伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (3月22日記)

市況
2018年3月22日 7時17分

昨日のFOMCでは、FF金利の誘導目標を1.5%から1.75%に引き上げることが決まりました。今年は当初の予測の通り、合計3回の利上げを予定しているようです。

この発表のあと、NYダウは2万4977ドルで戻り高値をつけた後、上値を抑えられています。

NYダウが戻り高値2万6616ドルへ到達するためには、FOMCをきっかけにして、これまでの上値の重さを払しょくするような上げの動きがあらわれる必要がありましたが、昨晩、そのような動きになっていません。

昨晩の動きにより、2万6616ドルが本年の最高値になるという見方が有力になりました。

ただ、昨晩の動きだけでは、現在が勢いの強い下げの途中か、時間待ちのもちあいの途中かがはっきりしません。勢いの強い下げの途中なら、今晩以降、下降を開始するはずなので、今晩の価格が上昇するなら、目先、いったん2万5300~2万5500ドル程度までの反発を経過する可能性を考えておきます。

NYダウが勢いの強い下げの流れへ入っているか否かは、今晩、価格が下げるかどうかではっきりします。

それまで(本日日中まで)、日経平均株価は、積極的に5日の安値2万0937円を割れにくいと考えられます。

本日は、いったん下値を試す動きになる公算ですが、2万1000円の節目前後で下げ難くなる可能性があります。

情報提供:パワートレンド=伊藤智洋のPower Trend

【伊藤智洋 プロフィール】

1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。「株の値動きは4回のうち3回当てられる」(KADOKAWA)など著書多数。

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