話題株ピックアップ【夕刊】(3):ダイフク、ソフトバンク、サイバーコム

注目
2018年4月5日 15時19分

■ダイフク <6383>  5,800円  -90 円 (-1.5%)  本日終値

 ダイフク<6383>が4日続落で新安値。FA(ファクトリー・オートメーション)関連需要の拡大を評価し、株価は今年1月半ばまで急騰したが、円高が進行しNY株式市場の値動きが荒くなるなか、足もとでは売りが先行。特に、トヨタ系の豊田自動織機<6201>や米アマゾン・ドット・コムといった企業が、物流自動機器の分野に新規参入していることが伝えられるなか、「競争激化を警戒する売りが引き続き出ている」(市場関係者)という。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,600円  -18 円 (-0.2%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は上値の重い展開が続いている。米株式市場でアマゾン・ドット・コムやフェイスブックといった主力IT株が軟調な値動きとなるなか、世界の有力IT企業を中心に投資する「ビジョン・ファンド」を展開する同社株にも売りが先行する展開となっている。特に、ソフトバンクグループが筆頭株主となっている中国の大手IT企業、アリババ・グループ・ホールディングの株価が昨年12月以来の安値に下落していることも警戒要因となっている。

■日本プリメックス <2795>  1,175円  +155 円 (+15.2%)  本日終値

日本プリメックス<2795>が続急騰。レジやATMの領収書発行などを中心に産業用ミニプリンターを展開。富士通製やシャープ製商品の販売のほか、製造子会社を通じOEM展開も行っている。セルフサービス情報端末「KIOSK」向けプリントソリューションを手掛け、業績飛躍の思惑が浮上。セルフレジ普及局面では関連株として大きく見直される余地が意識され、株価を押し上げている。

■サイバーコム <3852>  2,646円  +314 円 (+13.5%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

サイバーコム<3852>が大きく買われ、上場来高値を更新。同社は富士ソフト<9749>の子会社で通信機器関連のソフトを開発、車載向け中心に高い競争力を持つ。IoT時代のインフラに必須とみられている次世代高速通信規格「5G」で商機を捉えるとの思惑が強い。5G分野では世界の通信事業者や通信関連機器メーカーが2020年の商用化を1年前倒しして2019年にする方向で注力しており、日本も官民を挙げてその流れに乗る方向にある。

■両毛システムズ <9691>  1,954円  +188 円 (+10.7%)  本日終値

両毛システムズ<9691>が続伸。午前11時ごろ、群馬大学と完全自律型自動運転におけるHILS(車載コンピュータの動作検証を実機を用いることなく、仮想環境で試験するテスト装置)評価に向けた共同研究に関する契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。群馬大学が目指す「完全自律型自動運転車」の社会実装に向けた取り組みに共感し、共同研究を通じて、完全自律型自動運転における制御システムの評価手法の知見を得て、技術力の向上を図るのが狙いとしている。

■シンニッタン <6319>  535円  +49 円 (+10.1%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

シンニッタン<6319>が続急騰、一時ストップ高の566円まで買われる場面があった。同社は3月末を基準日として1株を2株にする株式分割を実施したが、流動性が高まったことを背景に一気に人気化した。自動車や建機向け鍛造品を主力とするほか、仮設機材なども製造している。昨年1月に乗用車向け鍛造品を手掛ける同業のセイタンを日立金属<5486>から買収し子会社化しているが、セイタンとは納入部品の重複がなく業容拡大効果に期待が高まっている。これまで、業績面で苦戦を強いられていたタイ子会社も日産グループ向けなど新規案件を獲得していることで来期は回復トレンド入りとなる見通し。PBR0.8倍台と依然として割安感がある。

■旅工房 <6548>  1,231円  +111 円 (+9.9%)  本日終値

旅工房<6548>が8連騰で年初来高値を更新。4日の取引終了後に財務省に提出された大量保有報告書で、アドベンチャー<6030>の保有比率が5.39%と、新たに5%を超えたことが判明したことを受けて思惑的な買いが入っているようだ。なお、保有目的は純投資としており、報告義務発生日は3月29日。

■アトラ <6029>  1,122円  +88 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

アトラ<6029>の上値追いが加速している。東京市場では内需系の中小型成長株に物色の矛先が向いており、そのなか同社株にも継続的な実需買いが観測されている。鍼灸接骨院をチェーン展開するが、鍼灸接骨院と介護デイサービスを併設することで、鍼灸接骨院の患者が要介護になっても介護デイサービスを利用することが可能となるなど、シナジーが発揮できるビジネスモデルが強みとなっている。

■フライングガーデン <3317>  2,750円  +201 円 (+7.9%)  本日終値

フライングガーデン<3317>が後場一段高。同社はきょう午前10時30分ごろに、3月度の月次売上高を公表。既存店売上高は前年同月比5.3%増となり、13カ月連続で前年実績を上回った。同社は北関東を中心に郊外型レストラン「フライングガーデン」を展開。なお、全店ベースの売上高は同5.3%増で、12カ月連続のプラスとなっている。

●ストップ高銘柄

ブティックス <9272>  4,120円  +700 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

ジャストプランニング <4287>  2,379円  +400 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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