リスクオフの流れはどうなるの?金の今後の値動きは? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)

経済
2018年4月16日 9時35分

皆さまこんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。先週の東京金は堅調な値動きとなりましたね。米中貿易摩擦やシリアへの軍事行動懸念などを背景に金買いは継続しているようです。

レポートでは先週の金の値動きについて、『「貿易戦争」への懸念が一段と高まる中、安全資産としての金買いが活発化し、一時1352.50ドルまで上昇した』と伝えています。

さらに、『トランプ大統領は5日、中国による知的財産権侵害を理由に1000億ドル規模の追加関税賦課を検討する方針を表明し、中国は米国が追加関税を課す品目リストを発表すれば直ちに対抗措置を取ると宣言。今後の米中協議が難航するとの懸念が強まり、金は買い優勢で週を終えた』と分析しています。

今後の値動きについては、『実現のための具体的な日程は示されていないものの、徐々に貿易問題に関する懸念は薄れて行くだろう』としつつも、『米中貿易戦争では、最悪の事態には至らないとの見方が大勢だが、落とし所が見えない以上、リスク回避姿勢から金は買われるだろう』との見解を伝えています。

またシリアへの軍事行動懸念について、『9日、トランプ大統領は、化学兵器使用疑惑が浮上しているシリアについて「24~48時間以内に大きな決断を下す」と発言し、アサド政権に対し再び軍事攻撃に踏み切る可能性を示唆した。これに対しロシアは「重大な結果を招く」と対抗する姿勢を見せており、シリアを巡って地政学リスクが高まる可能性が出てきた』としており、『不安・懸念・心配・疑惑の要素が拭いきれない以上、金はサポートされるだろう』と分析しています。

東京金の値動きについては、『テクニカル的には、年初来高値の4793円と年初来安値の4438円の半値押しである4616円』をブレイクした場合には上値追いの可能性があるとまとめています。12日の東京金は4672円を付けています。4793円をブレイクできるのかどうか注目しておきたいところです。取引の参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の4月10日付「東京金はじり高推移」のコメントにまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

三井智映子の「気になるレポート」は各種レポートを三井智映子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《DM》

提供:フィスコ

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