話題株ピックアップ【夕刊】(3):タカトリ、ベクター、スマバ
■セーラー広告 <2156> 415円 +80 円 (+23.9%) ストップ高 本日終値
四国・中国を本拠とする広告代理店のセーラー広告 <2156> [JQ]がストップ高。29日、広島県福山市に本店を置く広告会社、第一エージェンシーと業務提携すると発表しており、これを好材料視する買い向かったようだ。提携により、両社は市場ポテンシャルの高い中国エリアを中心に提供サービスの拡充を図るという。具体的には、デジタルマーケティングの推進や独自商材の共同販売・合同イベントの開催、入札案件への共同参加などに取り組む計画だ。
■タカトリ <6338> 888円 +150 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値
タカトリ<6338>がストップ高。同社は29日取引終了後に、厚生労働省から「胸腹水濾過濃縮装置 M-CART」の製造販売承認を取得したと発表。同社は2013年度に、経済産業省および日本医療研究開発機構(AMED)の医工連携事業化推進事業の採択を受け、16年8月から医療機器業界に参入。このほど、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の中堅・中小企業への橋渡し研究開発促進事業の採択を受け、装置の小型化を実現した。
■ベクター <2656> 486円 +80 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
ベクター<2656>がストップ高。ソフトバンクグループ<9984>が29日の取引終了後、100%子会社ソフトバンクグループインターナショナル合同会社が保有する国内子会社および関連会社12社の全株式を、子会社ソフトバンクへ現物出資により移管することになったと発表。これに伴いベクターの筆頭株主も4月1日付でソフトバンクとなることが好材料視された。ソフトバンクグループでは国内外のグループ会社の再編を進めており、今回の株式移管もその一環。ソフトバンクでは、移管の対象となる各社との事業シナジーを追求しながら幅広い領域へ事業を展開することで、さらに強固な経営基盤を持つ事業会社になることを目指すとしていることから、事業シナジーによる業績貢献への期待が高まっているようだ。
■スマートバリュー <9417> 2,220円 +338 円 (+18.0%) 本日終値
スマートバリュー<9417>が急騰。同社はきょう、AIG損害保険(東京都港区)と自動車向けIoTサービス(テレマティクスサービス)で業務提携したと発表。AIG損保は、世界各国で導入しているテレマティクスに関してグローバルな知見を持つAIGグループの企業。両社はこの提携で、互いのノウハウを掛け合わせ、法人向けテレマティクスサービス「スーパードライブガード」をAIG損保向けに構築し、個人向けテレマティクスサービス「マイドライブガード」を両社で開発し、4月から提供するとしている。
■メンバーズ <2130> 1,259円 +97 円 (+8.4%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
メンバーズ<2130>が大幅続伸。昨年来高値を更新し時価は2012年5月以来約6年ぶりの高値圏を走っている。ネット広告仲介やウェブサイト制作、クリエーターの人材派遣などネットビジネス支援を手掛けており、業績は増収増益トレンドを継続している。提携戦略により人工知能(AI)分野も深耕しており、米シリコンバレーでAI・IoT関連のスタートアップ企業を支援するゴールデン・ホエールズ社と協業している。直近はフリーランス支援子会社を設立することを発表、上値追いに弾みがついている。
■GFA <8783> 673円 +37 円 (+5.8%) 本日終値
GFA<8783>が急反発。同社は29日取引終了後に、東京都港区に保有する販売用不動産(店舗ビル)を売却したと発表。なお、売却先および売却金額については非公表としているが、売却金額は17年3月期の連結営業収益(7億6500万円)の10%に相当する額以上だという。また、この件については昨年12月21日に公表した業績予想の修正に織り込み済みだとしている。
■QBNHD <6571> 2,080円 +100 円 (+5.1%) 本日終値
キュービーネットホールディングス<6571>が高い。ヘアカット専門店チェーン「QBハウス」を運営する同社は23日に東証1部へ新規上場。初値は公開価格(2250円)を6%下回る2115円となり、売買開始後も前日まで4日続落と厳しい状況が続いている。上場に際し投資ファンド「インテグラル」による大量売り出しが実施されたことから、株式需給の悪さなどが嫌気されている。29日には一時1967円まで下落しているが、2000円割れの株価水準には値頃感も強く、下値には買いが流入している様子だ。
■クレオ <9698> 1,045円 +39 円 (+3.9%) 本日終値
クレオ<9698>が大幅高。法人向けシステム開発受託とERP販売を手掛けているが、好調な需要を取り込み18年3月期は営業利益段階で前期比35%増の4億円を見込むが増額含みだ。人工知能(AI)搭載の業務自動化支援システムを材料視する動きで、RPA関連株の一角として注目度が高い。
■ぱど <4833> 653円 +100 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値
RIZAPグループ<2928>が29日の取引終了後、サンケイリビング新聞社(東京都千代田区)の株式を取得し、連結子会社化すると発表。サンケイリビング新聞社は主に「リビング新聞」「シティリビング」などのフリーペパーの編集・発行を行っており、リビング新聞の発行部数は全国767万部、フリーペーパー月刊総発行部数は956万部(18年3月時点)を数える。今回、RIZAPグループがサンケイリビング新聞社株式32万株(議決権所有割合80.0%)を取得し子会社化することで、RIZAPグループ全体のマーケティング機能が強化されるほか、RIZAPグループ子会社ぱど<4833>と合わせたフリーペーパー発行部数で圧倒的ナンバーワンとなり、グループ製品・サービスの広告展開の強化や競争力向上につながるとしている。
●ストップ高銘柄
三光産業 <7922> 688円 +100 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース