注目銘柄ダイジェスト(前場):マーケットE、サイゼリヤ、トリケミカルなど

市況
2018年4月12日 12時10分

サイゼリヤ<7581>:2680円(-380円)

大幅続落で下落率トップ。前日に第2四半期の決算を発表、累計営業利益は37.2億円で前年同期比19.8%減となった。従来予想の54億円を大きく下回る着地となっている。円安や悪天候による食材価格の高騰、生産性悪化による労務費の増加などが業績下振れの背景に。通期予想も従来の125億円から96億円に下方修正、一転して減益見通しとなっている。第1四半期の状況から下振れ懸念はあったが、想定以上の収益悪化と受け止められる。

イオン<8267>:2013.5円(+80円)

大幅反発。前日に前2月期の決算を発表している。実績営業利益は2103億円で前期比13.8%増益、3月28日の修正計画線上で着地した。GMS事業の収益増が増益決算を牽引した。一方、今2月期計画は2400億円で同14.1%増益、2280億円レベルの市場予想を大幅に上回るガイダンスとなった。想定以上の強気見通しを受け、業績成長持続への期待が高まる形にもなっているようだ。

トリケミカル<4369>:5320円(+510円)

大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「バイ」を継続で、目標株価を4100円から6700円に引き上げている。需要増大に備えて設備投資を拡大、加速化させており、21.1期以降の収益成長再加速を想定しているようだ。19.1期予想の営業利益20億円に対して、22.1期は33億円、23.1期は40億円を予想しているもよう。

良品計画<7453>:36450円(+1950円)

大幅反発。前日に前2月期の決算を発表、営業利益は453億円で前期比18%増益、440億円レベルであった市場コンセンサスを上回っている。販管費の削減ペースが強まったこと、東アジアの収益成長が想定以上であったことなどが上振れ要因。今2月期計画は500億円で同10%増益の見通し。ほぼ市場予想通りであるが、国内の収益計画などは保守的で上振れ余地は残るとの見方も強いようだ。

レナウン<3606>:187円(+13円)

大幅続伸。前日に前2月期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の2億円から2.1億円に引き上げたほか、最終利益は5億円から13.5億円に大幅上方修正。減損損失約3億円を計上した一方、繰延税金資産9.6億円を計上したことが背景。株価の値ごろ感の強さから、短期資金の値幅取りの手掛かり材料とされているようだ。

マーケットE<3135>:874円(+150円)

ストップ高。ECYCLE POINT TOKYOから中古医療機器買取・販売事業の譲渡を受け、本分野における事業を開始すると発表している。これに合わせ、買取サイト「医療機器高く売れるドットコム」を4月11日より開設した。全国10拠点の物流網と2カ所のコールセンターによる最短即日での出張買取が特長で、全国規模の中古医療機器買取に対応するという。

ラクス<3923>:1846円(+44円)

急反発。3月の全社売上高(単体)が前年同月比33.1%増の6.27億円になったと発表している。伸び率は2月の同26.8%増から加速した。月次売上高が6億円を超えたのは初めて。期初からの好調な契約数の積み上がり効果に加え、3月の新規受注も好調だった。成長のけん引役となっている経費精算システム「楽楽精算」は同81.2%増と大きく伸びた。売上の順調な拡大が好感され、買い優勢となっている。

イントランス<3237>:162円(-8円)

大幅続落。18年3月期の営業利益見通しを従来の4.70億円から0.10億円(前期は5.69億円)に下方修正している。利益率の高い不動産の売却時期が翌期以降にずれ込むことに加え、瑕疵担保責任の対応費用などが発生したため。同時に期末配当を無配(従来予想、前期実績ともに2.00円)に修正した。大幅な減益に加え、無配に転じたことから売りがかさんでいる。

《ST》

提供:フィスコ

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