プレサンス Research Memo(2):近畿圏、中京・東海圏地盤No.1のマンションデベロッパー

特集
2018年3月13日 17時32分

■会社概要

1. 会社概要

プレサンスコーポレーション<3254>は、ファミリーマンション及びワンルームマンションの企画・開発・分譲を手掛ける独立系デベロッパーである。近畿圏及び中京・東海圏ではマンション供給数No.1であり、全国でも2位に入る。都心主要駅から徒歩10分以内の利便性の良い立地に、自社で企画開発するプレサンスシリーズのマンションを展開。士気の高い販売部隊が強みであり、完成在庫の売れ残りは極めて少ない。1997年の設立以来、順調な成長を続けており、2007年に東証2部上場、リーマンショックにも大きな影響を受けずに2013年には東証1部上場を果たし、2015年に「JPX日経インデックス400」の構成銘柄に選定されている。

2. 沿革

同社の母体は、1997年10月に株式会社日経プレステージとして大阪で設立されたワンルームマンション販売会社である。2002年4月に株式会社プレサンスコーポレーションに商号変更された。1998年に建物管理業務及び保険代理業務、1999年にはファミリーマンション販売及び不動産賃貸管理業務に進出するなど、周辺業務を取り込みながら業容を拡大してきた。2000年代に入ってからは自社開発物件を手掛け始め、中京・東海及び関東へ販売エリアを広げた。2008年には中古物件売買・仲介業務を行う(株)プレサンスリアルタを設立、2014年には建設事業を行う(株)トライストを子会社化、家賃保証業務を行う(株)プレサンスギャランティを設立。2015年5月には不動産ソリューション・コンサルティング事業を行う(株)プレサンスリアルエステートを設立した。リーマンショック(2008年9月~)の影響で不動産業界は大きな痛手を負ったが、同社は業績を維持し、分譲マンション準大手企業に成長した。2007年に東証2部上場、2013年には東証1部上場を果たす。2015年には「JPX日経インデックス400」の構成銘柄に、2016年には「JPX日経中小型株指数」の構成銘柄に選定されており、株式市場の評価も高い。

3. 事業構成

主力事業はワンルームマンション及びファミリーマンションの開発及び販売である。創業からの中核事業である「ワンルームマンション販売」は、販売戸数1,651戸(2018年3月期第3四半期)、売上構成比は28.1%(同)である。住戸専用面積で20~50平方メートル、都心の主要駅より徒歩5分圏内で利便性に富む立地に建設され、「プレサンス」ブランドで販売される。ワンルームマンションは資産運用を目的に購入されるものであり、高給与所得者・富裕層だけでなく、安定した収入のある一般的な給与所得者などがターゲット顧客である。

「ファミリーマンション販売」は、販売戸数1,293戸(同)、売上構成比で44.7%(同)を占める。住戸専用面積で50~100平方メートル、主要駅より徒歩10分圏内で環境性に富む立地に建設され、「プレサンス ロジェ」などのブランドで販売される。販売は子会社の(株)プレサンス住販が担当する。

次に大きい商品セグメントである「一棟販売」は自社開発したワンルーム・マンションの卸売販売であり、売上構成比で16.9%(同)である。「ホテル販売」は2018年3月期から新設されたセグメントであり、主にビジネスホテルを開発し販売する。今期2棟のホテルを引き渡し売上戸数183戸(同)、売上構成比で2.7%(同)である。「その他」には自社開発した物件の賃貸事業、建物管理、賃貸管理、保険代理等が含まれ、売上構成比で3.4%(同)である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《NB》

提供:フィスコ

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