国内政治リスク重石で配当志向の物色が中心に/オープニングコメント
22日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうだ。注目のFOMCでは大方の予想通り、政策金利が引き上げられたほか、パウエル議長は18年の利上げ見通しを維持した。一先ずFOMC通過によるアク抜けが意識されやすいところではあるが、国内の政治リスクへの警戒感から積極的な売買は手控えられることになりそうである。森友スキャンダルでは27日の佐川前国税庁長官の証人喚問の行方を見極めたいところであろう。
そのためFOMC通過によるアク抜けから底堅さが意識されるほか、インデックスに絡む売買からの上昇も意識される半面、国内政治リスクが上値の重石となることから、方向感は掴みづらい状況であろう。物色の流れとしては、やや内需系にシフトしやすいほか、期末接近による配当志向の物色が中心になりやすいと考えられる。
その他、日経平均が膠着の中では、個人主体の資金は中小型株にシフトしやすいであろう。週初に大きく下げていた中小型株については、祝日前には見直し買いがみられている。追証に伴う需給懸念も高まらず、引き続き見直しの流れに期待したいところである。(村瀬智一)
《AK》
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