話題株ピックアップ【夕刊】(3):ニトリHD、カチタス、マネックス

注目
2018年4月6日 15時25分

■ニトリホールディングス <9843>  19,205円  +285 円 (+1.5%)  本日終値

ニトリホールディングス <9843> が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が5日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を1万7800円→2万1000円に引き上げたことが買い材料視されたようだ。リポートでは、目標株価変更の理由として、19年2月期以降の想定為替レートを1ドル=113円→105円と円高方向に変更したことを挙げている。また、販管費比率がやや高い都心店出店が一巡し、小型店出店やEC強化へのシフトによる販管費比率の改善が期待できると指摘している。

■カチタス <8919>  3,425円  +35 円 (+1.0%)  本日終値

カチタス<8919>は4日続伸、連日の上場来高値更新。同社は戸建て住宅のリノベーション販売を手掛け業績好調。シロアリの有無や雨漏りのリスクなどを徹底調査したうえで物件を仕入れ、リフォームして売り出すビジネスモデル。18年3月期は営業利益段階で前期比40%増の70億3000万円を予想しているが、市場では「5億円程度上振れて着地したとみられる」(国内証券アナリスト)という見方が浮上している。

■ツクイ <2398>  862円  +8 円 (+0.9%)  本日終値

ツクイ<2398>が4日続伸。同社は訪問介護や入浴などの在宅介護を主力に、介護分野に特化した人材ビジネスを手掛けている。5日取引終了後に発表した3月の介護サービス利用者数が前年同月比6.2%増の6万369人に拡大しており、目先はこれが買いの手掛かり材料となった。

■ショーボンド <1414>  8,070円  +70 円 (+0.9%)  本日終値

ショーボンドホールディングス<1414>が頑強な値動きで4日続伸。コンクリート補修トップで業績も増収増益歩調を続けている。レオス・キャピタルワークスが5日付で財務省に提出した大量保有報告で、レオスの同社株式保有比率が、新たに5%を超えたことが分かった。これが思惑を呼び、株高を支援する形となった。

■レーザーテック <6920>  3,840円  +30 円 (+0.8%)  本日終値

レーザーテック<6920>が堅調。同社は半導体生産プロセスで不可欠のマスクブランクス検査装置を展開し、世界シェアを独占している。データセンターの増設や電装化の進む自動車などに高水準が続く半導体需要を取り込むことに成功している。米ブラックロック・ジャパンが5日付で財務省に提出した大量保有報告で、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率が新たに5%を超えたことが判明、これが改めて株高の後押し材料となっている。

■ユー・エス・エス <4732>  2,227円  +9 円 (+0.4%)  本日終値

ユー・エス・エス<4732>が小幅ながら4日続伸。同社は中古車オークションの会場運営や中古買い取り専門店などを手掛ける。5日取引終了後に発表した1~3月の中古車オークション成約台数は前年同期比17.4%増と2ケタ伸長を確保しており、これが株価にポジティブに働いている。14%台の高ROEで配当利回りも2%を超えており、継続的な買いを誘導している。

■不二越 <6474>  542円  -94 円 (-14.8%)  本日終値  東証1部 下落率2位

5日に決算を発表。「12-2月期(1Q)経常は微増益も対上期進捗は過去平均を下回る」が嫌気された。

不二越 <6474> が4月5日大引け後(15:00)に決算を発表。18年11月期第1四半期(17年12月-18年2月)の連結経常利益は前年同期比0.4%増の32.8億円となったが、12-5月期(上期)計画の78億円に対する進捗率は42.1%にとどまり、5年平均の47.2%も下回った。

⇒⇒不二越の詳しい業績推移表を見る

■マネックスグループ <8698>  480円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

マネックスグループ<8698>が、きょうの前引け後に仮想通貨交換業者のコインチェック(東京・渋谷)を買収し完全子会社化することを正式発表した。これを受け、マネックスグループの株価はストップ高と急騰しており、同じくグループ企業を通じて仮想通貨事業を手掛けるREMIXとセレスにも連想買いが流入した。

■ブティックス <9272>  4,820円  +700 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値

ブティックス<9272>や日本リビング保証<7320>、SOU<9270>など直近IPO銘柄が高い。3日に東証マザーズに新規上場したブティックスは、上場2日目の4日に公開価格(1350円)を2.4倍上回る3210円で初値をつけた。セカンダリー(流通)市場に移ってからも人気は継続し、5日に続きこの日もストップ高と連騰している。同社は介護事業者を対象とした商談型展示会の開催やM&A仲介、eコマースによる介護用品の販売などを展開している。日本リビング保証も1日に東証マザーズに新規上場し、上場2日目に公開価格(1760円)を2.9倍上回る5100円で初値をつけた。SOUは3月22日に東証マザーズに新規上場し初値は公開価格(3300円)を24%上回る4100円だったが、その後、上昇基調を強め、この日7540円をつけ高値を更新している。足もとでIPO銘柄の人気化は顕著で、上場2日目に公開価格に比べ2倍強に上昇して初値をつける銘柄が続出する状況にある。全体相場に先行き不透明感が漂うなか、外部環境に左右されにくいIPO銘柄を物色する動きは膨らんでおり、上場後も一段の上値を狙う動きが強まっている。

●ストップ高銘柄

APAMAN <8889>  1,540円  +300 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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