分値動きが軽くなっている。

■ピクセラ <6731>  167円  +15 円 (+9.9%)  本日終値

ピクセラ<6731>が高い。同社はきょう、デジタルコンテンツの総合事業を展開するテクノブラッド(東京都台東区)と共同で、国内600店舗のインターネットカフェに設置されたVR(仮想現実)コンテンツプラットフォーム「バーチャルゲート」で、VR視聴アプリ「パノミル」を展開すると発表。今回の展開は、「ロケーションベースによるパノミル体験環境の提供」や「パノミルの認知度アップ」、「新規ユーザーの獲得」が主な目的。導入される600店舗規模で配信の実現可能性調査を行い、今後のコンテンツおよびプラットフォーム利用に対する課金や配信規模拡大に備え、国内1800店舗、韓国1万店舗への導入を目指すとしている。

■モブキャスト <3664>  747円  +57 円 (+8.3%)  本日終値

モブキャスト<3664>が大幅続伸。この日、人気テレビアニメ「幽☆遊☆白書」を題材としたスマートフォン向け新作ゲームの海外配信権利を獲得したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同権利は、フジクリエイティブコーポレーション(東京都江東区)から著作物テレビアニメーション「幽☆遊☆白書」を利用してゲームを制作し、中国や香港、マカオ、韓国および東南アジア地域で配信するというもの。中国の大手ゲーム開発会社キングネットと共同で開発を進め、リリース時期や詳細などは、決まり次第発表するとしている。

■シルバーライフ <9262>  5,960円  +400 円 (+7.2%)  本日終値

12日、シルバーライフ <9262> [東証M]が4月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に発表した18年7月期上期(17年8月-18年1月)の経常利益(非連結)は2.9億円(前年同期は非開示)となり、通期計画の5.9億円に対する進捗率は49.7%となった。

■キタムラ <2719>  947円  +62 円 (+7.0%)  本日終値

写真専門チェーン最大手のキタムラ <2719> [東証2]が続急伸し、連日で昨年来高値を更新した。株主優待の権利確定日を今月27日に控え、優待取りを狙う買いが入ったようだ。優待品はキタムラ各店舗で利用可能な優待券(保有株数に応じて1000円~1万円)とスタジオマリオの特別優待券。業績面では市場縮小を背景に、17年3月期の経常損益は10.6億円の赤字と上場以来初の赤字に転落したが、18年3月期は18億円の黒字とV字回復を見込む。不採算店舗の閉店や販管費の削減といった事業構造改革を進め、4-12月期時点の同利益は前年同期比4.6倍の40億円に回復した。通期計画をすでに2.2倍も上回っており、業績上振れが確実視される状況にある。

■フォーカスシステムズ <4662>  1,023円  +62 円 (+6.5%)  本日終値

フォーカスシステムズ<4662>が大幅高で4ケタ大台乗せ。独立系のシステム開発会社で、官公庁向けサイバーセキュリティー関連製品の大型受注を確保、民間企業ではソフトバンクグループ<9984>などから受注実績を重ね収益に反映している。18年3月期は売上高を従来予想の184億円から192億円(前期比7.6%増)へ、営業利益を8億5000万円から10億1000万円(同35.9%増)へ上方修正するなど業績は絶好調。人工知能(AI)分野への展開にも厚く、FRONTEO<2158>と共同で医療事業へのAI活用に向けた研究などを行っており注目度が高い。

■イノテック <9880>  1,373円  +83 円 (+6.4%)  本日終値

イノテック<9880>が急騰し、昨年来高値を更新。きょう付の日本経済新聞で「2019年3月期の連結営業利益は、今期予想比7割増の18億円程度になる見通しだ」と報じられており、2期連続の営業増益観測を好材料視した買いが入ったようだ。記事によると、半導体の需要が引き続き拡大し、利幅の厚い半導体検査装置が伸びるほか、半導体や電子部品の仕入れ販売も好調を維持するという。なお、18年3月期業績は、営業利益10億5000万円(前期比5.0%増)を見込んでいる。

■テックポイント・インク <6697>  2,233円  +134 円 (+6.4%)  本日終値

テックポイント・インク<6697>が大幅続伸。同社は半導体のファブレスメーカーで米シリコンバレーに本拠を置く。昨年JDR(日本預託証券)でマザーズに上場した。世界的な半導体需要の拡大を背景に収益環境に吹くフォローの風は強く、新製品開発負担で18年12月期は減益見通しながら、来期は大幅増益転換が見込まれている。監視カメラ向けや車載向け半導体で強みを持っており、特にアナログケーブルを用いて高精細HD画像を安価で送受信する技術に引き合いが旺盛だ。

●ストップ高銘柄

協和日成 <1981>  979円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値

イナリサーチ <2176>  1,063円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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