【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 中長期で狙える“回復初動”銘柄!

市況
2018年4月15日 9時30分

「中長期で狙える“回復初動”銘柄!」

●トランプ劇場の悪材料に賞味期限

ネガティブ材料が日々更新されている。

(1)フェイスブックの利用者情報流失。

(2)トランプ大統領によるアマゾン攻撃。

(3)米国の対中貿易不均衡是正策の発動。

(4)FRBによる利上げ加速方針の表明。

(5)トランプ大統領によるシリア攻撃示唆発言。

と、まあ、こんな具合だが、トランプ政権下で生じるネガティブ材料には特長がある。数週間~数ヵ月で次々と種類が異なり、消化されていくことだ。

これはネットで次々と流れる情報のようなもので、それを目にした時は興味をそそられ、あれこれ考えたりするものの、数日後にはすっかり忘れてしまう。

これと酷似している。

この点では次々と演し物が変わる「劇場相場」そのものであり、通常は対応しにくいのだが、一つ一つの演し物の上演時間には限界があり、長続きはしないことが分かってしまえば対応しやすくなる。

基本的には、悲観的な見方で周囲が浮き足立っている時に自分もそれに同調して持ち株を叩き売ってしまわないこと。これが大事だ。

次に、低迷状態にしばらく耐えることになるが、これが案外難しい。どうしてもすぐの回復を願うからだ。

大きく売り込まれてしまうと、簡単には回復しないのが普通だ。しかし、底を打ったらすぐに回復…、こんな期待があるため、どうしても戻りの鈍さに我慢できなくなり、少し戻ったところで手放してしまうことになりがちだ。

そこで、投資家としては、大きく売り込まれた銘柄はなかなか戻らないが、いずれ戻る――、これくらいの気持ちで持続するのがよい。

●医薬品・地銀の中に楽しみな銘柄

こんな観点から東京市場を見回すと、いまは中長期投資に向く銘柄が増加中だ。中でも売り込まれたところからすでに明らかに回復に向かいはじめている銘柄が魅力的で、具体的には次のような銘柄がある。

まずは排尿改善剤や糖尿病薬に強いキッセイ薬品工業 <4547> だ。この会社に限らないが、医薬品株は薬価引き上げというネガティブ材料があるにしては総じて強くなっていて、この株も浮上する確率が高いと見る。

銀行株、なかでも地方銀行株に次第高になっている銘柄が増加中であり、その中から山梨中央銀行 <8360> と沖縄銀行 <8397> だ。

ホンダ系の4輪シート部品に強いテイ・エス テック <7313> もまだ底値圏と見てよく、今後が楽しみな銘柄の一つになる。

このところやや調整気味となっているユニー・ファミリーマートホールディングス <8028> も魅力的だ。押し目を入れているところと見てよい。

となると、イオン <8267> も要マークだ。ただ、この株は12日に新値をつけたばかり。目先浅い調整が予想されるため、そこで投資するようにしたい。

市場環境の波乱とはほとんど無縁に上昇し続けたものの、目先、調整気味の動きになっている銘柄には小型株もある。

その中から収納トランク事業運営のエリアリンク <8914> [東証M]。SNSインフルエンサーをネットワーク化、マーケティングに活用しているトレンダーズ <6069> [東証M]を。

2018年4月13日 記

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.