明日の株式相場見通し=利益確定売りこなし続伸、25日線奪回で先高期待感

市況
2018年4月5日 17時09分

あす(6日)の東京株式市場は、米3月の雇用統計発表を目前にした週末とあって、利益確定の売りは予想されるものの、海外投資家からの日本株買いへの期待感などを背景に強気の投資姿勢が持続し、日経平均株価は続伸となりそうだ。

市場関係者からは「クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が、米中両国間での貿易戦争の可能性を強く否定したことから、貿易摩擦を巡る過度な警戒感が後退しNYダウが大幅続伸したことで日経平均も300円を超える大幅続伸となった。これまで、テクニカル的な上値抵抗線とみられた25日移動平均線(2万1398円=5日終値)を上回ったことで底入れ期待感も浮上している。さらに、東証が5日に発表した3月第4週(26~30日)の投資部門別売買動向で、海外投資家が48億円と小幅ながら12週ぶりに買い越しに転じたことも、潮目の変化への判断材料となりそうだ」との見方が出ていた。

5日の東京株式市場は、米株高を受けて買い優勢で始まったあと、日経平均株価はいったん伸び悩む場面があったものの、前場後半から買い直され一段高となった。日経平均株価終値は、前日比325円87銭高の2万1645円42銭と大幅続伸した。

日程面では、2月の景気動向指数、2月の家計調査、2月の毎月勤労統計速報値に注目。海外では、米3月の雇用統計、東南アジア諸国連合(ASEAN)財務相・中央銀行総裁会議、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演、ソウル地裁が韓国前大統領の朴槿恵被告に判決などが焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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