注目銘柄ダイジェスト(前場):ヨシムラフード、インソース、SOUなど

市況
2018年4月3日 12時21分

ヨシムラフード<2884>:1291円(-233円)

大幅反落。前日に前2月期の業績修正を発表している。売上高は従来予想をやや上回る見込みも収益予想は下方修正、営業利益は6.5億円の従来予想から4.9億円に下方修正している。前期比では一転して減益となったもよう。M&A費用の想定以上の発生、子会社の楽陽食品における原材料価格高騰の影響などが響く形に。第3四半期までは2割超の増益であったため、12-2月期は想定以上に収益が落ち込んだとの見方に。

SOU<9270>:7350円(+1000円)

大幅に5日続伸。マザーズ上昇率上位にはSOUやRPA<6572>といった直近IPO銘柄が顔を出している。相場全体が軟調地合いのなか、需給良好な直近IPO銘柄が物色を集めているようだ。SOUはブランド・貴金属・骨董品等の買取及び販売を手掛けており、3月22日に上場した。上場後は小売ブランド「ALLU(アリュー)」が中国向け越境ECアプリ「豌豆公主(ワンドウ)」への出品を本格化するなどと発表し、人気化する場面もあった。

インソース<6200>:5200円(+530円)

4日ぶり反発で最高値を更新。前日に1:2の株式分割実施を発表しており、今後の流動性向上期待などを買い材料視する動きになっている。基準日は実質4月27日となっている。100株以上の株主に対するクオカード500円分贈呈といった株主優待に関しては、内容に変更がなく、実質的な制度拡充につながる形に。

あさひ<3333>:1365円(+79円)

大幅反発。前日に前2月期の決算を発表、営業利益は34.2億円で前期比1.2%増益、従来予想36億円並みでの着地となった。一方、今期は41.2億円で同20.3%の大幅増益見通しになっている。既存店売上高は前期比5%増を想定、新規出店は14店舗を計画。コストは仕入れ価格上昇を物流コストの見直しなどでカバーする方向。季刊誌予想を大きく上回る見通しにポジティブなインパクトが先行。

ソースネクスト<4344>:846円(+45円)

大幅続伸で年初来高値を更新。自動翻訳機関連銘柄として関心が高まる状況になっている。同社のポケトークは羽田空港の物販店舗や福岡空港内の免税店で採用されているが、前日には、5月からポケトークを全日空の国際線で機内販売するとも発表。東京五輪開催などを控えて、今後の期待感などは非常に強まる形となっている。信用取組妙味なども強い状況とみられる。

関西電力<9503>:1488.5円(+46円)

大幅続伸。大和証券が投資判断を「3」から「2」に格上げしていることが買い材料視されている。目標株価も1390円から1670円に引き上げ。大阪地方裁判所が高浜原発3・4 号機の稼働継続を容認する判断を示したことをポジティブな印象としている。今後1年程度は配当水準や原発稼働に対する司法リスクの懸念払拭による株価上昇が期待されると考えているようだ。

メディカルN<3645>:757円(-57円)

急反落。17年6月-18年2月期(第3四半期累計)決算を発表している。売上高が前年同期比17.5%増の12.82億円となる一方、営業利益は同0.5%増の1.71億円にとどまった。基幹のメディア・プラットフォーム事業を中心に売上を伸ばしたものの、新たな事業・サービスへの先行投資がかさんだようだ。18年5月期の通期業績については、営業利益で前期比0.8%増の1.25億円とする従来予想を据え置いている。

《ST》

提供:フィスコ

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